千里眼の教室 (角川文庫 ま 26-105)

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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836079

感想・レビュー・書評

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  • 名古屋の地下街をF1カーで犯人を追って疾走。小牧基地からF15Jに乗りついで、岐阜の片田舎の工業高校での酸素欠乏症を引き起こすとかいう爆弾騒ぎを防ぐべく、飛び駆けつけるが、青白い閃光! 間に合わなかった。爆弾は高校生の体は傷つけなかったものの精神に影響を与え、生徒達は学校に立てこもり、国家として独立要求をすることになる。

    てっきり、犯人の裏には悪の組織がいて、新たな陰謀か?!と思いながら読み出しましたが、話し半ばまできて、どうも違うようだとなり、少々ガッカリ。やっぱりスーパーヒロインが凡人相手に戦っていたら、お話にもリアリティがなくなってしまいます。

    それはさておき、結局、千里眼のこの新シリーズは、一話完結シリーズってことでしょうか。次回から心して読むことにしましょう。

    (2007/7/25)

  • 2006年度に起きた世界史未履修問題をネタに・・・ありえねえ度が増して,もう終わりにして欲しい
    〜時限爆弾を作ったマッドサイエンティストを追い詰め,岐阜の山奥の高校に行き着くが,時既に遅く閃光が走った。途端に生徒会長はこの工業高校の日本からの独立を宣言し,ソフト作りで金を稼ぎ,マンガ世界史に手を加えて猛勉強を始める。模試の世界史の成績はトップになる。冷静さを欠いた警察は機動隊を突入させるが,岬が乗っ取ったヘリで第二の爆発物で閃光を走らせると,冷静になった学校側と話が通じ合うようになる。原因は2ヶ月前に起こった赤潮で大気中の酸素濃度が2%下がったことであり,日本中が冷静さを欠いていた事による。マッドサイエンティスト五十嵐は自分の息子が苛められながら通っている学校で,過酸素状態を作り出したのだった〜F1マシンが地下街から階段を上って地上に出るってないでしょ。そもそもステアリングを取り付けるとスイッチを押してエンジンがスタートする状態で展示しないでしょ,まさか名古屋でも。ありえねぇ世界はもう終わりにして欲しい。えーっとメモに依りますと・・・《上瞼が上がって下瞼が緊張すると同時に唇が窄むのでなく一文字結ばれる》→怯えと恐怖→図星。《目を細めて眉が上がり唇をきつく結ぶ》→ショック。《左右対称になった表現》→嫌悪

  • 主人公の岬美由紀があまり前に出ていない作品。
    前半は岬のアクションが目立つが、
    後半はほとんどが独立国家となった高校が舞台で、
    主な視点や描写はその高校内の生徒になっている。
    元自衛隊員の心理カウンセラーである岬が
    自衛隊の所有物である戦闘機やらヘリやらを乗り回すのは
    フィクション性が高いのだが、
    物語のトリックが今回はそれを越えるくらい
    あり得ないような気がした。
    世界史Bの未履修問題や、自殺予告など
    問題となっている時事的な情報は豊富に盛り込まれている。
    トリックが現実的な可能性から逸脱してしまい過ぎている感は否めないが、
    個人的に結構好きなタイプの話だったので満足。

  • <内容>
    生徒たちが高校校舎に立てこもり独立自治を宣言?!
    我が高校国は独立を宣言し、主権を無視する日本国へは生徒の粛正をもって対抗する。前代未聞の宣言の裏に隠された真実に岬美由紀が迫る。いじめ・教育から心の問題までを深く抉り出す著者渾身の書き下ろし第5弾!

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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