キップをなくして (角川文庫)

著者 : 池澤夏樹
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年6月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043820030

キップをなくして (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 【いちぶん】
    「それでわたしも考えたんだ」とミンちゃんは続ける。「この子は三日でも喜んでいる。この子は自分を他の子と比べていない。それまではわたしだって辛かった。悔しかった。なんでわたしばっかりって思った。でも振り返ったら、いいこといっぱいあったよね。」

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。

  • 駅の子 というファンタジーの世界が優しく描かれている。最後に出てくる死生観は、よかった。


    “コロッコたちは一つの命に入ったら、その命を充分に楽しんでから終えたいと思っています。”

  • きっぷを失くすと改札から出られない、とは子どもなら信じてしまう事だろう。駅の子の日々の仕事、幽霊のミンちゃん、謎の駅長というプロットが良い。ミンちゃんが天国へ行くことを決意する場面と、春立で別れる場面では二度も涙してしまった。電車寝台特急はくつるの3段寝台や青函連絡船の登場に(どちらも乗ったことはないのだが)懐かしさがこみ上げてくる。駅の子ならぬ駅のおっちゃんになりたいな~

  • きっぷをなくしたら、駅の裏のいえに暮らすことになった少年の話。
    食堂は「駅の子」ということで食べ放題。だけど、外には自由に出れない。
    自由だけど、制約はある。なんとも社会を反映している。
    妙に心に残るストーリー。

  • 紙のキップで電車に乗ってた頃。改札では駅員さんがキップに鋏を入れてくれてた。そう そうだったんだよね、ずっと前は。
    キップをなくした子は駅から出られない。じゃぁどうするの?その子はどうなるの?
    電車に乗る時に、ふっと駅の子達を探してしまいそう。

    命はどこから来てどこへ行くのか、心って何で出来ているのか。彼らの暮らしを通して一つの考え方が見えてくる。そんな風に考えるのも良いね。

  • こんなお話だったとは。この作品の中で「死」は大きなテーマになっているけれど、その「死」について優しい眼差しで描かれている、という印象。最後の方はちょっとアニメの「あの花」を思い出しました。
    ミンちゃんの出会った、3日で死んでしまった赤ちゃんの話が印象的。3日だったけど、お日様が眩しくておしっこが出るのも嬉しかった、って言ってた赤ちゃん。死んでしまって悲しいものは悲しいけど、でもそれは仕方のないこと。これまでの経験をもって向こうに行けるなら、それでいい。最初はおどおどしてみえたミンちゃんがそのように自分の中で納得のいく考えにたどり着いて、後半足取りのしっかりしてきたところが良かった。

  • 夏休みに読むのにぴったりな小説。
    切符をなくした主人公の少年は駅からでられず、「駅の子」となり、ほかの切符をなくした子供達と駅で暮らすことに。
    電車に乗るだけでワクワクしていたころが思い出されました。
    冒険小説の形をとりながらも、後半は生と死の話も関わって来ます。
    駅長さんの秘密やミンちゃんのことなどを通して、主人公が死生観に触れて成長するさまが爽やかに描かれていました。時代設定は古めだけど、これからも読み継がれて欲しい1冊。

  • 2014年3月23日に開催された「ビブリオバトル関西大会inいこま」予選Aグループで発表された本です。

  • いまでも山手線に乗ってるとふとこの本のことを思い出すときがあります。
    まず物語の設定に魅かれた。個人的には思いもよらずラストが感動的で、でもそれがまたよかった。

    また読みたい。山の手線を何週もしながら。

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