憲法はまだか (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043850013

感想・レビュー・書評

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  • 描かれた背景を通じて、改めて日本国憲法の大切さを噛み締められた。

  • 脚本家のイメージの強いジェームス三木氏の作品。日本国憲法の成り立ちをかなりの調査の上書いていることが分かる。この本を読むと、この憲法が占領軍(GHQ)の意向が反映されたものであることが分かり石原衆議院議員がよくいう、GHQが押しつけた憲法というのもあながち間違えでないと思う。でもそれが憲法改正の理由にはならない。誰の素案であれそれが良いものであれば、改正しなくても良いし、内容に改正の必要のある点があれば改正すればよい。
    この本を読むと、当時の日本の政治家や学者では明治憲法(大日本帝国憲法)からの脱却は出来なかったであろうことが想像できる。
    戦争放棄については法案に係わったGHQの担当でさえも疑問に思ったようだが、「戦力を持たない国を攻撃し侵略すれば、世界はその攻撃した国を強く非難するであろう。したがって5~10年すれば戦力を持たないことが抑止力になり多くの国が戦争放棄するようになる」と理想的なことをマッカーサーが言っている。この考え方は私は好きである。実際は60年たった今でも戦争放棄をしている国は我が国だけである。しかしこれは、恥ずべきことでなく誇りに思うことであり、未来志向の考え方である。集団的自衛権のことなど、この理想から離れつつある状況のなかなんとしても死守して欲しいと思う。

  • たまには真面目な話でも・・・と思って読んでみたら予想以上に面白かった。同時に、憲法制定について自分があまりに無知だったことも改めて確認。
    GHQが憲法原案を作成した経緯と理由、新憲法の制定ではなく大日本帝国憲法の改正扱いだった理由、法学の専門家ではない素人集団が7日間でどうやって憲法を作ったのか、憲法に関わった人物たちにどんな思いがあったのか。
    小説形態なので、事実だけでなく人物の感情が伝わってくるのがすごく良い感じ。
    本文読了後、巻末に掲載されている憲法全文に血が通って見えた。

  • 日本国憲法制定の流れを小説の感覚で読める。名前がたくさん出てきてこんがらがるけど、日本とマッカーサーとの駆け引きドラマチック。

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ジェームス三木の作品

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