宇宙でいちばんあかるい屋根 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043817016

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく子供向けな作品。子供向けだからってつまらない訳ではなく、続きが気になってどんどん読んでしまった。いい本です。

  • 14才の少女・つばめは一見平凡な子だけど、実は母親と血が繋がってなかったり、通り一遍の交友関係しか持てなかったり、あれこれ気を遣うがゆえに誰にも言えないことを抱えていた。
    そんな中、通っている書道教室のビルの屋上で、不思議な感じの老婆と出逢う。
    老婆は14才のつばめに容赦なく事実を指摘したり、あれこれこき使ったりするが、やがてつばめは彼女と親しくなり「星ばあ」と綽名で呼ぶようになる。

    話が進むと、星ばあには会えない孫がいることが分かる。孫の手掛かりは一枚の写真だけ。つばめは夏休みの大半を使って、その写真にわずかに映っている赤い屋根の家を探す。
    いっぽうで、つばめは近所に住む青年・亨にあこがれを抱いている。
    裕福で理想的な家族に見えた亨の家だが、つばめはこの家族が崩れていく様を見ることになる
    屋根を探しながら、つばめは自分と星ばあの大切なものを探していたんだろうと思う。
    いつも星ばあがつばめを叱咤激励しながら進む構図は、話の終盤で逆転する。
    最後は多くの別れがあるけど、残った人たちと絆を再確認したり、新しい命の誕生を待ちわびるところで話が終わる。

    とにかく星ばあの不思議な魅力にするりと引き込まれる。星ばあの正体を探りながら、一ページ一ページ本をめくりました。
    中学生の女の子が主役の本で、中学生ならでは、親や大人を前にした子供ならではの悩みが丁寧に描かれていました。
    まさにその中学生世代から星ばあの世代まで、幅広い人が読める本だと思う。

  • 他人だから話せることがある。でも話した瞬間、もう他人ではいられなくなる。そんなことを思った。平穏な毎日だけど悩みはあって時々息苦しくなる14歳のつばめとキックボードで現れた怪しい星ばあ。夜空と屋根がとっても印象的な物語。

  • 爽やか。

    高校の模試の国語で、野中さんの小説が問題文になったことがあって、その内容がすごく好きで覚えてた作家さん。そのときの小説も爽やかな内容だと思ったけど、本書もそう。
    解説の「中学生小説ベスト30などという企画があったらせひともランクインさせたい」に同意。

  • 前にも読んだけど、いいなぁ。

  • 【あらすじ】
    平穏でも悩みはあって、時々息苦しくなる14歳のつばめ。
    派手な身なりで底意地悪そう、キック・ボードで現れたあやしい星ばあ。
    夜空の下、ビルの屋上で二人は出会う。
    悪態をつかれながらも、恋や心配事を打ち明け、助け合った夢のような時間―。
    しかし、ほどなく、星ばあは消えた。大空で迷わないようしるしをくっきりと残して―。
    泣きたくなるほど愛おしい夜空と少女の物語。

  • 優しくて、力強い物語。

    つばめの世界は、本当にまっとうな人ばかり。今は少し道に迷っていても、話し合い、思い合い、優しさに溢れている。ひねた読み方もできるけど、この現代のおとぎ話を楽しみたい。

  • 書道教室のある月曜と木曜、3階建てのビルの屋上は、家にまっすぐに帰らずにそこに寄る中学生の<私>の貸し切りでした。
    ある晩、<私>はその屋上にあがると、キックボードを携えた老女とであいます。

    ホシノトヨと名乗るその老女は、<私>のもやもやしていることを、単刀直入にすっぱりと言い切るのですが、カチンとくるような言い方ばかり。
    正しけりゃいい、ってもんじゃありません。
    まあ、可愛げのないばあさん、ってことです。

    でも<私>はいつの間にか、彼女にあいたくて屋上にあがるようになります。

    この作者の作品は、これといった事件もなく、主人公もいまひとつぱっとしないすぐ隣りにいそうです。
    作品の温度がどこかほっこりとしていて、小さな陽だまりのような温かさを感じます。

    この物語の終盤では、へぇ~、そうだったんだ、とちょっとした楽しみも用意されていました。

  • 爽やかなお話でした。
    すごく好き。
    何度も何度も月明かりの下、繰り返して読みたい。

    瀬尾まいこさんより、更にすこし、やさしい雰囲気を持つお話。

    好きだなあ。。。

  • 平穏でも悩みはあって、時々息苦しくなる14歳のつばめ。派手な身なりで底意地悪そう、キックボードで現れたあやしい星ばあと出会う。
    悪態をつかれながらも恋や心配事を打ち明け、助け合った夢のような時間。
    しかしほどなく星ばあは消えた。



    なんか読み終わった後、おお、良い話だったな、と感じる話だった。
    星ばあ意味わかんないうえに、憎い!と思ったけど最後に行くにつれて可愛いと思えるようになった!
    星ばあが、本当に空が飛べるのか、いったいどこからきて、何をしているのか、
    わかったときが最後だなんて切ない。

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