スピン (角川文庫 や 42-8)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.08
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043792092

感想・レビュー・書評

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  • 微妙かな
    ガキがバスジャックして大人がびくびくしてるのが意味わからん

  • いただきもので家に何年も眠っていた子を起こしましたが…

    中学生の時に読むくらいで丁度良い内容だった。

    勿体ぶって出てくる言動が全て薄っぺらで拍子抜け。心理描写や台詞も稚拙でイマイチ伝わらないし面白くない。

    しかし素晴らしい点も1つ。
    少年たち1人1人の場面を細切れにして順繰り進めて行く構成だ。続きがとても気になり、面白くないとか言いつつもどんどん先を読み進めてしまった!
    内容が薄いのが大変勿体ない。

    この作者の本があと4冊くらいあるので、当たりもあるかも?またそのうち読んでみる。

  • ラストはハッピーエンドで良かった!

  • 各章であらゆる登場人物に視点が移り変わり、最終的に一つの結末に向かって時系列が一致する、という作品。
    私は最初に訳が分からない展開でも、読み進めながら自分なりに整理していく過程が好きなので、この作品は私にとっては非常に面白かった。

    何と言ってもテンポが良い。実際のバスジャック事件も、夜行バスなのではない限り犯行時間自体は長くても6-7時間程度だと思うので、人々が混乱し試行錯誤しているにも関わらず時間は非情にも過ぎていく、というようなリアリティを感じた。

    犯行に及んだのはネットで知り合った仲間たち。著者はこのような所謂"社会のはずれもの"を主要キャラクターとして取り上げることが多く、社会的立場が弱いものたちが社会に対して実行する下克上物語が好きなのだと思う。
    分かりやすく風刺的要素も加わった作品。意外性は無いが、適度なハラハラ感に映画を観ているような気分に陥る、確かなエンターテイメント性を感じられる作品。

  • 中高生に断トツ人気の作家といえばこの人だそうで、物は試しと遥か昔に中高生だった私も何冊かは読んだことがあります。不愉快な描写も多いけど、軽いからその不愉快さが後を引かない。

    ネットで知り合った中学生が同時間帯にバスジャックを謀って東京タワーに向かうという本作は陰惨度低め。犯人、乗客、運転手と、バスによって視点が変わるのも面白い。

    そして今更ながら気づきました。歳を食ってからこのこの著者の作品を読むと、知らない言葉がひとつもない(笑)。平易な言葉でわかりやすいからガンガン読める。著者が今後どうなるか楽しみ。いや、意外にこのままか。

  • インターネットを通じて知り合った6人の少年が「世間を驚かせるため」という目的のために、全国6都市で同時刻にバスジャックをする。
    彼らが向かうのは東京タワー。
    運悪く乗り合わせた無職の青年(主人公?)や乗客の運命と犯人たちの狙いとは?

    劣等感、復讐、自己顕示・・・様々な思いからネット仲間となった6人の少年たちは世間に自分の存在を知らしめるため、前代未聞の同時多発バスジャックを計画します。
    ただ、ネットの中で考えられた計画がそうそう上手く行くはずもなく、逆に計画通りに行かないことがさらなる悲劇を生んだりします。

    そして最後、目的地の東京タワーに到着した犯人たちと乗客を待ち構えるラストとは?そして事件には意外な後日談がありました・・・

    他のレビューでも指摘されていますが、人物描写や伏線の張り方、ラストの急展開すぎる感じは読む人によって賛否が分かれると思います。
    ただ個人的には全てがはっきりと理解できないような、謎が残るような感じにこの事件の怖さというか気持ち悪さを感じました。これが作者の狙いなのかはわかりませんが、現実的には事件の背景が全て1点の曇りもなく分かる人というのはほとんどいないはずです。

    あなたはこの1冊を読み終えたとき何を思うでしょうか?

  • ネットで知り合った仲間が、各地でバスジャックをし、
    東京タワーを目指す。

    その後ろにあるものは、ネット社会の闇と現実世界の闇を
    描く作品

  • 【あらすじ】
    ネットで知り合った、顔を知らない6人の少年たち。「世間を驚かせようぜ」その一言で、彼らは6都市で同時刻にバスジャックを開始した。そんなバスに運悪く乗り合わせたのは、正月早々バイトをクビになった無職の奥野修一。コンビニで万引きをしてしまい、店員から逃げたあげくに乗り込んだバスが、ジャックされてしまったのだ。少年たちの目的地は東京タワー。果たして6台のバスの結末と、乗り合わせた乗客の運命は―。

    【感想】

  • みんな実は良い子なのかと思ったら、そうでもないし。人死んでるし。
    最後のタカのオチはいらなかったかな、中途半端な感じ。
    子供たちのやっちゃた感じで終わっても良かったと思う。

  • ネット仲間との共謀バスジャックからはじまる物語。
    各地で同時に行われるバスジャックとたまたまそのバスに居合わせた不幸な(?)人たちの物語。
    最後の最後でもやもやが残る。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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