マジシャン 完全版 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 390
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836161

作品紹介・あらすじ

タダでカネを倍にしてくれる人がいる!という怪しげなうわさ話に大規模な詐欺の臭いをかぎつけた刑事・舛城は、マジシャンを志す一人の少女・里見沙希との出会いをきっかけに「マジック」というミステリアスな世界に踏み込んでいく。カネが増えるトリックとは?金融詐欺のテクニックとは?人の心理の裏をつくトラップが次々と投入される知的エンターテインメント、マジシャンシリーズ開幕。究極の完全版。

感想・レビュー・書評

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  • 結末まで話が二転三転しまくるので飽きずに楽しめる。
    この人の作品はやっぱり刑事+万能過ぎる女性 のスタンスが多いなぁ…

  • 読んだのは小学館の。
    どうやらリメイク版があり、結末が違うらしい?

  • タダでカネを倍にしてくれる人がいる!という怪しげなうわさ話に大規模な詐欺の臭いをかぎつけた刑事・舛城は、マジシャンを志す一人の少女・里見沙希との出会いをきっかけに「マジック」というミステリアスな世界に踏み込んでいく。カネが増えるトリックとは?金融詐欺のテクニックとは?人の心理の裏をつくトラップが次々と投入される知的エンターテインメント、マジシャンシリーズ開幕。

  • 見つめてるだけで手持ちのお金が倍になる、、耳で聞いただけだと羨ましいという気持ちよりも胡散臭さが遥かに勝る話だけど、実際にその光景を眼にしたら、私も信じてしまうかも。

    犯人は誰だ?と考える楽しみのほかにマジックに関連した蘊蓄?もあるので、ちょっとおトクな気分。

    ただ、登場人物にはあまり魅力を感じず。
    サキちゃんが頑なにマジックに拘る理由も私にはわからなかったし、明らかに自分より力量の劣る大先輩におとなしく仕えるピュアな子かと思えば最後のほうではその大先輩をバカにしたような事を言うし。
    出光マリも自分の現状は理解しつつもプライドの高さゆえに傲慢な態度をとる人かと思えば、最後は強がりも言わない、ただのイイ人だし。

  • マジックのトリックを利用し詐欺を行う犯人にマジシャンを志す1人の少女と刑事が挑む
    詐欺のテクニックにマジックのトリックを利用し、それを見破れるのはマジシャン…
    松岡さんらしい登場人物達で軽い感じでサクッと読める
    ☆2.5/5.0

  • マジックネタもりもりのライトクライムノベル。たまには軽いのもいいね。

    【いいとこ】
    ・孤児で貧乏だが美形で頭脳明晰な15歳の天才マジシャンっていう超プリキュアなヒロイン。
    ・映像じゃないからこそ、マジックの魅力をうまく表現。種がわかれば、あたりまえすぎて二度びっくりなのがマジックの真髄。わかってらっしゃる。
    ・スピーディーな展開。ムダな背景説明なし。場面がサクッと替わって飽きさせない。
    ・絶対当てられない真犯人、というか当てさせる気もない。これぞマジカルミステリー。

    【いまいちなとこ】
    ・マジックと詐欺やギャンブルは紙一重みたいな第一印象。よく読めばそうでもないんだけど。
    ・今どきいない典型的すぎるサブキャラ。やくざっぽい刑事。ヒステリックな落ち目の女性マジシャン。小太りできもい手品屋の店長。
    ・人が死んでもあっさり進んでゲーム感覚。現実感なし。
    ・誰でも先が読めちゃうストレートすぎるストーリー。ヤマありオチなし。

    【結論】
    おさ~る君向き

  • 意外な人物が犯人だったが、、話はまぁまぁ、といったところ。

  • マジックを使った詐欺事件が発生。専門家のアドバイスを求めた刑事・舛城は、不遇な環境に育ちながらも頑ななまでにマジックに取り組む少女・沙希と出会う。事件の黒幕と疑われた人物が殺される中、沙希を信じる舛城。二人の心の触れあいに暖かみを感じた。

  • 読了。

  •  たまにはちょっとお堅い小説だって読むんだよ、ということで、ミステリー小説の感想を上げます。

     個人的にこの作者さんの話は、割と頭の堅い心理学がベースにあるような話のイメージだったんですが。
     今回話は心理学が直接関係ないマジックの話がメインです。
     とはいえ、人を騙すのも心理学と言えば心理学なんですが。

     今回の事件は、いきなり現れた人間が、お金を増やして帰って行く、という話がメイン。
     刑事である舛城はそこに詐欺の臭いを嗅ぎ取って、操作をし始める。
     その操作の最中、現れたのはマジシャンを志す少女・里見沙希。
     彼女は、抜群のセンスでもって、マジックのネタを考えて、今回の事件の大元にも深く関与している。
     そんな彼女の協力を得ながら、舛城はマジックの世界に足を踏み入れ、犯人を追い詰めていく。

     という話でした。
     まぁ、あらすじはそんな感じなんですが、一つだけ言わせて欲しいです。
     実は私、この本、通常の単行本を買ってから、完全版があると知って、完全版を買い直し、完全版を読んだんですが。

     完全版と通常版の犯人が違うってどういうこと?!
     個人的にそんな引っ掛けのようなことは全く望んでなかったんですが……。
     作者さんのあとがきを読んでそれを知り、個人的に随分衝撃を受けました。

     この感想を書いている時点では、通常版の方を読んでないので、比べてどうこうという感想は書けませんが、そういうことになっているようなので、どちらも読んでみるのも面白いかと思います。

     ただ、得てして後から書き直した作品の方が、蛇足だったりして、面白みとかが薄くなりがちなので、こっちの話から読んだのが果たして正解だったのか、悩みどころだったりもします。

     やっぱり作者さんが書いた順に読む方がよかったんだろうな、と後悔しています。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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