千里眼の教室 (角川文庫 ま 26-105)

著者 :
  • 角川書店
3.25
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本棚登録 : 550
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836079

作品紹介・あらすじ

我が高校国は独立を宣言し、主権を無視する日本国へは生徒の粛清をもって対抗する。前代未聞の宣言の裏に隠された真実に岬美由紀が迫る。いじめ・教育から心の問題までを深く抉り出す渾身の書き下ろし!

感想・レビュー・書評

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  • 3.4
    シリーズで読んでますが、だんだん飽きてきたかも、、、

  • 松岡作品を読むたびにやりすぎだと思ってしまう。
    今回の千里眼教室もそれを多くの箇所で再認識した。
    ただ、日常当たり前と思っている事や普通に流れていることについても疑問を持つべきだと自戒した。

  • 1

  • 酸素欠乏症を引き起こす時限式爆発物を追い、名古屋の中心街をF1で疾走する臨床心理士・岬美由紀は最悪の事実を突きつけられる。それが高校に仕掛けられたと。そして残された時間は1時間を切っているとー。いじめや自殺、社会格差など、現代日本の抱える問題点に鋭く切り込みながら、美由紀の新たな側面を描き出す。

  • 今までよりはやや落ちるかな。設定は相変わらず斬新だけど。

  • 高校がひとつの自治国家になった話。今回は意外とまとまってて楽しめました。きっと低所得者層に入るけれどちょっと楽しそう。

  • 松岡圭祐による千里眼新シリーズ第5弾。
    岐阜県の高校で生徒だけによる籠城から独立国宣言をへて、自治による運営がなされていく。一方でそれを取り巻く大人たちは高校生たちがなぜそんな行動に出たのかを理解しない。そんなすれ違いは、現実の世の中でも案外そこかしこでみられるのではないかと、自分の身にもつまされる展開だった。
    特に、随所で重要な役割を果たす生徒・五十嵐がパチンコが他の賭博同様、絶対に勝てないことを論文発表すると、総理大臣をはじめとする国家権力側がなりふり構わずに生徒を弾圧しようとするくだりは、主旨は違えど一昔前の学生運動を彷彿とさせる。そういう意味で、意外と現実の世の中は危うい土壌の上に成り立っているのではないかと空恐ろしくなった。
    相変わらず結末に至る過程は非常にご都合主義的展開で、事の真相についてもそんなことでそんなになるかよ!とツッコミを入れたくなるが、物語としてはやはり面白いことは間違いなく、相変わらずテンポよく読ませるのでついついページを繰る手が止まらなくなってしまう。

  • 「ドラゴン桜」より後の発売なんだ!

  • 酸素欠乏症が、脳に影響を与えていじめが起きるという自説を唱える脳科学者五十嵐。自説を証明し、また息子を救うために彼は爆弾を息子の在学する高校に仕掛ける。
    爆発の結果、高校生たちは独立国を宣言し、自分たちで自治を始め、大人が隠蔽していた世界史未履修も、自分たちの力で学習していく・・・
    高校生の自治は面白かったが、酸素欠乏症が原因というのが、やや不満。

  • 子どもが学校を乗っ取って、そこに子どもだけの国をつくる…みたいな。
    なんか、すごい懐かしい感じ。
    昔、こういう本、よく読んだなぁと思って。
    最後のあたり、なぜ子どもたちがそういう行動をしたのか、の種明かしみたいなのは、ホントかよ、って感じだけど。
    でも、おもしろかったです。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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