- Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043832026
作品紹介・あらすじ
始まりは深夜の電話だった-。七年前に別れた久瀬の息子の慶太が誘拐された。犯人から身代金の運搬係に指定されたのは探偵の久瀬だった。現場に向かった久瀬は犯人側のトラブルに乗じて慶太を助けることに成功するが、事件の解決を待たずに別れた妻・恭子が失踪してしまう。久瀬は恭子の行方と事件の真相を追いながら、再会を果たした慶太との共同生活を始めるが…。
感想・レビュー・書評
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タイトルに惹かれた
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償いの椅子が素晴らしかったので早速こちらも読んでみました。でも、これの次がもうあれ? 間に10冊くらい書いてないの? というくらいこっちはまだ文章がヘタ…(笑)ヘタって言っても悪い意味ではなくて、書きたいことが多すぎてまとまらなかったんだねという感じ。やはり章立てが短く、ぶちぶち切れるのでページの変わるところにちょうど当たったりして小さく混乱することもしばしば。話はかなりまとまってないし主人公かっこよくないし(そこがかわいいけど)、でもなんでしょう? 作者のこのお話や人物たちへの愛情みたいなものがもうおなかいっぱい、というくらいあふれていてどうしても嫌いになれない。本当は3つかなと思いつつ第1章のできがすごくよかったので☆1個プラス。きっと、ここで初実を書ききれなくて、梢になったんじゃないですかね。
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読み進めるうちに、マイケル・コルレオーネが浮かんでしまう。何故だろう。
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この方は一作毎の進化が半端ないので未読の最後が
処女作とか怖いな、とか思ったのですが読んだら
何のことはなく面白すぎワロタwwwwwwwwww -
沢木冬吾のデビュー作。
先に「償いの椅子」、最新作「約束の森」と読んできたためか、今作品は随分荒削りな印象。文章も最初は読み辛かった。物語の展開が進んでくると、気分も乗ってきて、最後まで一気読みでした。デビュー作からハードボイルドだったんですね。後半のアクションシーンがお約束のように派手です。何よりも、それと平行して語られる家族ドラマが、先に読んできた2作品同様、魅力的。沢木版ハードボイルドに嵌ってます。 -
「現代のハードボイルド」ってこんな感じかなあと思いながら読みました。
昔別れた妻が引き取って育てている息子を誘拐された男が身代金を持って行く、という入りから物語はどんどん思わぬ速度で膨らんでいき、構想力には唸るものの、やや詰め込みすぎて、整理しきれていないんじゃないかと思ってしまったり。
「すごい話だったな」という印象が、細部を打ち消してしまいそう。
ある程度の人情味にはあふれているので、プチハードボイルドがお好きな方には良いかもしれません。 -
ハードボイルドだがとにかく長い。
また、物語の筋が解りづらい。
もう少し明確にして欲しいです。
ただ、登場人物たちはハードボイルドで行動的、そして不器用で格好良いです。 -
やっぱりハードボイルド。登場人物多くて若干こんがらがるけど、ラストまでぐいぐい引っ張ってくれます。