グラスホッパー (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 2765
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043849017

感想・レビュー・書評

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  • 最近伊坂幸太郎をよく読むんだけど、やっぱり他の作家と流れる雰囲気が違う。この作品は殺し屋がいっぱい出てくるので、人がガンガン死ぬんだけど、あまり悲壮感がないというか現実感がないというか。これは悪い意味じゃなくてめちゃくちゃ褒めてる。リアリティがないと言ってしまうとディスってる感じになっちゃうんだけど、ものすごく緻密に構築された世界の中で人の動きが完璧にコントロールされていて、それを飄々とした語り口で語られている。
    これは一応シリーズらしいので、当然それも読むつもり。

  • 面白かった。話の進み方3人交代でやってくなら最後までその流れでやってほしかった感じはある。
    復讐すればよかったのにって思ったけど、鈴木はそんな人じゃないってことの表れなんだと思う。

  • 何もかも繋がって、方程式を解くような面白さがある。
    でもかなしい。
    最後の一行で、主人公の痛みが際立って、本当にかなしい。数年前に読んで、今回再読なんだけど、前回は筋立ての面白さだけに目を奪われてて、気づかなかった。

  • 最強に面白い!
    私の読書の世界が開けた作品
    殺し屋シリーズ
    群衆劇、伏線も多く話もまとまっていて
    ストーリーの展開も面白く全てにおいて最高な作品です( ・∀・)

  • 伊坂の本では強盗がよく登場するし、悪人の描写はどこまでもえげつないけれど、ここまでアングロな世界をメインに描いているのは珍しい様に思う。

    物語の主要人物、鈴木, 蝉, 鯨の3人それぞれの語りで構成されているところが伊坂らしくて、色々な想像を張り巡らせることができて楽しく読めた。

    住所の件のところは、なんとなく予想ができたけど、その先に必ず「やられた!」があるって信じてワクワク読み進められる。
    そういう安心感が絶対的にある、信頼できる作家って素晴らしい。

  • 一番最後の章だけでなんだか満足してしまった。その中の一文を引用したい位なんですけど、この小説を始めから読んでこそ響く言葉だと思うので止めときます。
    全体的な雰囲気はシリアスだし、一本の映画をじーっと見てるような感覚でした。『殺し屋』っていう題材でドロドロしないのは伊坂先生の文章の特徴なんですかね。素敵。
    「カッコいい小説」だなーと思いました。不思議な読後感。

  • 『マリアビートル』を読んだ流れで一気に再読。
    …のはずなのですが、ほとんど内容を覚えていませんでした。
    『マリアビートル』とあいだを置かずに読んだので、記憶が新鮮なうちに伊坂さんの殺し屋モノ2作を思い切り楽しめました。

    ストーリー全体に漂う緊張感と、キャラクターたちの会話の抜け感のバランスが絶妙です。
    特に好きなのは冒頭の「ペンギンも虫ですか」のくだり。
    殺しや拷問の描写はなかなか残酷なのですが、ストーリーのスピード感と軽快なテンポのやり取りのおかげでページをめくる手が止まりません。

    殺された妻の復讐を誓い、教師を辞めて物騒な世界に足を踏み入れた鈴木。
    彼の亡き妻がとても可愛らしい人なのです。
    今でも彼女は鈴木のそばで軽やかな笑い声をたてながら、「さあさ、がんばりたまえ」といたずらっぽい目をしているような気がします。
    鈴木が彼女のことを大好きなのが伝わってきて、あたたかさと切なさを感じました。

    やっぱり伊坂さんの初期の作品が好きだなぁと思うのでした。

  • 昔、読んだ伊坂作品のレビュー。
    グラスホッパーは、伊坂作品の中では、
    ちょっと外れた部類に属すると思っている。
    何が現実で、何が空想はたまた夢なのか、そんな中で、
    毎日、たたかい、がんばっていこうという気持ちを持つことを印象付ける作品である。
    この作品は、何度読んでも、毎回印象がかわる作品ので、趣がある。
    また、登場人物に子供(ぶんきょうく・・・)がでてくるが、
    これが趣を深くするのが、秀逸である。
    ちょっと、えぐい部分はありますが、一読いだだければと。
    (ちなみに、直木賞候補作品でありました。)

  • 「マリアビートル」発売記念に再読。あー、なんて面白いんだろう!登場人物がものすごく生き生きとしている。押し屋、自殺屋、ナイフ使い。個性豊かな殺し屋たちの狂想曲。残酷な描写が多いせいか、ファンの間でも評価の分かれる作品だけど、個人的には伊坂作品の中でもTOP3に入るほど好きな作品。何より、終盤の「食べることに挑む」シーンが素晴らしい。本作で描かれているのは「死」ではなく「生」なのだなあ、としみじみ思う。

  • タイトルの意味を噛み締める、読後感。
    最後まで誰が残れるのか、残った意味は。
    色々考えるのもまた楽しい。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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