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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043828067
作品紹介・あらすじ
大化改新を断行した天智天皇の死後、大友皇子を担ぐ近江朝は、吉野に隠棲した大皇弟・大海人皇子を亡き者にしようと動き出す。危機、激戦、奇策、そして圧勝へ。古代日本を方向づけた最大にして最後の内乱!
感想・レビュー・書評
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1巻丸々壬申の乱!
タイトル通り! -
骨肉
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天智,鎌足が亡くなり,舞台は近江朝対吉野朝の様相を見せる。本巻は副題が示すとおり天智の子の大友皇子と天智の弟の大海人皇子の争いである壬申の乱に進む。壬申の乱では,大海人皇子の舎人の活躍が大きいと思うが,本小説ではその辺りはあまり記述されていない。主には,壬申の乱の戦いの経路が日本書紀に示されているように淡々と話は進む。
大友皇子は蘇我赤兄,中臣金らの守旧派に担ぎ上げられた感があり,大友も釆女と天智の子ということで引け目があり,その才からあわよくば天皇の座にという思いがあったと思うが,大友の最期は赤兄,金らは遁走し,2,3の舎人のみとなったようである。それだけを見ると哀れでならないが,大友も自分の才を過大視し,大海人皇子の才と人望を過小に見すぎたのかも知れず,致しかたないのかもしれない。
壬申の乱後,大海人皇子は天武天皇となり,日本を天皇中心とし,大陸に負けない軍,文化,技術をもつよう,改革に取り組む事となる。
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