おやすみ、ロビン (角川ホラー文庫)

著者 : 大山尚利
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年3月25日発売)
3.25
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  • 本棚登録 :47
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043805020

おやすみ、ロビン (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • もともとは「揺りかごの上で」というタイトルで
    単行本だったものを改題、文庫化。
    これが...衝撃的な内容。す、凄いオーラを纏った
    快作です。ホラー文庫からの発売ですが、正直
    その事がこの作品が売れる可能性を潰してしまうのでは
    ないか?という余計なお世話な心配をしてしまいます。

    主人公である「貴雄」の狂ってしまった人生という名の
    時計。そして狂ってしまったまま止まっているその時計。
    この時計が正確な時刻を刻む時...。
    身を削る様な切ないくらいの貴雄の狂気が動き出す。

    全く息を付く間のない展開。心情描写。心象風景。
    この作品が持っている異様なオーラを助長する
    素晴らしさ。読後の独特の虚脱感は道尾秀介の
    「向日葵の咲かない夏」に匹敵します。

    思わぬ伏兵的作品。衝撃度高いです。

  • 赤ん坊を拾ってしまった小学生は、その時、そしてその何十年後、どうしたか。


    『人生ってのは時計と似ている。どちらも狂うことがあり、狂ったら自分では治せない。
    狂った時計は一日に一度も正確な時刻をさすことはない。だが針が止まった時計は一日に二度正確な時刻をさす。』
    2010年06月13日 18:07

  •  12歳の時、辻貴雄は友達の横田純と秘密の空き地で遊んでいた時、その先の森の中にある小屋の中で、赤ちゃんを見つける。最初は母親が迎えにくるまで・・・と思っていたが、いつまでたっても母親は来ず、警察に言えば里子に出されて虐待されてしまうと考えた2人は、赤ちゃんをロビンと名付け、そのまま内緒で育て続ける。

     どういうオチがつくんだろうと思いながら読み進めていたが、先に進めば進むほど、滅茶苦茶な展開に。結局ロビンはただの赤ちゃんだったのか、ロビンに異常な執着をみせる久美の正体はなんだったのか、そして最後、里穂を突然襲った主人公の心理は?など、伏線回収もなにもあったものではない。これだと何がホラーだったって、久美の不死身さだよなぁ…。

  • ☆☆☆★

  • あらすじとか表紙とかの印象から、てっきりロビンがオーメンでいうところのダミアン的存在だと思って読んだので、読了後の「これはホラーだったのか・・・!?」感が凄かった。むしろ前半から中盤にかけての、ロビンを順調に育てていくくだりが結構楽しめた。

  • 中盤までは面白かったのに、久美が出てきてからの中盤以降はなんとなくグダグダな感じで残念。チューイングボーンのときもそんな感じだったような。
    ラストはよくわからん。ロビンに許してもらうことが出来なかったから、一番幸せな時間を再現したかったってことか?

  • 小さな恋のメロディ》のラストシーンのような、幸せであればあるほどそれはいつか必ず終わるのだという確信に近い不安感を漂わせる前半からホラーへそして二転三転するストーリーに翻弄されまくった。怖くて悲しく切ない、これは掘り出し物の逸品。

  • 最初は「これはホラーなのか?」と思いつつ読んでいましたが。はい、まぎれもなくホラーでした。
    発端はほんの小さな出来心、としかいいようがないですね。いくら子供でも分かるだろ!とは思いつつも。あまりに悪意のない行動が引き起こしてしまった事態は、怖いというよりも悲しくて。
    でも終盤はどんどん怖くなっていきます。あの女は怖い。「指」はあまりに。でも本当に怖いのは、ラストにいたる展開でした……予想外。

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