約束 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 421
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854011

作品紹介・あらすじ

池田小学校事件の衝撃から一気呵成に書き上げた表題作はじめ、ささやかで力強い回復・再生の物語を描いた必涙の短編集。人生の道程は時としてあまりにもハードだけど、もういちど歩きだす勇気を、この一冊で。

感想・レビュー・書評

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  • 「約束 石田衣良」
    2006年9月頃

    僕の声はでかいわけでもないが、よく通るらしい。
    5Fフロアのちょうど真ん中あたりに座っている僕は、
    部署の人との会話がよく筒抜けになっているらしく、
    ある日は「給料が安い。やっていけない・・」とぼやいたら、
    3日後に人事部長に呼び出され、1時間会議室で説教され、
    吐きそうになった。

    ということで、
    「最近、家で暇なときなにやっとるん?」って聞かれて、
    「読書」
    「珍しい・・なにをよんどるん?」って聞かれて、
    「石田衣良」って言ったら、翌日、僕のとなりの空いている席(物置代わり)に、
    この本が置いてあった。
    1日は誰のか知らないから、放っておいたけど、
    誰もなんで置いてあるか知らないっていうので、頂戴しました。
    ありがとう。面白かったです。

    それにしても「衣良」がいっぱつで変換できん。

  • 久々に石田衣良読んだんですが、面白かった!!!!石田衣良作品の中でもナンバーワンを争うほどに面白かった!短編だけど読み応えあり!!!

    実際の事件を目の当たりにして書き出したというこの一冊。なんだかそれぞれの事件なり苦悩がより身近に感じられるものでした。

    涙無しでは、、、というほどのものではないけど、なんとなく辛く険しい道のりをそれぞれ強く歩んで行く姿に、そっと寄り添うような気持ちになる。

    他人の不幸として読んでかわいそうかわいそうと涙するってよりは、大変だろうけど頑張ってみますか!って気持ちにさせてくれる一冊でした!!!

  • 2001年に発生した無差別殺人事件に作家として出来る事はと悩んだ著者が紡ぎ出した表題作。主人公のカンタとヨウジは、後に別作の長編「カンタ」で設定を変えて、波瀾万丈の青春を生き抜く。
    泣ける小説が苦手な人にこそ読んで欲しい、人間のレジリエンスの短編集。

  • 「天国のベル」は心に響きました。出張中の車内で泣いちゃいました。我が子が小学校の時を思い出して、可愛かったなぁともシミジミと(^^)

  • まず、本の表紙が気に入りました。
    内容もあたたかく、とても読みやすかったです。
    私は『天国のベル』という話が1番好きです。

  • 【読了】
    7つの物語が入った短編集。
    全部、最後には心が柔らかく、
    あったかくなれるようなお話ばかりです。

    でも、最後の最後、
    7つめの物語は
    『優しさに心がえぐられる』
    って感じです。
    それは決して不快では無く、
    強さを与えてくれるような感じ。
    とてもオススメです。
    #石田衣良 #約束

  • 大阪府池田小学校の児童殺傷事件を知った著者が、被害にあった子どもたちにエールを送るために書いた短編小説集です。心の傷を負った人が、新しい一歩を踏み出す物語7編を収めています。

    第1話「約束」は、尊敬している友人を通り魔に殺された少年が、PTSDに苦しみながら、友人の励ましの声を聞くことで、もう一度生きようと決意する話。

    第2話「青いエグジット」は、片足を失って以来、何に対しても気力を失ってしまった少年が、ダイヴィングに興味を示し、両親が彼を支える物語。

    第3話「天国のベル」は、夫が浮気相手と旅行中に事故にあって死亡した後、2人の間にできた子どもが突発性難聴に陥り、やがて彼を通じて夫の最後のメッセージが妻のもとに届けられる話です。

