クラシックシリーズ7 千里眼の死角 完全版 (角川文庫 ま 26-67 クラシックシリーズ 7)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 358
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (527ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836260

作品紹介・あらすじ

世界各地で頻発する人体発火現象に過剰反応した英国王妃の心の安定をはかるため派遣された嵯峨敏也と岬美由紀。そこには人類の歴史を根底から覆す戦慄のプロジェクトの存在があった! クラシックシリーズ第7弾!

感想・レビュー・書評

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  • アメリカが密かに開発運用していた人間の如き思考力を誇る新時代防衛システムが催眠を受けて暴走、宇宙空間の衛星から地上を攻撃破壊できるようになってしまう。その破壊と恐怖の力をもって世界支配を企んだメフィスト・コンサルティング総帥が、いつも通り美由紀達にぶっ飛ばされるお話でした。
    確かに荒唐無稽なSF風味は感じるけれど、序盤の謎に満ちたスリリングな展開はかなり楽しかった。また人の脳に近付きすぎたからこそ催眠を受けてしまう、自殺までするコンピューター、という着眼点が特に目新しく面白いと思った。
    美由紀についても内面深く掘り下げられていたのが好印象。いままでの完全無欠なヒロイン像は、ぶっちゃけ自身の絶対的正義を信じて暴走するいっそ悪役よりも質の悪いキャラクターじゃね?とか思うときもあったので、今作を読んで美由紀なりの苦悩と使命感が故の行動だったんだな~と再認識することができた。美由紀への好感度が少し上がった。笑
    嵯峨先生と安易な恋愛関係に陥らなかったのは流石だなと。美由紀にとっては辛い指摘だったろうけど、きちんとこの作品とキャラクター達に向き合っている松岡佳祐を見直した。最後にぞろぞろ現れた仲間達が微笑ましかったし、ダビデさん本当に良いキャラしてる。彼も準レギュラー確定でいいのかな?期待したい。今作は★5に限りなく近い★4でした!

  • あっらー、振られちゃった。

  • 世界各地で頻発する人体発火現象。判明した被害者の身元にはある衝撃の共通点があった。ペンタゴンは事態を憂慮し、密かに動きはじめる。一方、一連の事件に過剰に反応したイギリス王室のシンシア妃の精神状態の安定をはかるため、臨床心理士の嵯峨敏也はバッキンガム宮殿に向かった。世界統治を目論むメフィストによる、人類の歴史を根底から覆す戦慄のプロジェクトに岬美由紀が立ち向かう。

  • 2018/3 11冊目(通算42冊目)。シリーズ第7弾。アメリカの戦略衛星兵器が乗っ取られ、あわや世界がメフィストグループに侵略されるかどうかという話の筋。シリーズを通じて、国内テロや日中開戦、果ては世界征服とどんどん話のスケールが大きくなるこのシリーズ。細かいことはさておいてハリウッド映画を見る感覚で読むといいのかなと思う。あと、岬の女子高生コスプレのシーンとエピローグのダビデに嵯峨にフラれたといわれて怒り出す岬には爆笑した。話がどんどん現実から離れていくこのシリーズだが、続けて読んでいきたいと思う。

  • 既読

  • 無茶苦茶な話なのに完全にはリアルさを失っていないのが不思議。

  • 読了。

  • 世界各地で起きる人体発火事件。アメリカが保有する衛星システムを新総裁率いるメフィストグループが乗っ取ったのだ。ターゲットを衛星から特定してレーザーで焼き殺す。地球上どこにも逃げ場がない。そんな折り、美由紀の前に、メフィストグループを追われたダビデが現れる。美由紀と共に戦うダビデ。メフィストは世界中の軍事施設を破壊し、世界制覇を目論むが…
    ダビデが意外にもいい奴で、絶望の中にもユーモアがあってよかった。

  • クラシックシリーズ7

  • 人工脳ディフェンダーを悪用されて、世界中の人々が衛星から狙い撃ちされて、武器をもつものや悪党に人体発火が起こり、世界がパニックに。今回ダビデも狙われてちょっと溜飲が下がる。余裕が取れて人間らしさとお父さんぽい事もしてくれます。恋はもうこれで諦めるのかなぁ。あっちも自覚なさそうだけども。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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