スピン (角川文庫 や 42-8)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043792092

作品紹介・あらすじ

ネットで知り合った、顔を知らない6人の少年たち。「世間を驚かせようぜ」その一言で、彼らは6都市で同時刻にバスジャックを開始した。そんなバスに運悪く乗り合わせたのは、正月早々バイトをクビになった無職の奥野修一。コンビニで万引きをしてしまい、店員から逃げたあげくに乗り込んだバスが、ジャックされてしまったのだ。少年たちの目的地は東京タワー。果たして6台のバスの結末と、乗り合わせた乗客の運命は-。

感想・レビュー・書評

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  • 若い人に指示されそうだなと感じた作品。
    ネット社会で充分起こり得る出来事だと思う。今日、誰でも気軽に匿名で自由に、世界中の不特定多数の人々と繋がることができる。自分の辛さや弱みも見せることができる。
    それが当たり前となったことで、悪用されたり騙されたり使われたり…便利なようで残酷。
    でも、一人一人の視点で性格も環境も違う少年たちのバスジャックは、すらすら読み進められました。
    最後になってやっとミステリーだったのかって感じがしましたね。もっと伏線があっても…とは思いましたが、最後に怖さを突きつけて終わったので、ある意味すっきりしたかもしれない。

  • ネットで知り合った、顔を知らない6人の少年たち。「世間を驚かせようぜ」その一言で、彼らは6都市で同時刻にバスジャックを開始した!そんなバスに運悪く乗り合わせたのは、正月早々バイトをクビになった無職の奥野修一。コンビニで万引きをしてしまい、店員から逃げたあげくに乗り込んだバスが、ジャックされてしまったのだ!少年たちの目的地は東京タワー。果たして6台のバスの結末と、乗り合わせた乗客の運命は―!?(裏表紙から抜粋)

  • あまり響いてくるものがなかった。

  • 丁度初めて手にとったのが高校生のとき。いま改めて読み返す勇気はないが、若者の何かをしてやろうという気持ちが謝った方向に進んだ例だと感じる。将来に目標や希望を見出だせず、周りか認められないと感じる少年たちは自己の表現としてこのような行動に出るのかもしれない。社会の問題とする視点でみるとまた新たな見方もできるのかもしれない。

  • すんごい胸糞悪かった。色んな意味で山田悠介らしさが強いなあと思った。

  • 中学生が好きそうだな本だなって中学生の時に読んでて思いました

  • この手の本は面白くするほうが難しいのかも、、

  • 孤独でネット上でしか繋がりを持てない少年たちが世間への復讐のために同時バスジャックを起こして東京タワーを目指す。
    現実的には有り得ないと思いつつも似たような孤独なネットの住人は多く存在するだろう。誰にも気にしてもらえない、評価されないのは寂しいだろう。自分の存在を認めて欲しいともがいている人の姿が後ろに見えて悲しくなる。
    事件に巻き込まれた被害者ではあるものの彼らの心の声を理解してくれたであろう修一と亜弥の存在に少し救われる気がするものの一方で金持ちの道楽として少年たちを利用したタカの存在が怖い。

  • 中二病っぽい小説

  • 無知は悪

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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