古代からの伝言悠久の大和 (角川文庫 や 41-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043828036

感想・レビュー・書評

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  • 第14代仲哀天皇から第31代用明天皇の時代までを、完全な物語でもなく、かといって客観的な歴史書でもない、独特の視点で時代ごとに物語っている。

    学校で教える日本史では「空白の4世紀」とよばれている時代だ。私もほとんど知らなかった時代だったが、こんなにも魅力的で、理想にあふれる人物がたくさんいたということは、新鮮なおどろきと好奇心をかきたててくれた。

    歴史物というえば戦国時代を読む人が多いと思うが、少しでも歴史に興味のある人にはぜひ読んでもらいたい作品。1500年まえの人の息遣いがリアルに聞こえてくること間違いなし。

  • 知ってる時代になってきた!
    どんどん繋がるね!
    おもしろいっす

  • 雄略以降,清寧,顕宗,仁賢,武烈と応神王朝いわゆるワケ王朝が続いたが,雄略による皇位争いの影響もあり,武烈の後継者がおらず,大王家存続が危ぶまれていた。これを救ったのが大伴金村である。金村は遠く越の国から応神の子孫にあたる継体を担ぎ出し大王として迎えた。
    本巻はこれまでの日本書紀や古事記,三国史記の解説といった書かれ方ではなく,物語風に変わっていく。
    継体以降は大伴,物部,蘇我の大連,大臣が政治舞台に登場し,より一層物語りは躍動感を増していく。
    継体の次は,安閑,宣化と続き,次に欽明が登場する。欽明は宣化の娘の石姫との間に次の敏達を生み,更に欽明は稲目の娘の堅塩姫を妃にし,用明,推古(炊屋姫)が誕生する。用明の子供が厩戸皇子である。
    物語の中盤は朝鮮出兵や磐井の乱,大伴金村失脚で展開し,終盤では,蘇我馬子が物部守屋を倒し,蘇我氏が全盛を迎え,聖徳太子が登場するところで本巻は終わる。

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著者プロフィール

1939年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒。63年産経新聞に入社し、大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長を歴任。92年『ソウルに消ゆ』(筆名・有沢創司)で第5回日本推理サスペンス大賞受賞。古代史を体系的に描いた「古代からの伝言」シリーズで話題になる。

「2010年 『青雲の大和 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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