千里眼 堕天使のメモリー (角川文庫 ま 26-106)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836086

作品紹介・あらすじ

『千里眼の水晶体』で死線を超えて蘇ったあの女が東京の街を駆け抜ける! メフィスト・コンサルティングの仕掛ける罠を前に岬美由紀は人間の愛と尊厳を守り抜けるか!? 新シリーズ書き下ろし第6弾!

感想・レビュー・書評

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  • またまた、どーなっちゃうの?!という大風呂敷の広げ方。
    しかし、ちゃんと少しずつ風呂敷をたたんでいくから凄い。
    このシリーズは1話完結だけど、ちょいちょい前の作品のエピソードが語られる。
    そのへんは、スルーしても支障なかったけど
    今回の本は、そうもいかない。
    『千里眼の水晶体』を先に読んでいるかいないかで、大きく変わる。
    読まないでも話は分かるけど、読んでいたほうが、より分かるし楽しめる。
    美由紀の過去を今まで気にもしなかったが、なんだか過去になにかあるらしい、という新たな逸話を投げてきた。

    ( ・_ゝ・)<愛は地球を救う!

  • 空想の世界で·······

  • 今回は巻末にあった作者松岡圭祐さんの「千里眼」シリーズを振り返ってに感銘した。
    毎回訴えたいテーマがあったと振り返っている。
    私は娯楽としては常識をかなり外れていること自体が楽しく読み続けたが、どこまでテーマを理解したかと言うと自信がない。
    まだ読んでいない作品もいくつかあるので、そういう観点から読んでみるつもりだ。

  • 1

  • 渋谷の雑踏を切り裂く一台の異形の車、オロチ。その助手席に座っていたのは、死んだはずのあの女だったー。完璧な美を手に入れた彼女の大胆不敵な計画に、岬美由紀は翻弄されていく。一方メフィスト・コンサルティングの仕掛ける人工地震が、震度7の衝撃となって都心を襲う。彼らの真の目的とは?そして、美由紀の消された記憶の謎とは?シリーズ最大の秘密が暴かれるのか。

  • もはや何でもありといった感じに。それでも美由紀の活躍から目が離せない。

  • 夕子がハ○ヒ、幸太郎がキ○ンですね。最後はちゃんとくっついてくれてよかったです。大人版涼宮。ということは多少本家もそういうところがあって、頼ってるのかも・・?次の伏線が最後にかけてあり、次回とうとう過去が明らかになるのかなとどきどきです。

  • 松岡圭祐による千里眼新シリーズ第6弾。
    久々にメフィスト・コンサルティンググループが表舞台で岬美由紀と対峙する。しかも、さすがに神を自負するメフィストで、東京・新大久保の一帯だけに被害をもたらす人工地震まで起こしてしまうというハチャメチャぶりが千里眼シリーズらしさを醸し出す。
    「千里眼の水晶体」で冠摩ウィルスをばらまき、美由紀の友人・藍をふくむ不潔恐怖症の人たちを死の淵まで追いやった西ノ原夕子が再び登場し、突拍子もない行動を起こした末にメフィスト・コンサルティングのジェニファー・レインによってメフィストへの加入を打診される。夕子は美由紀への憎悪からメフィストと手を組もうとする。
    自己愛性人格障害が一つの大きなキーワードとなっているが、夕子が抱えるその病気を克服させるために美由紀がとる行動もまた突拍子もない。しまいにはたとえ古巣といえどもそんなに頻繁にいろんなことをして大丈夫なのと心配になるくらい、自衛隊を手足のように使う。
    これらの要素から、いろんな意味で旧シリーズのテイストに近い印象を受けた。一方で、ジェニファー女史のあまりの小物ぶりにもあんぐりとさせられた。旧シリーズのマリオン・ベロガニアのあっけなさと同じくらい本作では手応えがなく、この後どのようにメフィストが美由紀を困らせるのか、逆に心配になるくらいだった。

  • 人工で地震を起こすなんて。。。

  • 数作前で、強烈なキャラで新シリーズの宿敵になるかと思われた夕子が、これまた強烈に登場。意外に小者?だった。真の敵はジェニファー・レインなんだろうな。自己愛性人格障害がキーワード。
    美由紀さえ覚えていない、美由紀の過去をメフィストが呼び覚ませようとする。そして『美由紀の正体』に続く。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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