生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

著者 : 法月綸太郎
  • 角川書店 (2007年10月1日発売)
3.27
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  • 148レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043803026

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)の感想・レビュー・書評

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  • サスペンスドラマじみたドロドロの因縁とインテリ向けな蘊蓄の連続にローギアで読み進めるも
    真ん中辺りでやっと投下されたグロテスクな起爆剤で事態は一気に加速する。
    因縁と蘊蓄が一つの場所に堕ちてゆく。
    切断された石膏の首。
    狙われた女の不審な行動。
    石膏の眼差しが語る悲劇の真相。

  • ずっと読みたかった「このミス」1位だった法月綸太郎シリーズ

    連続殺人とか、派手なトリックとか、そう言うのは無かったのですけど、納得の本格だったのです。
    彫刻なんて、フツーの読者はサッパリだけど、分かるようにちゃんと大事な所を解説と言うか、法月探偵と共に「ふーん。なるほど」と言う位には掴めて良いのですよね
    だから、「あっと驚く展開」が予想以上に鳥肌だったのです。

    しーなの好きな法月親子の関係と言うか、お母さんの事とかもチラッと出て来て、今後の展開や何かの事件に関係してくるのでは……?とちょっとwkwkしてしまったのです。
    闇は闇なのでしたが。

    緻密な伏線……とゆーのが感想には必ず出てくるのでは?と思う位あれもこれも後々「ああー……!」と頷いたり、悔しかったり。
    よくよく考えてみると、要らない設定とかもあるのですけど(例えば、1だけで良くない?2とか3とかそれ以降とか……要る?)躓いたり迷ったりする法月探偵は好感が持てるのです。

    巻末のインタビューにもあったのですけど、完全無欠の名探偵はやっぱりカッコイイし、江神さんも鳴海雄一郎(?)も大好きだけど、やっぱり間違ったり後悔したりしながらの法月探偵も好きなのです
    探偵が一人でワトソン役が居ない場合は、多重推理が成り立ちにくい分けだから、法月探偵みたいな読者と一緒に間違って行く探偵になるのでしょうか。

    そう言う面から見ても、探偵と読者とストーリーがちゃんと一緒に進んで行くのですよね。
    つまりそれって、読みやすい?のでしょうか。多分そういう事なのですよね。

    読みやすい。理解しやすい。突然名探偵が思い付くトンデモ推理に着いていけない……とゆー事態に陥りにくいのですよね。

    解決や結末は「鮮やかー!」と言うよりもシリアスな展開で余韻もしんみり。
    他の法月探偵シリーズを読みたいな……読み返したいな……と思ったのです。
    次にまた未読のものを見かけたら、迷わず買ってしまいそうなのでした。

  • 久しぶりに本格推理ものを読んだ。以前から気になっていた法月綸太郎シリーズです。
    この筆者の作品は僕好みでした。まず登場する探偵が、ホームズや相棒の右京さんみたいなぶっ飛んだ頭脳の持ち主ではなく、割と右往左往しちゃうタイプの探偵。
    しかし最後の結論に至る論理の構成は完璧で緻密。
    基本的に読者目線で話が進むので、探偵が立てた仮説が」次から次へと証言によって覆される様は眩暈がしそうです。そういう展開が好きな読者には最良の一冊となるでしょう。

  • すいません…ミステリ好きなんですけど法月さん読んだことなかったんです。

    『ノックスマシン』を読んですっかり好きになってしまいました。ノックスの方が異作なんですね。本格ミステリで驚きました。有栖川有栖さんもですけど作者=探偵(もしくはワトソン)という流れはクイーンからきてるのですかね❔

    著名な彫刻家の作品の石膏の首が切り取られた!いつ誰が何故❔
    犯人は割とすぐわかりますがそのあと二転三転。いやらしいミスリードが無いので素直にミステリを楽しめました!

  • 伏線がみっちりとはられており、最後にはそれらが一つになっていく爽快感をあじわえる。
    ロジックを紐解いていく面白さはあるが、派手さには欠ける。

  • 最後は、お見事っ!の一言。
    途中は、難しいのとややこしいのとで読むペースが落ちてしまいましたが、随所気になっていた言葉が伏線でラストに綺麗に回収されていくのと、ややこしくって首を傾げながら読んでいた場面を分かりやすく解説してくれたことで、スッキリしました。

    全体としては、やはり難しく、理解するのが精一杯で二転三転する犯人像に驚くことよりもその都度納得してしまい、物語を読んだというよりも物語に読まされた感が強い作品ではありました。が、ミステリー小説としては完成度はかなり高いと言えると思います。

  • 解決への道のりが長すぎて、だんだんげんなりしてくる。もっとちゃっちゃと話を進めて欲しい(笑)

  • なかなか面白いミステリー作品でした。言葉のあやというか誤解を巧みについてミスリードさせるトリックで最後まで真実は何なのか混乱させられました。
    真実を知ってからだとミステリー作品としてはありがちなオチだなと思いますが、二段三段とトリックがはりめぐらされており、最後まで読者を混乱させる展開は唸らさせられましたね!
    法月探偵シリーズにすっかりはまりました!

  • ノックス・マシンが「このミス2013」1位になったため、書店に行くと必ずと言っていいほど過去の授賞作である本作が隣においてあります。
    いい機会なので読んでみちゃいましょう。

    かの有名な法月綸太郎シリーズ。
    彫刻家である川島伊作が病死する直前に完成させた渾身の作品。
    娘である江知佳がモデルとなったその石膏像は、伊作の代表作から続く久々の連作だとして彫刻界で話題になっていた。
    しかし、石膏像の頭部が何者かによって切断され、持ち去られてしまう。
    不気味に思った叔父敦志が、かねてからの知り合いである法月綸太郎に事件の真相究明を依頼するが、必死の捜査もむなしく江知佳は首から上だけの姿で発見される。
    一体彼女を殺害したのは誰なのか。
    そして綸太郎は、川島伊作の周囲を取り囲む複雑な人間模様の謎を解き明かすことができるのか。

    あらすじを読んでわかるとおり、かなり序盤から不穏な空気が漂い始めています。
    なんたって首を切られた像ですからね。人をモチーフにしているオブジェに加えられる人為的な破壊活動は不気味以外の何物でもない。
    そうして予想どおり事件は起こってしまい、名探偵は事件の真相を追いかけます。
    本作ですばらしいのは、最も衝撃的な要素を見出すためのヒントがきちんと用意されていることだと思います。
    しかもかなり堂々と。
    作者のこのフェアな姿勢と真っ向から向き合って推理してやるぜ!という方、是非読んでみてください。

  • 2018年7冊目。
    法月綸太郎シリーズを続けて読んでいるんだけれど、個人的に法月警視と綸太郎の掛け合いが好きなので、前半法月警視との絡みがなくてちょっと残念。
    なぜそうなるのか、誰が何のために・・と全然分からずに、途中途中で自分なりの推理も悉く覆され、最終的なオチにはこれまた嫌な気分に・・。
    「頼子のために」とはまた違った嫌な気分・・。
    あとは好みの問題だけど、カバーのイラストがちょっと好みでない・・。

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