万能鑑定士Qの事件簿XII (角川文庫)

著者 : 松岡圭祐
制作 : 清原 紘 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年10月25日発売)
3.70
  • (96)
  • (219)
  • (198)
  • (27)
  • (3)
  • 本棚登録 :1651
  • レビュー :172
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836536

作品紹介・あらすじ

「『太陽の塔』を鑑定してください!」万能鑑定士Qに前代未聞の依頼が持ちこまれた。クライアントを追って大阪・吹田署の警部補が店に飛びこみ、牛込署の葉山も姿を現す。解明の急がれる重大な謎-『太陽の塔』に秘密の抜け穴は存在するのか。万博公園に赴いた凛田莉子を待っていたのは、正体不明の人物による鑑定能力への挑戦だった。知性のシンデレラ・ストーリー、いまここにクライマックスを迎える。Qの事件簿シリーズ第12弾。

万能鑑定士Qの事件簿XII (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 万能鑑定士Qシリーズ第12弾。
    大阪の太陽の塔を巡って発生した人の蒸発事件の謎に挑む。
    前作までの莉子最大のライバルも再登場し、
    いつも通り安心して楽しめる良作ミステリーとなっている。

    ひとまず、本作でひとつの終焉を迎えたが、
    以降も続いている本シリーズ。少し間を開けてから読みたいと思う。

  • 読書録「万能鑑定士Qの事件簿12」3

    著者 松岡圭祐
    出版 角川文庫

    p119より引用
    “「店で万引きする輩にしても、お金がなく
    て買えないからという犯行動機はごくわずか
    でね。盗みたいから盗む。そういう短絡的な
    思考だからこそ反社会的行動にでるんで
    す」”

    目次から抜粋引用
    “ニュース番組
     万能の終わり
     四つの鍵
     競売
     エスカレーター”

     多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
    鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
     雑誌記者・小笠原と同社の女性編集者の相
    談に乗っていた主人公・凜田莉子。無事答え
    が見出せた所に、息を切らせて次の依頼人が
    駆け込んできた…。

     上記の引用は、とある警官の言葉。
    盗癖は精神的な病である、という説もあるよ
    うで、自分ひとりでは解決できない事もある
    ようです。警察のお世話になってしまう前に、
    カウンセラー等の元を訪ねてみるのが良さそ
    うです。
     シリーズ最大の鑑定物と謎に主人公が挑み
    ます。他国のサブカルチャー的な歴史も絡ん
    できて、色々複雑な展開が繰り広げられます。
     「事件簿」タイトルのシリーズは、この巻
    が最終巻。しかし、もう次のシリーズの広告
    が、巻末にあります。

    ーーーーー

  • 2015/12/27

  • 箱の中に人が、そんなギャグみたいなオチあり?でもその馬鹿馬鹿しさが逆にちょっと面白かった。あとは華蓮と莉子のコンビ好きだな。華蓮のQちゃんって呼び方、とても距離が近くていい。

  • 〇 総合評価
     蓬莱瑞樹の失踪の謎,太陽の塔から盗まれた金属片の謎,ハリスがなぜ絡んでくるのか,凜田莉子に謎の鑑定をしている人物(団体?)は何者…といくつもの魅力的な謎で引っ張る。しかし,真相が脱力モノ。蓬莱瑞樹の失踪の謎は,永友エンジニアリングがマシンの開発ができず,中に人を入れて作業をさせるという計画を立て,蓬莱瑞樹はその「中の人」の1人であり,バイトを辞めたいと言ったので,ばれないようにかくまったというもの。金属片はGPSで,空輸中に落としてしまったもの。これを捜索するためにミステリーサークルを作ってしまったが,ミステリーサークルの元祖がアメリカ政府だとばれると損害賠償請求とかされてしまう可能性があるから盗んだというもの。これもバカミスチック。トータルで見ると,謎の魅力に真相が追い付いていない。凜田莉子と小笠原悠斗の仲が,シリーズ後半で急接近しているのは微笑ましい。ミステリとしては,高いレベルではないがエンターテイメントとしては及第点。このシリーズらしい作品。★3で。

    〇 サプライズ ★★★☆☆
     蓬莱瑞樹の失踪事件の真相,ハリスが絡んできた理由,太陽の塔から盗まれた謎の物体の真相など,サプライズはそれなりにある。真相そのものは,バカミス的なオチではあるのだが…。サプライズは★3で。

    〇 熱中度 ★★★★☆
     蓬莱瑞樹が失踪したのはなぜか?太陽の塔にはどのような謎が隠されているのか?ハリスは何を企んでいるのか?といった謎で引っ張る。莉子が鑑定のテストをされるという展開もある。雨森花蓮まで絡んでくるなど,読者サービスはたっぷり。最後まで楽しく読める極上のエンターテイメント。熱中度は高い。★4で。

    〇 インパクト ★★★★☆
     蓬莱瑞樹の失踪の真相が,「太陽の塔で展示されるマシンの中の人として働くバイトをしていた」という脱力モノの真相だったというのは,ある意味インパクトがある。さらに,ハリスが絡んできた理由が,GPSの空輸中の落下に端を発するミステリーサークル騒ぎの元祖がアメリカ政府であることを隠すため…というこちらもバカミスチックなオチで,これもなかなかインパクトがある。あまり,いい意味ではないが,インパクトはあるので★4

