きみが住む星 (角川文庫)

著者 :
制作 : エルンスト・ハース 
  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043820023

感想・レビュー・書評

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  • 一人旅に持っていく

  • ぼくが帰ってくる日を待たずして、こんどは華恵さんが旅に出る。
    自分で着る服を自分でつくるため。

    ”この星の中で、私が出会う奇跡をたくさん見つけて、今度は、私が手紙と写真を送ります。”

    楽しみだ!

  • 花を踏まない馬の話がいい。

  • 【本の内容】
    とうとう旅に出てしまった。

    離陸した飛行機から、成層圏の空が見えたとき、ぼくはこの星が好きだと思った。

    どうしてなのか考えて、気がついた。

    この星には、きみが住んでいる。

    きみが住む星をぼくは旅する―。

    男は行く先々から、沙漠やアンデスの山、喧噪の都会から恋人に手紙を送った。

    朝焼けに息をのみ、渡り鳥に故郷を思い、大地を讃える日々。

    美しい言葉と風景を、あなたに。

    大切な人に贈る、魂のギフトブック。

    [ 目次 ]
    最初の手紙
    朝焼けコレクター
    花を踏まない馬
    風景を洗う
    向こう側へ行く人たち
    魔法使いの家
    考えが走る
    ゆっくりと飛ぶ鳥
    蛍の木
    夜間飛行
    フラミンゴたち
    心のガラス窓
    パピルス
    宝を探す人々
    海から逃げる光
    大事なものは空に
    丘の上の家に住む日
    あふれだした鳥
    最後の馬車
    長い長い物語
    雪迎え
    神さまの本当の名
    ワンピースの化石

    [ POP ]
    たとえば地球の反対側から手紙を送るとします。

    ペンと紙を用意し、文面を考え、郵便局を探して切手を買ってポストに投函!

    それは、インターネットの便利さを知る身にはとても面倒なこと。

    でもだからこそ、旅先からもらう手紙には“特別な感動”があるのだと最近感じるようになりました。

    池澤夏樹さんの『きみが住む星』には、そんな“特別”が詰まっています。

    「ぼくはこの星が好きだと思った。ここがきみが住む星だから」。

    地球上の様々な場所から「きみ」に送り続けられる珠玉の言葉と写真。

    巻末の華恵さん(きみ)による返信(解説)も含め、まさに魂が震える一冊です。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • エルンスト・ハースの写真に文章をつけた書簡体小説。
    残してきた男性が恋人に送る手紙。
    心に残る文章で、そのときの気分で写真を見て、また読みたい。

  • エルンスト・ハースの写真に池澤夏樹が文章をつけて、旅行中の旅人が故郷の恋人へとつづった手紙集になっています。
    関連性のない、とりとめのない写真が、池澤氏の文を通すと、さまざまな国を訪れ、その様子を語る手紙への道しるべになっている不思議な化学作用。
    旅人が何者なのか、詳しい背景は全く分からないながら、旅先で出会う美しく不思議な光景を恋人へと伝えようとする温かいまっすぐな心と、恋人の元を離れてでも旅せずにはいられない、自由でとらわれない、そして身勝手でもある心が折り重なって、不思議な魅力を放っています。

    写真だけ見ると、圧倒されるようなスケールながら、背景まではさぐれないものばかり。
    そこに物語を加えると、途端にドラマ性を帯びた情景が浮かび上がってくる効果の不思議さ。
    写真と文章のコラボレーションを楽しみ、旅人の目にしたさまざまな国について思いを馳せました。

    恋人の名前は華恵さん。
    手紙を送られるばかりだった彼女が最後に、自分からの手紙を掲載していたのは意外。
    彼女の手紙には写真は同封されておらず、旅人に触発されて、自分も旅に出る旨が記されていました。
    つまり彼女はこれから旅人になっていくため、まだ未知の土地で写した写真はないというわけです。

    彼らは果たして、旅人同士として、地球のどこかで巡り合うことができるのでしょうか。

    情景詩のような心地よさを感じて楽しむ一冊です。

  • エルンスト・ハースは、マグナム・フォトの一員だそうです。
    その写真とともに、手紙が20篇あまり、詩集のような本でもあります。

    小説と思ってネットで買ったので、ちょっと拍子抜けでしたが、手元において必要なときに、手に取ってじっくり読みたいと思います。

  • 美しい写真と、旅先の情景を愛する人に綴る手紙。
    地球がもたらす自然は素晴らしいですね。
    じんわり心に残ります。

  • 写真と手紙の超短編。
    旅に出るとはどういうことか。
    世界は断片でありながら
    自分を介して、一つに、つまりは君に集約していく。
    それすらも全て幻想でしかないのだけれど。

    誰もいない海の上に架かる虹は、虹ではない。
    誰かの網膜に七色が映し出されて、始めて虹になる。

    手紙は、宛先が無ければ手紙にならない。
    世界は君がいるから広がっていくのだ。

  • それぞれの物語は素敵なのはもちろんだが、導入部が最高!

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