きみの歌が聞きたい (角川文庫)

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  • 角川書店 (2009年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784043833030

作品紹介・あらすじ

幼なじみの絵梨と美和。夫に恋人がいることを知りながら、淡々と暮らす美和。女の子の家を転々としながら、美和と週1度の関係を持つ少年ミチル。静まりかえった世界に気持ちがじんとしみわたる魂の物語。

みんなの感想まとめ

静かな日常の中に潜む人間関係の複雑さを描いた作品で、特に三角関係の微妙なバランスが印象的です。幼なじみの絵梨と美和、そして少年ミチルの関係は、安定した生活を送る美和に対し、絵梨とミチルが引き起こす波乱...

感想・レビュー・書評

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  • 野中柊は10数年ぶり。

    地震とか計画停電とか自宅勤務とか、バタバタしているときの合間に読んだので、かなり気がそがれたと思う。
    間をおいてもう1回読み直す。

  • 美和がどこにいてもなにをしていてもふいに蘇るちひろくんと話したあの風景は救いである一方で呪いでもあるように思う。あの語りかけられたあの風景の中で生涯生き続ける。
    光隆にも溺れていたはずだし、ミチルにも何かしらの魅力を感じていたはずだけど、ちひろくんとは一線を画している気がする。
    少ししか出てこないのにちひろくんがとても魅力的に感じる。

  • 大好きすぎてつらい

  • 【経緯】
    二年前くらいに積本にしてて満を持して!

    【書き出し】
    開け放した窓から、微かな風が吹いてくる。朝の十時。この部屋には初夏の光が溢れている。

    【感想】
    野中柊と江國香織は同じ匂いがするように感じている。
    殊に三角関係を描いているときに強くそう思うのだけど、何故なんだろう。
    それは、三つの辺でうまく支え合っているバランスのいい形に見えるのだけど、いつかその辺のひとつひとつが変化して、崩壊してしまうことを予感させる危うさにあるのかもしれない。

    【共感】
    ・安定の世界に住む美和に地震をおこさせようとする絵梨とミチルの稚拙さ。そして美和に見放されることを恐れていること。

    ・男が女を抱くときの残忍と好奇の気持ち。そして優しさの波に流されること。

  • なんか、
    ゆったりとした流れで
    波乱な展開さえも
    こう…
    嫌にドキドキっとかじゃなくてさ、
    分かる?
    なんて言えばいいのかなぁ~
    つまらないんじゃなく、
    いい意味で、
    収まった感じ?
    あぁ
    なんか台なしだな
    このレビュー。
    でも
    好きです
    ミチル、絵梨、美和
    命を押し付けるんじゃない。
    教訓を与えるんじゃない
    ただ、ただ生きてるみたいな…
    アハハ
    そんなかんじです!
    日々のルーティーンを崩したくないの
    すごく分かる。

    崩したら、
    自分の全部が崩れる気がしてさ~
    たいしたルーティーンしてないけどさ~

  • 受験前に読んで妙につぼにはまった作品。
    江國さんや、よしもとさんをいつも読んでいる人にはおすすめできる。
    多分恋愛の書き方が私と波長があったんだな。

  • 女の、というか人間のどうしようもない本質のところを見せつけられている感じ。すごく共感できるけど後ろめたい感じをパワーストーンのカラフルさと読みやすい文章の流れが中和してくれていると思う。

    そして何度読んでもミチルを武瑠をイメージして読んでしまう。私の勝手なイメージだけど。ミチル、欲しいなぁ。

  • 幼なじみ同士の女性二人と少年ひとりの三角関係。夫に他の女性の影があることを知りながら、自分は週に一度少年との逢瀬を繰り返す、と書くとドロドロしていますが、微妙な距離感が透明感を出していて、恋愛というより心を癒す同士的なものを感じました。最後の展開は予想していなかった。ただ、妊娠していることを知りながらアルコールはいかんでしょ、と思ってしまったりもする。余計なお世話ですが。

  • 目に見えない、それぞれの気持ち。

    近くても、離れても、想いは『本当』だと信じたい。
    たとえ、それが一瞬のものであっても。

  • 愛って色々なものから出来ているから、お互いが同じ愛を分け合うのは難しいのだろう。
    一緒にいられないとわかっていても慈しみあう心は痛いほど感じている。
    慰めあうことでしかお互いを求められなくても、
    慰めしか求めていないとしても、
    一緒にいることが出来る時間はとても大事なんだろうな。

    一緒にいられなくなることがわかってても。

    それも愛って呼べるんだろうな。

    きみの歌が聞きたい、なんとなくそう思うのは
    美しいことだと思う。

  • 不倫をベースにした小説は作品の質以上に、読み手の人生観や恋愛感をフィルターにして吸収されていく。

    何にでも好き嫌いはあるものだが...

  • なんとなく地に足が着かない愛のお話というか。
    ふわふわしているというか。
    そんな感じで進んでいくストーリーだった。
    押し付けがましくない、深すぎず浅すぎず
    相手を思いやる愛情を感じる主人公3人。
    それぞれの目線から書かれている。

    さらっと読めちゃう。
    でもなんか余韻が残る。
    美しい恋愛ストーリー。

  • 好きな雰囲気の本。
    不思議な透明感と甘い切なさ。

  • 雰囲気がいい小説だと思った。
    独特の空気の3人が心地よい。
    女二人の気持ちがいまいち書ききれてなかった気がする。
    ラストはいただけない感じ。

  • 読み終わった後はよく分からなくて「?」がいっぱいだったけど、なんかほわ〜んとして優しい気分になれた。
    ガツガツ読まずにゆったり読むのが似合う本。

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著者プロフィール

野中 柊(のなか ひいらぎ)
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』、『銀の糸』、『公園通りのクロエ』、『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話に「パンダのポンポン」シリーズ既10巻(長崎訓子 絵)、『ようこそ ぼくのおともだち』(寺田順三 絵)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ既2巻(松本圭以子 絵)、絵本に『赤い実かがやく』(松本圭以子 絵)など著書多数。『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/J.P.ミラー 絵)など翻訳も手がける。

「2020年 『紙ひこうき、きみへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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