美丘 (角川文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 5332
レビュー : 620
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854028

作品紹介・あらすじ

美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • ※本作、及び『君の膵臓をたべたい』のネタバレ注意

    本作は、ヒロインが不治の病である点で、キミスイと似ている。
    しかし、本作ではヒロインが病気により死に至るのに対して、キミスイのヒロインは病気により死ぬ前に突然に刺殺される。
    読者としては、ヒロインには医者から宣告された余命があると想定して読み進めるだけに、意外性という点では、本作よりキミスイの方が優っている。
    また、両作をヒロインの短命との関係で、生の貴重さ、ないし現在の大切さを描く作品として読むならば、期待された余命さえも全うできないキミスイの方が、死がいつ訪れても不思議ではなく、したがって目の前にある今がいかに貴重かを浮彫にすることに、より成功しているといえよう。

  • 昔読んで衝撃を受けた『美丘』。本気で生きる美丘にまた会いたくなって、再読。世の中には不義理だとか非常識だとか言われることがたくさん存在するけど、そんなのまったく気にせずに、大事なのは自分がそれをしたいかどうかただそれだけだという美丘。賛否両論あるだろうが、あまりにも弱くて孤独で寂しい少女が、恐怖に打ち勝つために考え抜いた末のこのハチャメチャさ。
    よく生きなくてもいいから、しっかり生きたいと思った。美丘、決して楽しい話ではないし読了後はなんとも言えない苦しさに襲われるのだが、またいつか読もう、読まなければいけない時がくると、そう思わされる作品。

  • 数日かけてやっと読み終わった。
    気持ちいいくらい今を生きる美丘は、見ていて真似したくなる。

    悲しい物語と言うひともいるが、学ぶことが多いし、こうゆう女性を目指したいと思えるステキな本だと思う。読了後、すかさず読み返したくなる程スキだと感じた本は久しぶりだ。出会えて良かった。

  • 恋人が難病になってしまうという切ない恋愛のお話です。美丘が可愛すぎて読みながら恋しそうになります。結末は想像できるのですが、そこに至るまで美丘と太一がものすごく幸せでステキな時間を過ごしているんだと感じました。
    ドラマ化もされてるみたいで、動画で見てみたら、美丘役を吉高由里子がやってました。最初は、どうかなぁと思いましたがそれはそれでありだなと思って最後まで見ました。テレビは、原作に比べてだいぶマイルドな感じです。小説の方が良かったのですが、ドラマもそこそこいいなと思いました。

  • 圧倒的な光を感じました。どこまでも強さがにじむ物語でした。

  • 再読。
    数年前のドラマを思い出しながら。
    美丘の話す言葉がすきなのに、その言葉が失われていく。
    みらい、きぼう、じんかく。
    美丘の強さ、明るさ、決意に涙。
    太一君も自分が思うよりずっと強い。

  • 切ない恋愛小説が読みたくて選んだ本作。
    切ない。切なすぎる。だけど、幸せが溢れている作品。
    あらすじは知っていたので、重い内容だと心構えをして読んだけれど、始終優しく温かい雰囲気に包まれていた。それは悲劇のヒロインであるはずの美丘が、そうは感じさせない程真っ直ぐで、強くて、ユニークだったからだと思う。

    こんな素敵な恋に出会いたいと思える、純粋な恋愛小説。

  • ありがちだなと思ったけど、書き手が読書家なのでところどころの描写が素敵だった。最後は切ないが切なさをそんなに思わせない淡々とした書き振り。控えめで素敵だった。

  • 恋人の死ぬ話は本当に嫌だ。悲しければ喚けばいいのだ。受け入れるなんて私には到底無理だ。彼らは強すぎて意味がわからない。ただただ泣いた。

  • 週末に一気読み。最初は、よくある大学生の恋愛もつれかと思っていたが、途中から『あれっ?あれっ?』て感じに話は進む。あんな約束頼まれたときに自分はできるのか?なんとなく似た感じの境遇になった事があったので、自然に目がうるうるしてしまいました。オススメ。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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