SPEED (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 1188
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043852055

作品紹介・あらすじ

頭で納得できても心が納得できなかったら、とりあえず闘ってみろよ――。風変わりなオチコボレ男子高校生たちに導かれ、佳奈子の平凡な日常は大きく転回を始める――ザ・ゾンビーズ・シリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 不信と思ったことで真相を暴こうと行動に出る事、それは方や危険を意味していたが仲間の手助で勇気を持って行動することは素晴らしい。「仲間・友達」の相談出来る仲は何事も大切だ。一人で考えるのは一方的になりがちで、自分が有利な妄想的な考えでは危うい。人生、一人で行うより仲間とやる方がずっと大きく、思い切り変化しやすいはずだ。近年、「女性だから」とかではなく誰でも思った事を勇気を出して行動に、言葉にして自分の経験値を増やしていくことは時代にあっていると思う。文中の気になる言葉「人間が口にする言葉の90%は嘘だと思っても間違いない。この社会は嘘と建前でうまく機能するように出来ているんだ」

  • 面白かった、、、
    スケキヨのシーンは一緒に笑ってたな〜〜!
    岡本さんよ!もめちゃくちゃかっこよかった〜!
    パンチ決まったのも嬉しかった〜!
    車奪って逃走してからの、一緒に走ってるうちに自分はみんなの風になれないって気づいたところ切なすぎたな〜
    顔上げたままのお辞儀が染み付いてるのもグッときたし、アギーのママの前で泣いちゃったのも切なかった、、、
    最後まで女子プロを信じ込んでたお母さん可愛かったな〜

    「カエサルの物はカエサルに」

    神への信仰と国家への義務は次元が異なり、両方を守ることは矛盾ではない、ということ。また、物は、本来あるべきところに戻すべきだ、というたとえ。


    燃えよドラゴンと犬神家の一族観たくなった!

  • 今作も悪いやつをやっつけてくれてスカッとした!中川へのパンチ、金ばらまき、車爆走の流れは最高です。ラストの"彼らに追いつけない、一緒にいられない"と線を引いてしまう気持ちは分かるなぁ。かなこちゃんがまた彼らと再会できますように。

  • 中二病の思い出

  • 大切な人が死んだ。その死に関わってるやつがいる。そいつは今でも平然と生きてる。だったら、そいつをぶっ飛ばす!
    よくある話。よくある物語。
    悪を懲らしめるっていう"平凡"なお話。
    それだけなら。
    この『SPEED 』には、作者からのメッセージが込められていると思う。
    アギーは言う。「こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか」
    自分がおかしいと思ったら、闘う。
    ジジイババアになるまでは、闘う。
    主人公の女の子を介して、ザ・ゾンビーズが読み手に尋ねる。
    「で、おまえはどうするよ?」

    負けちゃいそうになったときは、この本を読む返す。
    また、闘うために。

  • ザ・ゾンビーズ・シリーズ第3弾。
    相変わらずカッコ良くて頼れるヤツら。
    高校生の頃に出会えてたらなぁ。わたしのなかで何かが変わってたかもしれないと思えるシリーズ。
    みんなの世界までは、あとこぶし二つ分!

  • 個性的な男子高校生が活躍するザ・ゾンビーズシリーズ第3弾。
    慕っていた女性の死に不信を抱いた女子高生が、ザ・ゾンビーズの力を借りて真相を解明するというストーリー。
    時おり例えで使われる映画作品が、シネマファンには嬉しい。大人になった彼らはどんな姿なのか興味ある。

  • シリーズ3作目。
    なんとなく無理がある設定の中でも、
    ずるいぐらいに個性を持った登場人物によって物語が進められていく。

    自分が高校生の時にこのシリーズを読んでいれば、
    少し違った価値観を持てたかも。

    ~当分のあいだは頭で納得できても心が納得しなかったら、とりあえず闘ってみろよ。こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか~

  • 限りなく5にちかい4

  • ひねた子供達で可愛げが無いが、読み良い文章は魅力がある。だが
    ストーリー構成はイマイチ。次作に期待

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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