桃山人夜話 ~絵本百物語~ (角川ソフィア文庫 335)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043830015

作品紹介・あらすじ

狐者異、飛縁魔、風の神。ベストセラー作家、京極夏彦の第130回直木賞受賞作『後巷説百物語』のテーマとして一躍有名になった、江戸時代の人気妖怪本『絵本百物語』が文庫で登場!鳥山石燕や水木しげるら妖怪絵師たちに影響を与えた、妖怪画の原点ともいうべき作品を、妖怪画、翻刻、現代語訳の3章にわけて紹介したコンパクトな逸品!過去そして未来まで、これ以上読みやすい『桃山人夜話』は存在しない。

感想・レビュー・書評

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  • 古典

  • とりあえず、文庫サイズでカラー画と現代語訳と翻刻が読めるのはとてもお得だと思う。

  • 鳥山石燕の妖怪画集と並ぶ知名度を誇る奇談集『絵本百物語』(著:桃山人・絵:竹原春泉・1841年)の文庫版。原著に掲載されている全妖怪画を収録しているほか、本文・詞書の翻刻・現代語訳を掲載している。本文の翻刻・現代語訳を安価な文庫本で読めるという点が本書の魅力であり、原著の妖怪画がフルカラーで掲載されているのも嬉しい(欲を言えば、各怪談の注釈・解説が欲しかった)。
    本書を読んで思った事は、先に言った鳥山石燕の妖怪画集とはスタンスが違っているという点である。本文を担当した桃山人(桃花園三千麿)が序文にて「春泉子、(略)、こヽに勧善の元興寺を描く。予又(略)、是に懲悪の文盲閑話を加ふ。」述べるように、本書は儒教的な道徳を説きたがる面が非常に強い。人間を「万物の霊(万物の頭)」として、人徳があれば妖怪に惑わされる事はないと述べている点も興味深かった。ある意味で、妖怪が「人智を超えた畏敬を払うべき存在」から変化しつつあるのを垣間見た気がした。

  • 2年ほど前に購入したものを読み返す。
    有名な妖怪本なので、様々な妖怪ものの元ネタになってます。
    絵解きや古書の文字を読むことができないので、深くは掘り下げられないけど、現在の妖怪図鑑に通じるこの作品。大好きです。

  • 現代語訳付きでカラー、文庫で持ち運びやすいです。初見の妖怪も多々有り。それぞれのエピソードも楽しめました。

  • 絵本百物語が文庫で読めるというすんばらしい一冊。石燕の画図百鬼夜行全画集とあわせて持っておくと便利且つ幸せ。

  • 妖怪画、翻刻、現代語訳が揃ってこのお値段!夢みたい!
    特に翻刻はありがたかった。

  • ●2009年4月6日読了
    著者桃山人、画工竹原春泉によって作られた江戸時代の人気妖怪本『絵本百物語』を文庫化したものです。
    妖怪画に加えて翻刻、現代語訳もつけられていて、理解しやすかったです。
    読み辛い当時の文字を読み解いていくのがおもしろく、絵も親しみやすくて楽しめましたw

  • 同じ角川の図画百鬼夜行より量は少ないですが、こっちはカラーでした。

  • 狐者異、飛縁魔、風の神。ベストセラー作家、京極夏彦の第130回直木賞受賞作『後巷説百物語』のテーマとして一躍有名になった、江戸時代の人気妖怪本『絵本百物語』が文庫で登場!
    鳥山石燕や水木しげるら妖怪絵師たちに影響を与えた、妖怪画の原点ともいうべき作品を、妖怪画、翻刻、現代語訳の3章にわけて紹介したコンパクトな逸品!

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