スピン (角川文庫 や 42-8)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043792092
感想・レビュー・書評
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微妙かな
ガキがバスジャックして大人がびくびくしてるのが意味わからん詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いただきもので家に何年も眠っていた子を起こしましたが…
中学生の時に読むくらいで丁度良い内容だった。
勿体ぶって出てくる言動が全て薄っぺらで拍子抜け。心理描写や台詞も稚拙でイマイチ伝わらないし面白くない。
しかし素晴らしい点も1つ。
少年たち1人1人の場面を細切れにして順繰り進めて行く構成だ。続きがとても気になり、面白くないとか言いつつもどんどん先を読み進めてしまった!
内容が薄いのが大変勿体ない。
この作者の本があと4冊くらいあるので、当たりもあるかも?またそのうち読んでみる。 -
ラストはハッピーエンドで良かった!
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各章であらゆる登場人物に視点が移り変わり、最終的に一つの結末に向かって時系列が一致する、という作品。
私は最初に訳が分からない展開でも、読み進めながら自分なりに整理していく過程が好きなので、この作品は私にとっては非常に面白かった。
何と言ってもテンポが良い。実際のバスジャック事件も、夜行バスなのではない限り犯行時間自体は長くても6-7時間程度だと思うので、人々が混乱し試行錯誤しているにも関わらず時間は非情にも過ぎていく、というようなリアリティを感じた。
犯行に及んだのはネットで知り合った仲間たち。著者はこのような所謂"社会のはずれもの"を主要キャラクターとして取り上げることが多く、社会的立場が弱いものたちが社会に対して実行する下克上物語が好きなのだと思う。
分かりやすく風刺的要素も加わった作品。意外性は無いが、適度なハラハラ感に映画を観ているような気分に陥る、確かなエンターテイメント性を感じられる作品。 -
中高生に断トツ人気の作家といえばこの人だそうで、物は試しと遥か昔に中高生だった私も何冊かは読んだことがあります。不愉快な描写も多いけど、軽いからその不愉快さが後を引かない。
ネットで知り合った中学生が同時間帯にバスジャックを謀って東京タワーに向かうという本作は陰惨度低め。犯人、乗客、運転手と、バスによって視点が変わるのも面白い。
そして今更ながら気づきました。歳を食ってからこのこの著者の作品を読むと、知らない言葉がひとつもない(笑)。平易な言葉でわかりやすいからガンガン読める。著者が今後どうなるか楽しみ。いや、意外にこのままか。 -
ネットで知り合った仲間が、各地でバスジャックをし、
東京タワーを目指す。
その後ろにあるものは、ネット社会の闇と現実世界の闇を
描く作品 -
みんな実は良い子なのかと思ったら、そうでもないし。人死んでるし。
最後のタカのオチはいらなかったかな、中途半端な感じ。
子供たちのやっちゃた感じで終わっても良かったと思う。