    第4話「冬のライダー」は、モトクロスを始めたばかりの青年が、ライダーの夫を失った女性の指導を受けることになり、彼女の心がしだいに開かれていく話。

    第5話「夕日へ続く道」は、不登校の少年が廃品回収業の老人の手伝いをし、彼の話を聞くことで、もう一度学校へ行く決意をする話。

    第6話「ひとり桜」は、写真家の男が一人の未亡人と知り合う話。ある意味で、一番著者らしいストーリーではあります。

    第7話「ハートストーン」は、脳腫瘍が見つかった少年のため、父親が自分の命を縮めてでも息子の手術の成功を祈り続ける話。

    「天国のベル」は、あざといストーリーだと思いながらも、やっぱり泣いてしまいます。

  • そういや石田衣良の本ちゃんと読んだの初かも。

    涙が出るほどの感動はできなかったけど、
    心温まる本だった。

    「天国のベル」と
    「ハートストーン」が好き。

  • 全体的には凄い面白かったとは言いにくいけど、前半と最後の話は少し涙が出た。
    青いエグジットと天国のベル良かったな。約束とハートストーンも泣けた。
    短編だけど私は少し物足りなさを感じたかも。どんどんページをめくれた訳ではなかった。
    でも、心に染みる話は本当に涙が出るし、読んで損はないです。

  • 歳を取ると、涙腺が... (つД`)

    一度落ちて、でもまた立ち直って行く
    人の心や思いの強さを描いた短編集。

    「感動しやがれ」と大上段に構えず、
    淡々とした描写が心地よい。

    また、各作品とも、登場人物の
    立ち直るきっかけと言うか
    「ターニングポイント」が
    きちんと描かれているのがいい(^ ^

    世の中も人間も、まだまだ捨てたもんじゃない、
    という気にさせてくれる一冊(^ ^

    素直に感動しましょう(^ ^

  • 子供って繊細。それで心の病を患うこともある。
    不倫の末、事故で死んでしまった夫のことを、恨んでいるように見せかけても、ホントは、好きで好きでたまらない。そんな気持ちを押し殺すように生きてきたけど、大人も子供も我慢しなくていいんだよね。
    自分の感情に素直になることが幸せの秘訣なのかもしれない。いつまでも、素敵な夫として天国で見守っててほしいな。(天国のベル)

    不幸って重なることがある。しかも、自分にだけ。世界で自分だけが不幸なんじゃないかって。
    でもね、その中でも、あったかくて、幸せになれる気持ちってあるんだなぁって、感じることができた。自分も、知らない間に、たくさんの人の温かい気持ちに支えられていたのかもしれない。家族のこと、もっと大切にしなきゃな。後悔は、先にすることはできないんだから。(ハートストーン)

  • 今日読み終わった本は  石田 衣良 【約束】
    ドラマで美丘ー君がいた日々ーが良かったので読んでみようと思って買ってみました
    池袋ウエストゲートパークもこの人ですね
    感動できる短編が7つ入っています
    全部短編とは思えないほど凄く濃い内容でした
    家族がメインの短編ですが、どれもこれもいい
    親友を突然失った男の子、リストラに晒され、息子に侮蔑されながらも日常に踏みとどまり続ける父、不登校を続ける少年が出会った廃品回収の老人、女で1つで仕事を抱えながら育てた息子を襲った思いがけない病____苦しみながら立ち上がり、もう一度人生を歩き出す人々の姿を鮮やかに切り取った短編集。
    天国のベル と 夕日へ続く道 と ハートストーン が特に良かったです
    あとがきも良かったなぁ
    この本は泣ける

  • 泣ける本…っと言うことで読んでみました。
    短編が入っています。
    「天国のベル」が一番良かったかな^^

  • 切なくて、泣けます。個人的には、不登校を続ける少年と廃品回収車の老人の夕日へ続く道が好きです。あと、青いエグジットは、片足を失くした少年がダイビングを始める素敵な話でした。お勧めです(●^o^●)

