フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

著者 : 金城一紀
  • 角川グループパブリッシング (2009年4月25日発売)
4.07
  • (294)
  • (282)
  • (164)
  • (28)
  • (7)
  • 1964人登録
  • 247レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043852031

作品紹介

鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは-。一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのは-ザ・ゾンビーズの面々だった!脆くも崩れてしまった世界の中ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる。

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 金城さんの作品はこれで二作目。堤真一さんとV6の岡田君主演で、映画化もされてます。面白かった記憶があったので、原作も読んでみたくなり古本屋買い。

    平凡な47歳のサラリーマンが、傷つけられた娘のために、強くなろうと不良高校生に弟子入りするお話。とても分かりやすい展開ですが、その分かりやすさがいいですね。「これぞエンターテイメント」といった小説です。

    かつて観た映画も、ほぼ原作どおりでした。バスのシーンとか、決闘のシーンとか、読んだ文章が映像で浮かび上がり、楽しんで読むことができました。

  • 普通のサラリーマンだった鈴木一の人生は娘が暴力事件の被害者になったことで一変。相手は高校生のボクシングチャンピオン。復讐しようと出かけた先で不思議な高校生たちに出会い、身体を鍛えて1ヶ月後に勝負を挑むことに。
    喧嘩にやたらめったら強い朴舜臣や、他にも魅力的で少し変わった高校生たちがこんなおじさんのために一生懸命になって最後は勝負のために学校を乗っ取るようなことまでしてしまうのがアホらしいけど素敵な話だ。娘を殴った相手をボコボコにしたってなんにもならないけど、それでも居ても立っても居られなかったんだろうなぁ。
    トレーニングの帰りにいつもバスと競争してるシーンが好きでした。続きが気になって一気に読んでしまいました。読んだ後すごくスッキリします。

  • 愛娘・遥が暴力事件の被害者になった。
    怪我をして病院に担ぎ込まれた遥を見て、動揺した父・鈴木一はつい娘を責めてしまう。
    娘には何の落ち度もなかったのに・・・。
    遥を殴り怪我を負わせたのは、ボクシングで高校総体三連覇を目前にした石原という男だった。
    娘を守ってやれることを証明したい!
    鈴木は意を決して包丁を手に石原の高校に向かったのだが・・・。
    どこか抜けている鈴木は、「頑張れ」と応援したくなるキャラクターだ。
    決死の覚悟で乗り込んだ高校はまったく関係のない別の高校。
    在日朝鮮人の朴舜臣にあっけなく倒されてしまう。
    朴の友人たちを巻き込んだ鈴木のひと夏の挑戦が始まる。
    鈴木と朴がスニーカーを買いに行った先で幼子に見せる朴の優しい笑顔。
    直後に不良に絡まれ、情け容赦のない攻撃を仕掛ける朴。
    ナイフで刺されたことにも気づいていない朴を見て、鈴木はなぜか怒りを感じる。
    朴が胸の内にかかえている怒りと、本来の優しさのギャップが哀しい。
    通勤のために乗っていたバスと競争する鈴木。
    少しずつトレーニングの成果が出始め、最後に勝てたときの運転手や乗客たちの反応があたたかい。
    印象的な場面が数多くある物語だった。

    自分の弱さと向き合うことは、とても難しい。
    この物語は、向き合った先にあるものをみせてくれる。
    読み終わったあとに優しくあたたかな気持ちにさせてくれる物語だった。



  • 鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。家族のためならスーパーマンになれるはずだった。

    一人娘が手籠めにかけられ、いや、襲われ。
    サラリーマン鈴木の復讐は始まる。
    スリーサイズを測り、公園を走り、神社の石階段を爪先立ちで上がり、縄登り...
    仕上げはゼニアのスーツをまとって。

    ちょいちょい、在日朝鮮人、韓国人の思想というか見方?がはいってくるんだね。
    腕を伸ばしてその一周って『GO』の時にも使われてたように記憶している。

    なにはともあれ、サラリーマン鈴木のひと夏の冒険譚は中々爽やかでした。

  • 娘を思うお父さんの奮闘具合が半端なく格好良かった。
    役者が揃いすぎ、なんてそんな邪念が一瞬頭をよぎったけれど
    がむしゃらに突っ走る姿は真っ直ぐで応援せずにはいられない。バスと競争して勝利をもぎ取るあたりは真骨頂。妻と娘にも力を与えたはず。世界一格好いいお父さんに拍手。

  • 読後感爽やかで気持ちのいい作品でした。
    鈴木氏と奥さん、娘の遥さんの穏やかな3人家族の描写も織り交ぜながら、鈴木氏の生まれ変わりとでも言うようなトレーニングの日々、一緒に走り抜けるような感覚で一気に読んでしまいました。
    朴君や山下君の微笑ましい?エピソード、魅力のあるキャラクターも私のお気に入り。
    今よりもっと若い頃に読んだ時は、高校生の登場人物達に感情移入して読んでいたのですが、
    今は鈴木氏の、情けなさ、娘への愛、家族への想いに深く感情移入しました。
    だからこそ、最後に鈴木氏が、
    世界は素晴らしい!
    と思えたラストには希望を感じました。

  • お父さん、やれば出来る、寧ろ出来過ぎです。娘がぼこぼこにされ、怒りが不完全燃焼のまま話を終了させられ、最後の手段に出たものの学校間違っちゃったり。間違ったおかげで、とんでもない奇跡が起こってしまうから結果オーライですね。もうお父さんが可愛い、いいなこんな父。テヘッて笑う姿が見たいので、映画も見ようかと思うくらいよかったです。ただ最後が少しあっさりだったのでもう少し後日談がほしかったような気もします。

  • 気持ちいい。
    主人公の鈴木さんは自分を責めてばかりいるし、直前になっても腰が引けてるし、かなり歯がゆい。
    でも、殆どの人間が彼みたいな反応なんじゃないのかな?彼のリアクション、かなりノーマルで当たり前のものなのでは?
    いろんな悩みや弱さや痛みを乗り越えて、娘のために戦った鈴木さんは、格好いいのでは?

    対決の場面、最後に我に返って手を離した鈴木さんが一番かっこいい。
    私なら最後までやっちゃうんだろうなあ。

    あと、山下が好き!
    頑張れ山下!お前は愛されてるぞ!
    …笑いの神に。

    ひさしぶりに、本格的に身体を動かしたくなりました。

  • ありえない事だけど、こんな事が本当に起こったらさぞ面白いだろう。
    脇にいる南方くんや小林くんがいい味出してる。特に小林くんは可笑し過ぎて声を出して笑ってしまった。

  • セリフのキレの良さ。

全247件中 1 - 10件を表示

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)のその他の作品

金城一紀の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする