美丘 (角川文庫)

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著者 : 石田衣良
  • 角川グループパブリッシング (2009年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854028

作品紹介

美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

美丘 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 昔読んで衝撃を受けた『美丘』。本気で生きる美丘にまた会いたくなって、再読。世の中には不義理だとか非常識だとか言われることがたくさん存在するけど、そんなのまったく気にせずに、大事なのは自分がそれをしたいかどうかただそれだけだという美丘。賛否両論あるだろうが、あまりにも弱くて孤独で寂しい少女が、恐怖に打ち勝つために考え抜いた末のこのハチャメチャさ。
    よく生きなくてもいいから、しっかり生きたいと思った。美丘、決して楽しい話ではないし読了後はなんとも言えない苦しさに襲われるのだが、またいつか読もう、読まなければいけない時がくると、そう思わされる作品。

  • 数日かけてやっと読み終わった。
    気持ちいいくらい今を生きる美丘は、見ていて真似したくなる。

    悲しい物語と言うひともいるが、学ぶことが多いし、こうゆう女性を目指したいと思えるステキな本だと思う。読了後、すかさず読み返したくなる程スキだと感じた本は久しぶりだ。出会えて良かった。

  • ロマンスのある物語は好きなのですが、ザ・恋愛小説!はあまり好きではありません…。でも何故かこの本を読みました。(何で読んだのか忘れました…)
    感想は、うん、あまり恋愛小説は好きじゃないな。という感想でした。でも感情移入もしたし、純愛に感動もしたし、最後まで冷めずに飽きずに読みました、いちお。

  • 久しぶりに号泣。
    クロイツフェルト=ヤコブ病という爆弾を抱えて生きている美丘。
    人生に限りがあることを実感しながら生きることはとても苦しいと思うけど、凝縮され、充実した、濃厚な一生となると思う。
    生き方について考えさせられた。
    ーーー
    美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた……平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

  • 石田衣良さんの作品は、数年前に「約束」を読んでちょっと苦手かも…と敬遠していました。レビューが良かったので読んでみて正解。印象としては、約束よりもクセがない、くどくないという感じ?(過去の記憶なので違ったらすみません)ですっと入ってきた。美丘の強さ、主人公の想いのまっすぐさに後半ずっと泣かされました。心が通じ合える人に出会えてよかったね…。

  • わかりやすく泣ける

  • 希望と勇気に満ち溢れた声。
    あともう一歩、先の世界まで、私たちを連れて行ってくれる。活字の中だけにある、豊かな孤独の世界へ。目覚めたまま、この物語の続きを夢見ていたい

  • 何度となく読み返している小説。
    設定も結末もありがち…なのに、ずっと涙が止まらない。著者の言葉の選び方、描写の仕方、特に生と性の熱とか豊かさとか、心の琴線に触れてしまう。そう分かってるのに泣いてしまう。

  • 美丘。

    美丘、きみはとてもまっすぐで
    「いま」を生きているんだね。

    時は永遠なんかではないことを
    時は平等に与えられてなんていないことを

    ぼくはきみに教わったよ。


    僕はいったい「いま」をどれくらい生きているんだろう。
    心のあるままにどれくらい生きてきたんだろう。


    季節は廻る。
    けれど、きみと過ごしたあの季節は永遠に廻ってくることはないんだ。

    過去とか未来とか今とか泣くとか笑うとか、いろんなことを考えながら読んでいた。そうやって読めるのはいい物語なんだと思う。

  • 裸の男女が絡んでいる(?)表紙ですが、官能小説ではありません。
    石田衣良の作品を初めて読みました。

    死ネタなので、読む前は感動や涙を狙ってきたかと軽く見ていました。
    淡々と語られるスタイルと、情景描写が良かったと思います。

    太一は、少し不真面目な大学生。
    ある日、学校の屋上で美丘という女のコと出会う。
    美丘は無茶苦茶な生き方をしていた。
    友達の彼氏と平気で寝る。
    誰彼構わずに立ち向う。
    可愛い女のコにも、ちょっかいを出す。
    出会った日も、美丘は屋上のフェンスを乗り越えていた。

    美丘は、太一達のグループと仲良くなる。
    当初、太一は氷の女王・麻理と付き合っていたが、美丘に惹かれてしまう。

    初めてセックスをした時に、美丘から衝撃的な告白をされた。
    不治の病に冒される可能性があって、発病したら確実に死んでしまうらしい。
    当作は、太一と美丘の出会いから死ぬまでの物語です。

    今時の大学生も、こんな風にグループでつるむのかしら。
    トレンディドラマのようなグループ構成ですよね。
    本とハードな音楽が好きな主人公
    ナンパな浜っこ
    地方出身のお坊ちゃん
    美人なお嬢様
    泣き虫な小動物系
    破天荒な娘

    皆、根は良い子というか、お上品です。
    悪ぶっているのは若さ故かな。
    女性陣は、美丘を除いて真面目ちゃんばかりです。

    美丘と結ばれるまでは、太一が本当の恋に落ちるまでの過程がメインになっています。
    麻理は噛ませ犬ですね。
    麻理はプライドが高そうなので、かなり傷付いたと思います。
    勝負下着つけた日にフラれたんだもんね。
    最後に寝てと言っても、太一に断られちゃうし。

    美丘をひっぱたいて「許さない」と言った時は、おおっと思いました。
    しかし、すぐ大人しくなったので、つまらないです。
    美丘にカミングアウトされた時は、女王の仮面が剥がれちゃったし。
    皆で手を繋ぐシーンには、少し引いたわ。

    当作で一番魅力的なのは、美丘なのかしら。
    恐らく、作者のお気に入りだよね。
    いきがっているようで、実は死の影に怯えている。
    いじらしくて、男ならば放っておけないんじゃないかな。

    恋人同士になってからは、ほぼセックス三昧なんですよね。
    でも、いやらしさは感じませんでした。
    二人にとっては、純粋に悦びなんでしょうね。

    美丘の病気は、「クロイツフェルト・ヤコブ病」です。
    小さい頃に受けた手術で移植されたものが感染されていたそうです。
    発病すれば、たちまち死に向かってしまいます。
    BSEに罹った牛と同じ状態になるとのこと。

    美丘は、病気に罹ってしまう。
    足の自由が利かなくなって、難しい内容のものは覚えられなくなる。
    文字が書けなくなって、話し方がゆっくりになる。
    次第に体が動かなくなって、しまいには自我を失う。

    美丘は、太一に約束をさせた。
    自分が生きていたことを証言して欲しい。
    そして、自分が自分でなくなったら終わらせて欲しい。

    太一は、約束を果たします。
    フィクションなので、尊厳死がどうのというのは野暮でしょう。
    美しく話を終わらせたなと思いました。

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