  • 短編集なんですが、タイトル作の約束、ちょっとうつくしい子どもを思い出しました。子どもの心の意外な脆さ、自傷する小学生なんて本当はいてはいけないのに、様々な理由で実在するんだよなあと現代を憂いた。
    全体的に好感がもてるけど、ひとり桜だけあんまりしっくりこなかったです。
    一番好きなのは 夕日へ続く道 かなー。
    現代っ子のサバサバした、物事分かり切ったようなとこがうまく描かれてて、あながちそれが間違いじゃない、とか。
    でも、その時間違ってる、違和感があると感じても、みんなと同じなのが滑稽でも、屁理屈こねず学校はいっとけっていうシンプルな話なんだけど、石田さんの描く子どもって現代の子どもサンプルAみたいな感じなのが多いのに、血の通ったおっさん描くのもうまいんだなーって感心した。
    そのおっさんとサンプルAが同軸に立って違和感ない。なんかそれすごいって思った。
    エヴァンゲリオンの子達が波平に叱られるみたいな。
    短編の中の一作なのですごい短いのに、おっさんの言葉に泣きそうになった。
    こんな大人になっちゃダメだ。
    自分のことそんなふうに言える大人がいまどのくらいいるのだろう。
    そう言える人に限って誰かの役に立ってるんだよねー。誰かの人生を覆すような。

  • 切ないお話しがたくさんの短編集。
    約束
    青いエグジット
    天国のベル
    冬のライダー
    夕日へ続く道
    ひとり桜
    ハートストーン

    「天国のベル」
    難聴の雄太と話せないひかる。その2人に天国のベルが聞こえる。切なく感動的なストーリーで自然と涙がこぼれた。

  • 約束
    かけがえのないものを失ったときに時間が止まってしまう。
    でもなにかのきっかけで再び時間は流れだす。
    そのきっかけは人と人とのつながりなのである。
    短編小説ですごく読みやすかった。
    個人的に、『約束』『天国のベル』『ハートストーン』がよかったなぁ。

  • 大切に想っている人や自分を大事にして欲しいと願っている人の病気、引きこもり、喪失など年齢を重ねると避けられない出来事の数々。人生、自分の努力やエネルギーだけで何とかできるものではなく、思いもよらぬ事柄や親しい人たちとのボタンの掛け違いは日常茶飯事。

  • 石田衣良の短編集。短編集はあまり読まなかった。一つの話を長く深く読みたいから。
    しかし、最近忙しくちょっとした隙間に読むことができる短編集がとても良い。当たり前のことだが、自分の時間によって読みたい本も変わる。
    石田衣良の本は読んだことはなかった。
    読んでいて思ったのは情景の描写がとても繊細であること。
    主人公が、子供から大人まで様々な状況なので読む年齢や状況によってどの話が好きか分かれそうである。

    好きな作品はこの3つ。

    私が最も涙腺を緩くしたものはハートストーンだ。ありがちな展開でもあるが、そこがいい。大どんでん返しがないからこそ、小説の少しのリアルに胸を締め付けられる。

    青いエグジットも良かった。リアルに近い感じがする。五体満足で一生を終える人ばかりではない、出世街道まっしぐらの人ばかりではない、そんな誰にでも起こりうる人生の事柄。マイナスに感じることの中でそれが交互に組み合わさり人の原動力にもなるんだと思わされた。
    この父謙太郎はリストラ研修にいかされているが、人間性はとても立派で覚悟のある人と感じた。

    天国のベルはリアルからは遠いところがある。ありえないファンタジーはあまり好きではないが、この作品はそうだといいなと思わされた。夫の不倫事故で夫を失った主人公と夫と離婚協議中の2人は学生時代なら仲良くなってなかったかもしれない。人の縁は不思議なもので、決して善の感情ばかりで仲良くなるわけではないし、負の感情で結びついて関係性を築くこともあるなと思った。

  • 青のイグジット、昔現代文の練習問題で出題されていて、解いた記憶があった。
    何年も前なのに覚えていたのは、当時の自分も感情をこの話に揺さぶられたからだと思う。また出会えて良かった。
    そのほかの話も共通して、辛さを抱えたまま、それでもまた前を向けるような希望を描いており、暖かい読後感が心地よい、良い短編だと思った。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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