姉飼 (角川ホラー文庫 123-1)

著者 :
  • KADOKAWA
3.39
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本棚登録 : 601
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043838011

作品紹介・あらすじ

蚊吸(かすい)豚(ぶた)による、村の繁栄を祝う脂(あぶら)祭りの夜。まだ小学生だった僕は、縁日で初めて「姉」を見る。姉は皆、体を串刺しにされ、髪と爪を振り回しながら、凶暴にうめき叫んでいた!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから想像される内容とは違った。まぁ、ホラー文庫から出ているのだから、当然と言えば当然なのだが・・・

    四編とも異様な世界であるのだが、個人的には「キューブ・ガール」がいいかな。この作品の世界観も怖いし、女性から見るとトンデモないものなんだろうけど。

    戦後日本のエログロが受けた時代の作品はこんな感じのが多かったのかな。

  • きっと山奥の田舎であった話と思うとロマンがありますね。

    姉・・・飼いたい・・・

  • いやぁ〜これは、とにかく読みにくい。なんかいきなりとぶ

  • 不条理ホラーだ。良い意味で意味がわからないし、そもそも意味などないのかもしれないし、あるのかもしれない。
    「姉」を手に入れたい執着に取り憑かれた果てに「僕」が見るものとは。表題作含めて四篇を収録した不条理ホラー短編集。

  • 世界観が面白い。不気味、怖い、人間の狂気。
    グロテスクな部分もあり、想像するのが恐ろしかった。
    他の短編の『キューブ・ガールズ』も面白かった。でも、姉飼が1番好き。

  • 「姉飼」読み終わりました。えらくグロなんだけど、主人公の心情に共感を覚える私は異常なのだろうか?

  • 内容紹介
    選考委員への挑戦か!? 物議を醸した第十回ホラー大賞大賞受賞作文庫化!
    蚊吸(かすい)豚(ぶた)による、村の繁栄を祝う脂(あぶら)祭りの夜。まだ小学生だった僕は、縁日ではじめて「姉」を見る。姉は皆、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら、凶暴にうめき叫んでいた!

  • 前にも書いた気がするがホラーは苦手だ
    何が面白いのかさっぱりわからない
    ミステリだと解かれるべき謎があり
    SFだとかがくっぽい嘘というガジェットがあるが
    ホラーの求めるのは生理的感覚的てきてき気持ち悪さとか違和感であって
    つまりガラスや黒板を掻き毟る音であって
    ゴキブリとカブトムシの違いではない
    そこが理解できない
    この作品も何が凄いかさっぱりわからない
    日常からのズレはホラーじゃない
    いわゆるひとつのだから何

  • 本の表紙がインパクトあり過ぎて、肝心の中身を食ってしまっている

  • 姉っていう、ヒトとは独立した生き物かと思いきや、元は人間でしたという話。他3編収録。特に何てことはない物語たちでした。

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著者プロフィール

遠藤 徹(えんどう とおる)
1961年神戸市生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部教授。研究テーマはプラスチック、モンスター等多岐にわたり、以下のような評論・研究書を著している。『溶解論 ―不定形のエロス―』『プラスチックの文化史 ―可塑性物質の神話学―』(ともに水声社)、『ポスト・ヒューマン・ボディーズ』(青弓社)、『ケミカル・メタモルフォーシス』(河出書房新社)、『スーパーマンの誕生 ―KKK・自警主義・優生学―』『バットマンの死 ―ポスト9.11 のアメリカ社会とスーパーヒーロー―』(ともに新評論)など。
また小説家としても活躍し、「姉飼」で第10回日本ホラー小説大賞を受賞、「麝香猫」で第35回川端康成文学賞候補となる。主な作品集に以下のものがある。『姉飼』『壊れた少女を拾ったので』『おがみむし』『戦争大臣』(以上、角川ホラー文庫)、『ネル』(早川書房)、『むかでろりん』(集英社)、『贄の王』(未知谷)など。最新刊は本書と同時刊行の『七福神戦争』(五月書房新社)。

「2018年 『七福神戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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