GO (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 273
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043852017

作品紹介・あらすじ

広い世界を見るんだ-。僕は"在日朝鮮人"から"在日韓国人"に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子高に入学した。小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。彼女はとても可愛かった-。感動の青春恋愛小説、待望の新装完全版登場!第123回直木賞受賞作。

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  • 「円の外には手強いヤツがいっぱいいる。」
    「ぶち破れ、そんなもん。」

    10代でこのフレーズを聞いた。

    仕事をしていく中でこの言葉の
    意味に気付いた気がする。

    自分を高めようと思えば、
    チャレンジが必要であり、
    最初はやっぱり勝てなくて、
    悔しくてバカらしく感じて、
    円の中に閉じこもろうとしてしまう。

    けどぶち破ってチャレンジを繰り返すことで、
    また新しい自分に出会えることを知った。

    部下への共有のメールで、この文章を
    送ったことがある。

    今は異動して上司部下の関係じゃなくなったけど、
    彼ら彼女らが、円をぶち破って、成長することに
    期待している。

  • 私は本当にこういう事に無知だから、日本ではない国籍の方たちが日本でどういう状況にあるか想像すらした事がない。

    そういえば学生の時に一緒に遊んでいた友達が僕と同じく朝鮮から韓国に国籍を変えていた。理由を聞かなかった事が良かったのか悪かったのか…一緒に遊ぶのに国籍なんか気にしなかったから。

    杉原と桜井に明るい未来がひらけますように。

  • 青春恋愛小説ですが、民族差別などのテーマが描かれています。
    国籍にこだわることがいかに無意味なことかと思いました。
    (確かに困った国や団体はありますが・・)
    国籍や宗教によって 大勢で少数を排除するような世の中はよくなるはずがないと思います。
    世界中の一人一人に平等に人権が認められる世の中になって欲しいと思います。

    大切な事は 自分は自分。
    大きな世界の中で生きていくことが大切だと感じました。

  • 杉原がかっこいい!
    何度も読み返しています。

  • 最後の 行きましょう って部分で、この人は1人ではなくなったんだと感じました。
    登場人物がみんな弱く強い人たちで素敵です。

  • 『在日』を扱った作品も、金城一紀作品も、初読。
    登場人物は全員個性的で、特に、杉原の父ちゃんの突き抜けた感が爽快ですらある。
    苦労してきた人ならではの諦観と凄みというんでしょうか。

    半自伝的な作品とのことなので、『在日』の苦悩は書いてある通りなのだろう。マイノリティであることがどういうことかは、その立場になってみないと決して分からないと思う。(自分は、海外に外国人として住んでいたときに感じた程度に過ぎないが。)

    人種の話と民族(国籍はこちら)の話は当然別物と思っているが、『ルーツ』に関する議論は、両者を混同させがちだ。多分、『ルーツ』は人種とも民族とも直接は関係なく、過去どういう種類の淘汰圧があったかというプロセスに関する情報を提供するだけだろうと思う。(アフリカ人がアメリカ大陸に『輸出』された際、劣悪な船倉環境に適したひとが生き残った結果、アフリカ系アメリカ人には、高血圧の発症率が少しだけ高い、とか)

    ユダヤ人の定義にDNA情報が含まれないのと(逆の意味で)同じように、ミトコンドリア•イブの存在を以って、『人類皆兄弟』『国籍は相対的なもの』と主張するのは、何か違うかなと思う。

    その一方で、「自分を何人と思っているか」よりも、「相手が自分を何人と思っているか」の方が、実際問題、インパクトが大きいことが、この本でのく分かった。

  • 考え方は人それぞれなんだけど、平成時代から生きてる私には衝撃的な一冊だった。

  • アメリカの黒人への差別をニュースでよく見る。とても大きな問題となっている。
    日本人も、たとえば海外で日本人のサッカー選手も差別にあっている。
    日本国内では、日本人も差別している。差別だとさえ思っていないこともあるだろう。
    そんな中でも、この主人公、杉原はとても真っ直ぐ。応援したくなる。ビッグになれよ!

    10年以上前、日本生まれ日本育ちの韓国人の友達がいた。一緒にオーストラリアを車で1か月以上旅した。
    元気か?

  • 黒人差別が問題視されているが、世界では黄色人種への差別の方が多いとの声もある。
    国籍はもちろん、人を容姿で判断してはいけないと改めて考えさせられた。

  • 在日高校生が日本人のある女の子に出会い、始まった恋愛話

    在日朝鮮人と日本人
    同じ国で生まれ育ったのに、目に見えない国籍で変わる世界
    国の壁に悩み、ぶつかり、翻弄される主人公だが、それでも強く前を生きていく姿が印象的
    後半の主人公と警察官との絡みがしんみりと心に届く。
    細かい知識はないけど、日本人には分かろうとしても、わからないんだろうな。
    在日って響きが悪い。

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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