霊柩車No.4 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836017

作品紹介・あらすじ

事故現場の遺体の些細な痕跡から、殺人を見破った霊柩車ドライバーがいた。多くの遺体を運んだ経験から培われた観察眼で、残された手掛かりを捉え真実を看破する男の活躍を描く、大型エンタテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 霊柩車に乗った遺体、そのひとりひとりにはそれはそれはたくさんの背景があって、さぞいろんなミステリーが渦巻いてるんだろう。
    と思ったけど、そういう小説でもなかった。
    でも伶座という人は魅力的だから、是非違った切り口でシリーズ化してほしいな。

  • 昔読んだ本

  • 1

  • その遺体、自殺じゃないな…。騒然とする現場で、ちょっとした痕跡から、死の真実を見破った男がいた。怜座彰光、39歳。数多くの遺体を回収し運んできた長い経験で培われたその鋭い観察眼は、物言わぬ遺体に残されたわずかな手掛かりを捉え死因を特定し、真実を看破する。知られざる職業、霊柩車ドライバーの舞台裏に迫り、陰謀に挑む孤高の男の大胆な活躍を描く異色の大型エンターテインメント。新しいヒーローの誕生。

  • 霊柩車のドライバーが主人公。ちょっとしたところで披露される蘊蓄?はなかなか面白い。
    でも、ストーリーとしてはちょっと不自然かなぁ?というところがいくつかあって、話の中に引き込まれるほどの面白さは感じられなかったかも。

  • 10年前に発刊されていたのに知らなかったわ。
    千里眼シリーズとも鑑定士Qとも違った語り口。

  • シリーズ化されていない作品なので、あまり期待していなかったのだが、読み始めたらやめられない! さすがの取材力と構成のうまさ。影のある主人公のキャラといい、意外な展開といい、よくできています。シリーズ化されていないけど、納得の作品でした

  • ミステリーというか、ハードボイルド? 区分がよくわからないんだけど。

    短いわりにけっこうおもしろかったです。
    ストーリーはもちろんのこと、でも、それよりなにより、人の死にまつわるいろんな仕事が。
    あたし、今まで、霊柩車って、葬儀屋さんが出してるんだと思ってた…。
    霊柩車専用の会社があるなんてびっくり。
    描写からすると、タクシー会社みたいな、比較的こじんまりした(会社の面積の半分以上が駐車場みたいな)会社なのかな。
    世の中は、あたしが想像もつかないような仕事をしている人がたくさんいるんだなぁ…と感心。

    ストーリーに関して少し言うなら、こんな葬儀屋さん&寺の坊さん、実際にいたらヤだなぁ。

    あたしは無信教なので、そして、人は死んだらそれで終わり、と考えているので、自分の葬式なんかは必要ないし、墓もいらないと考えているのですが、それでも、やっぱりお葬式っていうものは、生きている人、遺された人のために、あってもいい…というか、むしろ多くの人にとっては必要な儀式なんじゃないかなぁ、とも思います。

    それで、遺された人のための儀式だからこそ、遺された人たちが納得できるようなやり方で、つまりは、亡くなってしまった親しい人に対して何らかのことをやってあげられたと満足できるような形で、行われなければならないのでは…と思います。

    だからホントに、この本みたいな葬儀屋や坊さんはイヤ。
    死者に対する尊厳云々ではなく、生きている人たちに対して、あるいは、生きている人たちの死者に対する気持ちに対して失礼。

    …と、なんか今日は、主人公の職業が(他の小説に比べて)特殊なせいか、ふだんあまり考えないこと…というか、考えていても、話す機会のないことばっかり書いちゃった。

    そいえばこれ、シリーズ化されるのかなぁ?
    されるなら、けっこう楽しみ。
    でも、こういう葬儀屋や坊主ばかり次々登場したら、きっとみんな葬儀屋&寺不信になっちゃうよね。

  • 色々な死に直接ふれる、霊柩車のドライバーが、大きな陰謀に巻き込まれる物語。
    本文より(最後の文章)
    死と向き合う職業に就いた。死を身近なものとする日々だった。
    それゆえに、見えてくるものもある。失われるものばかりではないと気づくこともある。
    透き通るような蒼い空。木々を揺らす穏やかなそよ風。自然が万物を包みこむ。あらゆるものは一体となり、明日へと歩んでいく。
    それが、いまここにいる自分の認識できるすべてだと伶座は思った。きょうは明日に備えるためにある。きょうという日は、残された人生の、序章を飾る日なのだから。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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