美丘 (角川文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.65
  • (440)
  • (625)
  • (616)
  • (192)
  • (35)
本棚登録 : 5488
レビュー : 632
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854028

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 石田衣良さんっぽい作品だな~。ドラマで吉高由里子さんと林健都くんが演じているのを知っていたから、その二人でずっと映像再生されてしまって登場人物自体のイメージが作れなかった。話自体は嫌いじゃないけれど感動した!みたいな特別心に響くものはなかった。真似してみたいな~という言葉遣いが時々ある。

  • 明知大学の2年生の橋本太一は、峰岸美丘という、奔放に生きる女性に出会います。

    同じ大学に通う、北村洋次、笠木邦彦、五島麻理、佐々木直美と、毎日を送っていた太一は、ある日22階のビルの屋上に立つ、美丘と出会います。やがて美丘も、太一たちのグループと行動を共にするようになり、彼らは美丘の突拍子もない言動に驚かされながらも、彼女を受け入れていきます。

    そんな中、太一はグループの一人である麻理と交際を始めます。麻理に贈るプレゼントを選ぶのを美丘に手伝ってもらいつつ、周囲の暖かい応援を受けて、太一と麻理は仲良く付き合っていました。ところが、グループで旅行に出かけたとき、太一は自分が本当に好きなのは、誰からも好かれる麻理ではなく、いつも自分の予想を超えた行動を取る美丘だったと悟ります。彼は、自分の正直な気持ちを2人に話し、麻理との関係を清算することになります。

    やがて太一は美丘と関係を結びます。そのとき彼は、美丘の身体が病に冒されているかもしれないという話を聞かされます。幼い頃、頭蓋の移植手術をおこなったときに、クロイツフェルト・ヤコブ病に感染してしまった恐れがあるというのです。発症すれば、しだいに彼女の脳は機能を失って、やがては太一のことも分からないようになると美丘は言い、そうなったら彼自身の手で自分の命を断ってほしいと語ります。

    そして、ついに美丘の病が発症するときがやってきます。太一と美丘は、お互いをいっそういとおしみ、濃密な時間を過ごしますが、美丘の脳の機能はしだいに低下していきます。

    美丘のコケティッシュなキャラクターには、やはり惹かれます。もっとも、この女性キャラクターで、純愛小説として押し切ってしまうのは、石田衣良ならではの力技だという気もしますが。

  • 人は愚かな生き物で、大切なものは無くなってから
    初めてその大切さに気づくことが多いです。
    あるいは、消え行く先が見えた時に初めて
    大切さに気づくのかも知れません。
    大切な人達とか、自分の命とか。
    そんな時、皆さんはどういう生き方をしたいですか?

  • むかーしに古本屋で買ったのを今更読みました~!ドラマもやってたし、なんとなくは知ってたけど面白かった。単なる感動物でもなかったし、ラストシーンには余韻も感じられて良かった。そこに行き着くまでの大学生活の様子も、今の自分にとって読んでてすごく楽しかった。こんな風に恋愛できたらすごく幸せだろうなって思った。とりあえず、ドラマを見てみたいな!

  • 痛々しくて、最後の方は読み進みづらくなった。

  • 強烈な個性と、奔放な行動力。
    どこまでも強く、生き生きと輝く生命力。

    残酷な結末を迎えるのに、荒々しく、切なく、読者の心をさらっていく。
    人を愛するって、こんなに哀しくて、美しいんだなあ。

    ヤコブ病という難病をわたしは知らずにいましたが、Wikipediaで調べると、日本でも発症例があるんですね。作中の美丘と同じく、ドイツ製のライオデュラで。
    想像を絶する、絶望を伴う病気だと思います。
    自分を自分らしくさせているパーソナリティが、どんどん崩れて崩壊していくのは、いったいどんな気持ちなんだろう…

    「時間に永遠はない。わたしたちはみんな火のついた導火線のように生きてる。こんな普通の一日だって、全部借りものだよ。借りた時間は誰かがいつかまとめて取り立てにやってくるんだ」

  • 毎度のことながら、巧みな比喩で心象風景を表現してくれる。移ろう季節、 揺れる感情はもちろん、無味乾燥な景色や心理でさえナチュラルに、スタイリッシュに記される。ヤコブ病でカウントダウンとなる愛する人の命、ありきたりの テーマではあるけれど、その文体から新鮮味漂う。最後、もう少し感傷的になるかと思いきや涙腺ゆるまず。

  • 20140217

    美丘かわいかった。
    自分の殻を破って弾けて生きるのっていいなぁ。

  • 泣けた。
    何度読んでも泣いてしまいます。
    切ないです。

  • 石田衣良さんの作品は若々しい感じがする。
    …と言うか、都会的と言うか。

    漫画の「NANA」と言う作品を想いだしました。
    ミオカと言う、主人公の少女のイメージが
    ナントナクオーバーラップ
    (全然違うけどどっかが似ている様な…奔放で儚げな女の子?というか)
    してしまいました。意識の中で。

    青春と呼んでしまうと一言になってしまいますが
    そう言う時期の心の動く様子とか
    とにかく、若い日の時間の経過とかを現すのが上手い!とか。思ったりしました。

    せつないかんじです。

全632件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

美丘 (角川文庫)のその他の作品

美丘 (角川文庫) Kindle版 美丘 (角川文庫) 石田衣良
美丘 単行本 美丘 石田衣良

石田衣良の作品

ツイートする