戦争大臣 I 嘲笑する虐殺者 (角川ホラー文庫 え 2-4)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
2.66
  • (2)
  • (4)
  • (11)
  • (6)
  • (6)
本棚登録 : 87
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043838042

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とてつもなく時間の無駄だった・・・

  • 読書録「戦争大臣1」3

    著者 遠藤徹
    出版 角川ホラー文庫

    p133より引用
    “ いたるところでパニックが起こった。デ
    マに操られて暴動や差別が拡大し、身の危険
    を感じた富裕層は厳重に武装したうえで、高
    い塀に囲われた特別居留地へと避難した。”

    目次から抜粋引用
    “アキレス腱
     悪い噂
     バケモノ狩り
     犠牲祭
     脱走者”

     苦境を押し付けられた国の復讐を描いた、
    ダークファンタジー。
     壇上にて、若者が声高らかに演説する。
    多くの人々から称えられるその若者に対し、
    一人だけその言葉を止めようとする若者がい
    た…。

     上記の引用は、ある国から始まった伝染病
    について書かれた一節。
    まあ起こりうるであろう話ですね、核シェル
    ターを個人で持っているような人達は、こう
    いう行動に出そうな気がします。偏見でしょ
    うか?
     暴力表現が多いので、好き嫌いがはっきり
    と出る作品ではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 評価が難しい… 震災後の今なら 何か深い意味を抱えてる作品ととれないことも、ないかも。

  • 「姉飼」がわりと好みだったのだが。なんじゃこりゃ。文章がひどいのはわざとか?倒置法だらけで中2病炸裂なので思わず何度か同じ作者なのか確かめてしまった。ので、わざと?とにかく文章が2行ごとに読点、かつ倒置法。話し方も作中人物の行動もものすごくアニメばりに不自然で、質の悪いラノベでも読んでいるかのよう。突然きれいな大学生のお姉さんが「キミ」とか話し掛けて恋人になるし、美形の人物はキラキラネーム、出来ない兄は寛一で出来る弟は颯。どんな親??とにかく幼稚な文章と話の進みにイライラしっぱなしで、よくぞ自分でも最後まで読んだと思う。

  • ※全編通してのレビューです。

     とにかく救いようのない悲劇的な世界観に驚かされる。普通、小説やマンガを読んでいて、主人公サイドの人間がピンチに陥ったとき、正解不正解は別にして、そのピンチから主人公たちがいかに切り抜けるかというイメージが読者には湧くと思う。「あーやばい、主人公がピンチだ。しかし、ここであの伏線が生きてくるに違いない」とか「やばいなあ、もしかしてアイツが駆けつけてくるのか?」とかといった具合に。しかし、本作にはそれがほとんどない。ピンチを切り抜けるイメージがほとんど想像できない。それくらいに悲劇的。そういえば「角川ホラー文庫」というレーベルから出版されてはいるが、それほど「ホラー」の要素は見出せない。いわゆる「グロ描写」であったり、救いようのない悲劇はある意味では「ホラー」に違いないが、それでもレンタルビデオショップや僕たちが考える「ホラー」とは異なる。ホラーというよりはダークファンタジーでもあり、どちらかといえば「ライトノベル」的なストーリーだった。
     さて、そんな世界観が本作の魅力の一つではあるのだが、物語が進むにつれ、どういうわけだか、どこかチープさを感じるようになる。枠をはみ出しすぎた世界観が収束に向かうとき、枠をはみ出せばはみ出すほどに、ギャップによってその感じるチープさが大きくなるということかもしれない。

     ところで、日本が諸外国の思惑によって崩壊し、偉大なる指導者がそれの復讐を試みるという展開は、TVアニメ『コードギアス』なんかと共通するところがある。想像力を掻きたてる超美麗なカバーイラストにもかかわらず、勝手に『コードギアス』調のキャラクターで脳内再生してしまったのは、決して僕だけが悪いわけではないと思う(笑)。


    【目次】
    『戦争大臣Ⅰ 嘲笑する虐殺者』
     プロローグ
     第一章 二〇一二年五月~六月
     第二章 殲滅暦三年
     (カバーイラスト/広江礼威)

    『戦争大臣Ⅱ 天鵞絨の死』
     プロローグ
     第一章 二〇一二年八月
     第二章 殲滅暦二年
     (カバーイラスト/広江礼威)

    『戦争大臣Ⅲ 吸血博士』
     プロローグ
     第一章 殲滅暦一年
     第二章 二〇一二年九月
     第三章 殲滅暦の終わり
     第四章 二〇一二年十二月
     (カバーイラスト/広江礼威)

  • 遠藤しゃん!

  • 11.4.6購入。
    シリーズ一作目ということで、色々と意味不明なまま話が進行したので、最初は疑問符だらけ。
    中盤から今更ながらの説明が入り始め、ラストへの伏線が張られて、漸く展開が読める、という感じでした。
    今作では話が殆ど動かず、設定説明に終始しているような感じではあったけれど、今後面白くなりそう。
    単体としての評価は高くないけれど、シリーズとしては楽しみかな。

  • -

  • 遠藤徹のダークファンタジー。
    パラレルワールドみたいな印象をうける。
    内容が厨二みたい。
    今後の展開に期待。

  • うーむ、題名とカバーで選んだけど失敗だったかなぁ、はっきりつまらないとは言いにくいのである。文体は比較的読みやすいし、なんだろう、なんかもやもやする。もう少しシリーズをよんでみないとわからない。すくなくとも読者にそう思わせる本では有る。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

遠藤 徹(えんどう とおる)
1961年神戸市生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部教授。研究テーマはプラスチック、モンスター等多岐にわたり、以下のような評論・研究書を著している。『溶解論 ―不定形のエロス―』『プラスチックの文化史 ―可塑性物質の神話学―』(ともに水声社)、『ポスト・ヒューマン・ボディーズ』(青弓社)、『ケミカル・メタモルフォーシス』(河出書房新社)、『スーパーマンの誕生 ―KKK・自警主義・優生学―』『バットマンの死 ―ポスト9.11 のアメリカ社会とスーパーヒーロー―』(ともに新評論)など。
また小説家としても活躍し、「姉飼」で第10回日本ホラー小説大賞を受賞、「麝香猫」で第35回川端康成文学賞候補となる。主な作品集に以下のものがある。『姉飼』『壊れた少女を拾ったので』『おがみむし』『戦争大臣』(以上、角川ホラー文庫)、『ネル』(早川書房)、『むかでろりん』(集英社)、『贄の王』(未知谷)など。最新刊は本書と同時刊行の『七福神戦争』(五月書房新社)。

「2018年 『七福神戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤徹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×