チューイングボーン (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (2005年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784043805013

作品紹介・あらすじ

原戸登はゼミの同級生の女性に列車の最前列から三度、外の風景を撮影してほしいと頼まれる。登は一度ならず二度までも列車に人間が衝突する場面を撮影してしまう。そして三回目。更なる事態が登を襲う・・・。

感想・レビュー・書評

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  • 話自体は面白かったけどラストの展開が酷い。サリーとお父さんがかわいそうすぎる。それと文章はもっと短くできたと思うし区切りが少ないので若干読みにくい。

  • 主人公は、紛れもなくクズ野郎である。そのはずなのだが、読了後のこの感情はなんなんだ。憐れみ?切なさ?同情?・・・・・・いや、まさか。と思いたいのだけれど、振り払ってしまいたいのだけれど、まとわりついてくるこれは。なんともはや、消化不良だ(誉め言葉)。

  • 闇バイトに知らずに巻き込まれていくうちに主人公の目立たずにいたクズの本性が次第に露わになり読者をドン引きさせる。やっぱり闇バイトは怖い。主人公が抱えているものの吐露はなんだか言い訳がましく本当に悩んでいるのか疑わしかった。
    ミステリー要素に期待しすぎるとガッカリするかもしれない。

  • ホラーでもなんでもない上に超つまらない逸品です。

  • なぜ自分に依頼が?何のための撮影?
    不穏さ漂う、巻き込まれ系のサスペンス作品。
    純文学的な要素も楽しめるサスペンスといった感じ。
    ホラー大賞系の作品なので怖さを期待しましたが、想像とは違いました。
    後半どうにも嫌な部分があって、台無しにされた気分。
    この主人公、嫌いだわー。

  • 最近の作品だし、って思って読み始めたんだけど、びっくりするくらい文字で攻めてきた。現代の文豪かってレベル。ぐいぐい攻めてくるからなんだか妙に緊迫感がある。でも昔の小説みたいな古臭い言葉じゃなくて、今の言葉を使ってるから、思ったより分量に対して読むのが大変じゃない。やっぱ自分たちにとって慣れてる言葉を使うってのは大事な事なんだなぁ、と。
    と、そういう書き方以外にストーリーそのものはというと、考えてみるとイマイチだな。という事を振り返らなければなかなかだったんだけどなぁ。

  •  作品解説(カバーより):“ロマンスカーの展望車から三度、外の風景を撮ってください―”原戸登は大学の同級生・嶋田里美から奇妙なビデオ撮影を依頼された。だが、登は一度ならず二度までも、人身事故の瞬間を撮影してしまう。そして最後の三回目。登のビデオには列車に飛び込む里見の姿が…。死の連環に秘められた恐るべき真相とは?
     第12回 日本ホラー小説大賞 長編賞受賞作

     気弱で、真面目な主人公の性格という設定のようだが、徐々に変化するわけでもなく、行動が一貫していない。
     作品解説や表紙を見るとスピーディーな展開が予想されるが、特に恐怖感を掻き立てる心理描写もなく終盤までダラダラとした展開が続く。終盤の盛り上がりがかなり面白いだけに前半のスローテンポが非常に残念。
     また、ホラーというよりは文学作品を読まされている感覚に陥る。これだけ書けるのならホラーではなく別のジャンルに応募するのがよいのでは・・・?

  • 同じ展開が繰り返し、繰り返し••• 何も起こらず終わってしまった。って感じ。

  • チューイングボーンとは、犬がしゃぶる骨のこと。

    古い友人に無理やり頼まれ、電車の先頭車両に乗って景色の撮影を
    していたところに飛び込み自殺が何度も起こるという衝撃の展開。

    撮影中に必ず飛び込み自殺が起こるのは何故か?
    撮影を依頼した友人も自殺してしまったのは何故か?

    その理由が気になり、それほどミステリー好きでないにも関わらず、
    一気に読み終わりました。

    理由が明かされる終盤にテンポが少しだれてきたのが残念ですが、
    チューイングボーンがタイトルになっているところも含めて、
    「ハイ、ハイ・・・そういうことね・・・」と妙に納得できます。

    暗い内容と重厚な表現が苦痛でなければ、お勧めです。

  • 「自殺はある意味他殺」
    ビデオ撮影時たまたま、
    人身事故を撮影してしまう。
    死の連環に秘められた真相に、
    近づいてしまう。
    そして、もう戻れない。
    よく電車が止まるけど、
    それは何かの陰謀なのかもしれない。
    あなたも電車の車輪に巻き込まれる。

  • 第12回日本ホラー小説大賞(長編賞)。キーワードは、電車の一番前、ビデオ撮影。主人公が狂気に落ちていく。。普通の?ホラーとはちょっと違う感覚でした。

  • 原戸登は大学の同窓生・嶋田里美から、平日の午前中に、小田急ロマンスカーの展望席から、日を替えて三回、外の風景をビデオで撮影してくれないかと頼まれる。だが登は、一度ならず二度までも飛び込み事故の瞬間を撮影してしまう。そして最後の三回目、登のビデオには列車に飛び込む里美の姿が…。しかし1回の撮影につき振り込まれる30万の報酬に味をしめた登の欲望は加速の一途をたどり、さらに撮影の依頼を続けるのだが……。

    幼いころに母を失い、今また同窓生、家電アルバイトの仕事、金、信頼と、矢継ぎ早に続く喪失。どけどけどけ!…ひとたび運転側の目線を手に入れると、逆に猛然と向かってくるそれに対して真正面から対峙し、やがて全身で体当たりしてまでも列車を受けとめたいとの衝動が腹の底から湧いてきて、勇気という記号をハメた登の、幻魔との出会いがしらに見る夢は、空と海との重なる青か!?

