love history (角川文庫 に 15-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043799015

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  • introduction───
     結婚の日が近づくにつれて由希子には、気になる荷物がひとつだけあった。押し入れの奥にしまった段ボール箱の中に、昔の恋の思い出たちがつめられていた。
    ─────────

    過去のどんな選択も常に自身の意志に基づいているものだから、たとえ何度あの頃に戻ったとしても人はまた同じ選択をする。
    …それは当然の話じゃないの?と思うけれど、恋の記憶と音楽が紐付くタイムスリップや、心の奥底で大切に想い続けていた初恋の相手の死と現在の恋人との関係を天秤にかけるといった構成は悪くなかった。
    ただ、深みも統一感もない描写のせいで全体的に薄っぺらく、まるで脚本を読んでいるような気持ちにさせられる。映画化を前提に書かれた作品だからなのか、そもそもの著者の文体によるものなのかは不明。経歴を見る限り、なんとなく後者のような気がしなくもない。

    根底に流れる音楽は、松任谷由実の「卒業写真」だったけれど、盈との最後の別れの前、由希子と母親が言葉を交わす場面に出てきた庭の葉鶏頭も、松任谷由実の楽曲「晩夏」を意識したもの?

     何もかも捨てたい恋があったのに
     不安な夢があったのに
     いつかしら 時のどこかへ置き去り

  • 結婚式を前に過去の恋にタイムスリップしてしまう物語。
    タイムスリップ物は好きなのだが、この本は文体が苦手で飛ばし読み。
    映像だったらきっと素敵な恋愛ストーリーだろうなと思ったら、映画化になる予定の話だったのね。

  • 【2013年4月23日登録】

    ブログ → https://choco-mintonz.com/hobby-life/love-history

  • 非現実的。

    構成は良い。しかし稚拙。

  • ■戻りたい。もう一度、忘れられないあの恋の日々に――。

    結婚式の前日、由希子は昔の恋の思い出の品を捨てに出かけ、事故に遭う。気がついたとき、彼女は19歳の恋にタイムスリップしていた。さらに思い出の曲たちに導かれて、経験したすべての「恋」をたどるうち、高校時代の恋の思い出に立ち止まる…。一方現実の時間では、結婚を約束した恋人が、行方不明になった彼女を懸命に探していた。忘れられない過去の恋と大切な今の恋。彼女が選ぶのは?思い出とともに愛を巡る恋愛小説。

  • 高校時代に読んだ本の読み返し。少し文体が苦手だけど、お話としては好きかも。

  • 結婚式の前日、由希子は昔の恋の思い出の品を捨てに出かけ、事故に遭う。気がついたとき、彼女は19歳の恋にタイムスリップしていた。さらに思い出の曲たちに導かれて、経験したすべての「恋」をたどるうち、高校時代の恋の思い出に立ち止まる…。一方現実の時間では、結婚を約束した恋人が、行方不明になった彼女を懸命に探していた。忘れられない過去の恋と大切な今の恋。彼女が選ぶのは?思い出とともに愛を巡る恋愛小説。


    過去は過去。
    それでも忘れられない恋はあるものです。
    思い出にできない恋もあるものです。

    なぜ女性は、昔の恋の思い出の品々をとってしまうのだろう。
    読み終わった後、ジュエリーボックスの奥に隠した、指輪を捨てました(笑)

  • 過去
    それは

    決して消すことのできないもの


    でも
    人は過去があるから
    成長する

  • 私的にはあまり好きではなかった。

  • ジャケ買いしてしまいましたが、淡々とした文章がちょっと苦手でした。でもまた時間を置いて読んでみたいと思います。

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著者プロフィール

1960年奈良生まれ。

「2023年 『夏に、ネコをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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