戦争大臣 III 吸血博士 (角川ホラー文庫 え 2-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043838066

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  • 読書録「戦争大臣3」2

    著者 遠藤徹
    出版 角川ホラー文庫

    p26より引用
    “この地域には原子力発電所が密集していた
    からだ。爆発は連鎖した。ひとつの施設の爆
    発が、ほかの施設の爆発を誘導したからで
    あった。”

    目次から抜粋引用
    “白鯨狩り
     仲間
     地下のハイキング
     魔王
     終わりの始まり”

     苦境を押し付けられた国の復讐を描いた、
    ダークファンタジー。
     秋の夕暮れ、世界を束ねる中心の大国の各
    地で、同時多発的に大破壊が行われた。最大
    の軍備を持つ大国は、その全てを持って反撃
    を試みるも…。

     上記の引用は、破壊作戦の様子を描いた一
    節。人の生活基盤を支える施設は、ある程度
    分散させておくのがいいのでしょうね。
    ただ、原発の場合、あまりにもまんべんなく
    散らばっていたら、何か起こったらまんべん
    なく放射能汚染されてしまい、これはこれで
    困ってしまいますが。
     終わり方がもやもやして、すっきりしない
    作品でした。

    ーーーーー

  •  センセーショナルな演説で始まった壮大なストーリー(その演説が一番良かった)。殺戮バトル。エロティックなシーンなどなかなか魅力的なのだが、いわゆる○○オチのようなもので、正直ゲンナリ。どうせフィクション、しかもファンタジーの外見を持っているのだから、より現実に近い方の世界はいっそ全てカットして、国家Jやモビィ・ディックの世界だけで書ききって欲しかった。これではただの妄想だったってのと何も変わらない。著者の思想も伝わらないし残らない。残念。
     できれば書き直して欲しい。

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著者プロフィール

遠藤 徹(えんどう とおる)
1961年神戸市生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部教授。研究テーマはプラスチック、モンスター等多岐にわたり、以下のような評論・研究書を著している。『溶解論 ―不定形のエロス―』『プラスチックの文化史 ―可塑性物質の神話学―』(ともに水声社)、『ポスト・ヒューマン・ボディーズ』(青弓社)、『ケミカル・メタモルフォーシス』(河出書房新社)、『スーパーマンの誕生 ―KKK・自警主義・優生学―』『バットマンの死 ―ポスト9.11 のアメリカ社会とスーパーヒーロー―』(ともに新評論)など。
また小説家としても活躍し、「姉飼」で第10回日本ホラー小説大賞を受賞、「麝香猫」で第35回川端康成文学賞候補となる。主な作品集に以下のものがある。『姉飼』『壊れた少女を拾ったので』『おがみむし』『戦争大臣』(以上、角川ホラー文庫)、『ネル』(早川書房)、『むかでろりん』(集英社)、『贄の王』(未知谷)など。最新刊は本書と同時刊行の『七福神戦争』(五月書房新社)。

「2018年 『七福神戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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