    〇 読後感 ★★★★☆
     凜田莉子と小笠原悠斗の関係がシリーズを重ねることに親密になり,この作品のラストは,ウェディング姿の写真撮影をしているという。この展開そのものは微笑ましく,この点の読後感は悪くない。雨森花蓮の絡みもよい。作品全体としても,永友エンジニアリングの今回の不祥事(マシン開発ができず,中の人を使おうとした)を隠す代わりに,ハリスの企み(GPSの金属片をこっそり回収。ミステリーサークル騒ぎの元祖がアメリカ政府であることを隠そうとした)を隠すことにしたというラストも,まぁ,悪くない読後感。そこそこ。★4

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     人気シリーズのラスト。希少価値はない。

    〇 メモ
    〇 蓬莱浩志が,万能鑑定士Qの事務所を訪れる。太陽の塔のニュースを見た翌日,妻が太陽の塔に連れ去られ,そのまま失踪したとのこと。捜査のため,莉子に太陽の塔の鑑定を依頼する。
    〇 莉子は依頼を受け,警察の立ち合いのもと,太陽の塔を鑑定するが,何も見つからない。
    〇 蓬莱浩志の家での捜査。「6114 6111 6108 6105」という謎の数字を見つける。
    〇 蓬莱浩志の家に「凜田莉子様」宛ての手紙が投函される。千里高校前に午後7時に来るようにという内容
    〇 千里高校では,さまざまな紙の鑑定が行われる。最後にフランク紙の表裏の鑑定があり,莉子が鑑定できないと答えると区民センターに来るように言われる。
    〇 区民センターではフランク紙の表裏の識別をできるという丹内という人物がいたが,これはいかさま。紙の角の堅さが違うことを利用したトリック
    〇 太陽の塔の展示品が盗まれる盗難事件が発生する。蓬莱浩志は容疑者となる。
    〇 莉子は太陽の塔を警備している日本統合警備で捜査をする。
    〇 スペイン料理店で太陽の塔に関心があるハリス教授に話を聞く。
    〇 莉子は再び,謎の人物に呼び出され,日用品の鑑定のテストをされる。
    〇 蓬莱浩志の家に,莉子宛の手紙が投函される。1000万円の報酬で仕事をしてほしいとの依頼
    〇 莉子は,呼び出された箕面のホテルに出向くが,仕事の説明会には参加せずに帰る。
    〇 莉子はジャンク品の販売主であるAstr00017に話を聞きに行く。ネットオークションに@地名で出品できるように静岡県の「地名(ちな)」という土地に住んでいた。
    〇 笠松刑務所にいる雨森花蓮に,写真から盗難された部品の作成を依頼する。
    〇 雨森花蓮と莉子の推理。太陽の塔事件で,警備員は全員グル。花蓮は贋作を完成させ,出品者がイギリスの農場の持ち主のイギリス人と分かる。
    〇 大阪府知事の太陽の塔の訪問。太陽の塔での謎解き。蓬莱浩志の妻,瑞希は,太陽の塔の機械の中で作業をするバイトをしていた。
    〇 真相は太陽の塔の展示マシンの中に人が入っているという秘密を隠すための騒動だった。ハリスは,そのことに気付いたが,展示されていたGPS装置を盗み出すために,
    恩義を売った。
    〇 ハリスは1978年に空輸の際の事故でイギリスの農地に落ちたGPS装置がネットオークションで売りに出されていたことをしり,回収を図ったのだった。このときのGPSの捜査でミステリーサークルができた。
    〇 ハリスと莉子の取引き。お互いに知りえたことを口外しないことにした。ハリスは,ミステリーサークル騒ぎの賠償金をアメリカ政府に負わせないため,莉子は,日本の技術が息の根を止められないため。
    〇 莉子は花蓮に礼を言いに行く。花蓮からは「コピア」にだけは近づくなと助言を受ける。
    〇 エピローグ。角川書店の建物で,小笠原と莉子がウェディング姿での撮影。そこでもダイヤの盗難事件が起こり…。というところでエンド

  • 一応、一区切り。 あの現象?に結びつけてるのはなかなかおもしろかった。 しかしこのシリーズ、終盤(10巻くらいから?)は少し盛り上がりに欠けてたかな。 それでも十分おもしろいんだけど。

  • ストーリーの繋がりが無理やりすぎる感じがした。

    サブ知識も今回は大人しめ。

  • まぁ普通。いつも通りな話だね。

  • 図と文章で説明しながらの推理が面倒くさかったため、あまり作品にのめり込めなかった。
    小笠原さんは頭が春でズレてばかりで、最後まで小笠原さんだった。
    最後にサプライズ演出かと思いきや、やっぱりそうだよな、と苦笑。

  • 誰もが夢の一歩手前
    って、凄く希望溢れる言葉。
    まさか華蓮からその言葉が出てくるとは。出所したらきちんと更生してくれそうな予感…してくれると良いなぁ。
    華蓮と莉子の会話の応酬が良かった。気心知れた仲って感じで。もっと二人の会話を見たい。
    華蓮が小笠原と莉子の関係に呆れてるのが良かった(笑)身近で見てたら、じれったいよね。

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