    チューイングボーンとは、犬のおしゃぶり用の骨を指す。列車自殺の際に噛み砕かれる骨も意味している。
    死にゆく者の心の論理、叫ぶ蛋白質のあげる声。撮る側から撮られる側へ。口の中へ侵入する歯科医のドリルの醜い渦。耐えがたき存在の軽さ。

  • じわじわとおかしくなっていく感覚がリアルでいい感じで気持ち悪くなれます(笑)。ただもうちょっと短くてもいい気がしました。間延びした感じです。

  • 第12回日本ホラー小説大賞。
    霊や猟奇といったホラーではない、ちょっと変わったホラー作品。
    フリーターである主人公が依頼された仕事は、「走る列車の最前席でビデオカメラを回すだけ」。偶然か必然か、録っちゃいけないものを録ってしまい、その謎を追求する。読むこちらも早く真相が知りたくてどんどん読み進めてしまう。結局真相はそうビックリするほどのクライマックスはもたらさないものの、本筋のスピード感は、まさに列車の最前席にいるかのようなドキドキを味わえた。
    ただ、タイトルは本筋とまったく関係なく、納得いかない。

  • いままで読んだことのないタイプのホラーだと思った。

    あっという間に読めてしまった

  • 久しぶりに現実的なホラーを読んだ気がします。

    かなりネタバレしていますので、ご注意下さい。


    簡単な粗筋。
    大学時代の同級生から「このビデオで電車から外の風景を撮ってきてほしい」と頼まれる。
    妙な依頼だと分かっていながらも、その撮影を承諾することになった。
    しかし撮影するたびにホームから電車に飛び込む人を映してしまい――。


    私的にこの話で一番怖いのは「お金」なんですよね。
    死と引き換えにお金を稼ぐことを耐えることができるのか。
    自分とは関係ないとは分かっていながらも、それによってお金を貰うというのは道徳に反している。
    金に揺れる様はかなりリアルで嫌でした。
    目的も分からないまま人の死を目撃することに耐えられるか……。
    オイラだったら微妙に無理です。笑


    コレ読んでやっぱりオイラは長編の方が好きだということに気がつきましたよ。笑
    話の流れは結構好きだったのだが、ちょっとラストがなし崩しだったのが気になった。
    しかも少し納得がいっていない。笑
    もう少し徐々に徐々にとネタバレしていってほしかった……。
    でもさすが賞を取っただけあって文章力はイイですよ。
    頭がおかしくなりそうなほどの心理描写(笑)は結構好きでした。


    最後にチューイングボーンって言葉。
    オイラは読み始めるまで全くその意味が分からなかったのだが。
    そういうモノなのは分かった。
    でももっと深い意味があると思っていたよ……(脱力)。


    なんていうんだろう。
    面白いんだけど、あと一踏ん張り?
    まぁこの人も次回に期待。
    オイラの予想では保科さん(『相続人』etc)みたいな作家さんになるような気がする。
    (ほ、褒め言葉です。たぶん。笑)

  • 奇妙な感触の文章が独特な作品。若干読みにくくも感じるけれど、少し変わった魅力のようなものも感じられる。ストーリーも一見冗長に思えたけれど……なるほど、そうきたか。この解決はなかなかに意外。あの「手紙」に戦慄。

  • この人の本は2冊目人が死ぬことよりも主人公の孤独の方がむしろ怖いんだけど。

  • 「列車の最前列から3度、外の景色を撮影して欲しい」
    原戸登は大学時代の同級生・嶋田里美から
    奇妙なビデオ撮影を依頼された。

    だが、登るが撮影をするたびに人身事故が起こる。。。
    これは偶然か?それとも。。。。
    この死の連鎖に秘められた恐るべき真相とは?

    大学を卒業して、アルバイトで生活をしている登。
    彼の中途半端さや、そんな日々に悶々とする悩み、
    そして、とらえどころの無い狂気が、現代の若者をあらわしているようで、
    ちょっと、ゾッとするのだが、それが、よけいにリアルさを出していて、
    恐怖がじわじわと迫り来る感じがする。

    作家・林真理子が、純文学としても読める、と言ったのに、納得。
    誰の身にも起こりそうな恐怖が、登を通して伝わってくる描写が、
    うまく濃厚に描かれている。

  • 第12回日本ホラー小説大賞(長編)受賞作。
    もっとまがまがしいものを想像して読んでいたのですが・・・。
    しばらく電車の一番前に乗るのはやめようと思ってしまいました。

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著者プロフィール

1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒。2005年『チューイングボーン』で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。選考委員の林真里子氏から「まごうかたなき才能の持ち主である」と賞賛される。著書に『1gの巨人』『揺りかごの上で』(ともに双葉社刊)など。

「2013年 『紙の眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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