参加型猫 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043833016

感想・レビュー・書評

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  • 新しい住まいに引っ越しをする、勘吉と沙可奈と、彼らが飼っている9歳のネコのチビコの物語です。

    勘吉と沙可奈の、かわいらしい会話を中心にストーリーは進んでいきます。そんな二人と生活を共にするチビコは、「沙可奈がベッドに横になれば隣で眠り、カウチに腰かけてTVを観ていれば、その傍らにうずくまって画面を見つめ、食事を始めれば食卓の上にちょこんと坐り」という、かなり積極的な「参加型猫」です。けれども、チビコがほんとうのところいったいなにを考えているのか、二人にもわかりません。そんなチビコを見ながら沙可奈は、「猫のちっぽけな脳味噌は宇宙に通じているからね」と語ります。

    勘吉と沙可奈の二人の関係も、捨て猫を拾った沙可奈の「参加型」のかかわりによってはじまりました。そして今も勘吉は、沙可奈に引っ張られるようにして、引っ越し業者の男の子たちや、近所のパスタ店のおしゃべりな店主、引っ越したマンションの1階で焼肉屋を経営しているおじいさんといった、一癖ある周囲の人びとと、相手のことがはっきりとわからないままに、「参加型」の交わりを結んでいきます。

    著者の作品を読むのははじめてですが、予想していた通りの可愛らしい物語でした。ただ、説明過多で少々粘着性の高い文体は、ちょっと意外に感じました。

  • 猫は宇宙だ。哲学だ。そう思った。野中柊さんのこういう系の作品は、素晴らしい。

  • 移動中の話。

  • なんでこんな終わりかたをするのでしょう?
    二人の日常が淡々と綴られ、私好みで面白く読んでいたのに、胸がざわざわするような落ち着かない気持ちで終わってしまいました。もっと良い感じに終わらせようと思えばできるよね?刹那的な二人の生き方をあらわしてあるのでしょうか?

  • 穏やかでハッピー! 二人の時間が織りなす、恋のモザイク

    五匹の捨て猫が取り持った縁で結婚した勘吉と沙可奈。穏やかで前向きな二人に「参加型」猫チビコちゃんが加わった、新しい街での新しい生活――。ふんわり胸があったかくなる、とびきりキュートな恋愛小説。

    角川書店サイトより
    ***

    夫婦の引っ越し前後の様子をゆっくり描写する。
    猫はあまり参加していない気がしました…。

    タイトルが気に入って読んだけれど、タイトルに猫を据えているのに
    猫はあまり大切にされていない印象。
    猫連れなのにペット禁止のところにわざわざ引っ越すなど、登場人物と
    感覚が合わず残念。
    妻の名前(沙可奈)がもうひとネタ。

    ディテイル系は好きなので、歯がゆさがありました。

  • 軽く読めた本
    引っ越しをしている夫婦の日常を覗いているような感じ。

    参加型猫というタイトルに惹かれて購入。
    参加型猫チビコ、かわいい

  • 125東京みたいに地代の高いところでは、それが一番の贅沢じゃないの。何たって、スペースが最も高くついているんだから、そこにごたごた安物の家具を置いて狭苦しいところで暮らすよりは、余計なものは排除して、思いきり手足を伸ばして生活する方がずっと豊かなことだと思うんだよね
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    チョップスティックスを読んでみると小説というよりエッセイなのだなと感じる

  • イラストとタイトルが気に入って購入。

    カレーにはティースプーン一杯のインスタントコーヒーを入れること。

  • ほのぼのした話。途中で飽きてしまった…

  • 可愛い猫のチビコは、家族と何でも一緒にしようとする参加型の猫。
    チビコと暮らす勘吉と沙可奈の若夫婦の一時期を描きます。
    沙可奈がひき逃げに遭い、半年のリハビリの後、仕事を辞めることに。
    しゃれた現代的なマンションから、エレベーターのない6階に引っ越す。

    引っ越し屋さんはヤンキー風で余り体格も良くなく、内心不安になる二人。
    片づけが終わらないうちに散歩に行きたがり、焼き肉を食べる前にお菓子を買いに行くと言い張る妻に、内心戸惑いながらも~言うとおりにする夫。

    1階が焼き肉屋という環境が、じつは肉好きな勘吉にはお気に入り。
    焼き肉屋のオヤジさんや、そこの韓国海苔巻きというメニューなど、ちょっとした楽しさがいっぱい。
    気のいい若い二人は、あまり世間を知らない様子で、後々どうなるかわからない危うさも秘めていそうだが、今のところはかなり幸せ。
    猫は大して出てこないんですけどね。
    適度に心地良く読み通せます。

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著者プロフィール

1964年生まれ。立教大学卒業後、在米中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』『あなたのそばで』『ひな菊とペパーミント』『きみの歌が聞きたい』『銀の糸』『公園通りのクロエ』『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話や絵本に「パンダのポンポン」シリーズ、「本屋さんのルビねこ」シリーズ、『ポンポン・クックブック』『赤い実かがやく』『ヤマネコとウミネコ』『こねこのビスケット』『紙ひこうき、きみへ』など多数。絵本『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン著)など翻訳も手がける。

「2021年 『ルビと子ねこのワルツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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