戦争大臣 III 吸血博士 (角川ホラー文庫 え 2-6)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043838066
感想・レビュー・書評
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読書録「戦争大臣3」2
著者 遠藤徹
出版 角川ホラー文庫
p26より引用
“この地域には原子力発電所が密集していた
からだ。爆発は連鎖した。ひとつの施設の爆
発が、ほかの施設の爆発を誘導したからで
あった。”
目次から抜粋引用
“白鯨狩り
仲間
地下のハイキング
魔王
終わりの始まり”
苦境を押し付けられた国の復讐を描いた、
ダークファンタジー。
秋の夕暮れ、世界を束ねる中心の大国の各
地で、同時多発的に大破壊が行われた。最大
の軍備を持つ大国は、その全てを持って反撃
を試みるも…。
上記の引用は、破壊作戦の様子を描いた一
節。人の生活基盤を支える施設は、ある程度
分散させておくのがいいのでしょうね。
ただ、原発の場合、あまりにもまんべんなく
散らばっていたら、何か起こったらまんべん
なく放射能汚染されてしまい、これはこれで
困ってしまいますが。
終わり方がもやもやして、すっきりしない
作品でした。
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センセーショナルな演説で始まった壮大なストーリー(その演説が一番良かった)。殺戮バトル。エロティックなシーンなどなかなか魅力的なのだが、いわゆる○○オチのようなもので、正直ゲンナリ。どうせフィクション、しかもファンタジーの外見を持っているのだから、より現実に近い方の世界はいっそ全てカットして、国家Jやモビィ・ディックの世界だけで書ききって欲しかった。これではただの妄想だったってのと何も変わらない。著者の思想も伝わらないし残らない。残念。
できれば書き直して欲しい。