後催眠 完全版 (角川文庫 ま 26-33)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 289
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836413

作品紹介・あらすじ

「精神科医・深崎透の失踪を、木村絵美子という患者に伝えろ」。臨床心理士・嵯峨敏也は謎の女から一方的な電話を受ける。絵美子とのあいだには医師と患者の垣根を超えた愛が芽生えていたが、深崎は既に癌という重い病に冒されていた。しかし、2人の関係にはもっと驚くべき真実が-。大ヒットシリーズ「催眠」の第3弾にして、第1作を凌駕する感動作。胸を打つ究極のラブストーリーが、ついに待望の完全版で登場。

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医の葛藤

  • 昔読んだ本

  • う~ん。 途中で嵯峨さんにかかってきた電話が後睡眠とやらによるもの??とかって予想はついたんだけれども?? ちょっと、現実離れしすぎた物語な気がする。。。

  • 「新歓イベント」
    (2015年5月18日/図書館1階カフェテリア)

    所蔵なし

  • 「精神科医・深崎透の失踪を、木村絵美子という患者に伝えろ」。臨床心理士・嵯峨敏也は謎の女から一方的な電話を受ける。絵美子とのあいだには医師と患者の垣根を超えた愛が芽生えていたが、深崎は既に癌という重い病に冒されていた。しかし、2人の関係にはもっと驚くべき真実がー。

  • 嵯峨先生の話なのかなーと思いながら読み始めたら、案外そうでもなかったという印象。
    なんとなく、予期していた結末ではあるのだけど、別れのシーンには胸に迫るものがありました。

  • 催眠療法というと何となく怪しげな感じを持ってしまう。
    どんなものにでも人それぞれにイメージがあり、相対したときには無意識にそのイメージがすり込まれたフィルター越しに物事をみている。
    あの医師には患者を自殺に追い込んだ過去がある。
    もしそんな噂を耳にしたら、まさかと思いながらもそんな医師に診てもらいたいとは思わないだろう。
    言葉は生きている。
    悪意に操られた言葉は悪意をまきちらし、愛に包まれた言葉は愛を育む。
    主人公はまだ若かりし頃の嵯峨敏也。
    他にも鹿内や朝日奈も登場し、「催眠」以前の人間関係も垣間見ることができる。
    「催眠」ほどのサスペンス色もないし、どちらかといったら一般小説に近いような物語だった。
    臨床心理士としてまだまだ未熟だった嵯峨の姿には、ちょっと違和感を感じたけれど、成長前の嵯峨もそれなりに魅力的だ。
    唯一不気味だな~と思ったのは、冒頭の嵯峨がマネキンから話しかけられる場面。
    「おいおい、どうしちゃったの?」と心配になってしまった。
    心理学を専門とする人間が心を病んじゃまずいだろ…と。
    まさか裏には用意周到な仕込みがあったとは。
    冒頭ではまったく予想ができなかった。
    未完成の嵯峨にはちょっと残念感もあるけれど、ひとつの結末に向かって物語が集約していく様子は面白かった。
    途中でもしかしたら…と読めてしまった謎解きも、それはそれで不思議なあたたかさがあってよかった。

  • その後かと思ったら前だった。続きはないのかな。

  • 嵯峨の出番が正直ほとんどなかったような印象。
    全編通して木村絵美子が立ち直るシーンで、なんか読んでる自分が蚊帳の外に置かれてるような気分だった。
    出だしも結局、いかにも謎めいたといった感じで描かれているが、白昼夢の出来事といっても差し支えないオチ。

    後催眠については詳しくは知らないが、木村への後催眠がどういうふうにかけられていたのかという結末に関してはなるほどと思わせるものがあった。
    深崎が嵯峨に後催眠をかけた理由はあまりしっくりとは来なかった。
    珍しく松岡圭祐作品にしては不完全燃焼な読後感。もやっとする。

  • 嵯峨がまだ臨床心理士になる前の物語。ある日、謎の女性から電話を受け、メッセージを託される。その人物を探した後は、嵯峨の出番はあまりなく…
    最後に軽いどんでん返しがあり、心が暖まる話だった。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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