- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043854028
感想・レビュー・書評
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#bookoff
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2014.7.14
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今を全力で生きること。
簡単そうでとても難しい、、
ありのままの自分でいること。
美丘は素敵な女の子だなあ!! -
石田衣良さんっぽい作品だな~。ドラマで吉高由里子さんと林健都くんが演じているのを知っていたから、その二人でずっと映像再生されてしまって登場人物自体のイメージが作れなかった。話自体は嫌いじゃないけれど感動した!みたいな特別心に響くものはなかった。真似してみたいな~という言葉遣いが時々ある。
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明知大学の2年生の橋本太一は、峰岸美丘という、奔放に生きる女性に出会います。
同じ大学に通う、北村洋次、笠木邦彦、五島麻理、佐々木直美と、毎日を送っていた太一は、ある日22階のビルの屋上に立つ、美丘と出会います。やがて美丘も、太一たちのグループと行動を共にするようになり、彼らは美丘の突拍子もない言動に驚かされながらも、彼女を受け入れていきます。
そんな中、太一はグループの一人である麻理と交際を始めます。麻理に贈るプレゼントを選ぶのを美丘に手伝ってもらいつつ、周囲の暖かい応援を受けて、太一と麻理は仲良く付き合っていました。ところが、グループで旅行に出かけたとき、太一は自分が本当に好きなのは、誰からも好かれる麻理ではなく、いつも自分の予想を超えた行動を取る美丘だったと悟ります。彼は、自分の正直な気持ちを2人に話し、麻理との関係を清算することになります。
やがて太一は美丘と関係を結びます。そのとき彼は、美丘の身体が病に冒されているかもしれないという話を聞かされます。幼い頃、頭蓋の移植手術をおこなったときに、クロイツフェルト・ヤコブ病に感染してしまった恐れがあるというのです。発症すれば、しだいに彼女の脳は機能を失って、やがては太一のことも分からないようになると美丘は言い、そうなったら彼自身の手で自分の命を断ってほしいと語ります。
そして、ついに美丘の病が発症するときがやってきます。太一と美丘は、お互いをいっそういとおしみ、濃密な時間を過ごしますが、美丘の脳の機能はしだいに低下していきます。
美丘のコケティッシュなキャラクターには、やはり惹かれます。もっとも、この女性キャラクターで、純愛小説として押し切ってしまうのは、石田衣良ならではの力技だという気もしますが。 -
人は愚かな生き物で、大切なものは無くなってから
初めてその大切さに気づくことが多いです。
あるいは、消え行く先が見えた時に初めて
大切さに気づくのかも知れません。
大切な人達とか、自分の命とか。
そんな時、皆さんはどういう生き方をしたいですか? -
むかーしに古本屋で買ったのを今更読みました~!ドラマもやってたし、なんとなくは知ってたけど面白かった。単なる感動物でもなかったし、ラストシーンには余韻も感じられて良かった。そこに行き着くまでの大学生活の様子も、今の自分にとって読んでてすごく楽しかった。こんな風に恋愛できたらすごく幸せだろうなって思った。とりあえず、ドラマを見てみたいな!
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痛々しくて、最後の方は読み進みづらくなった。
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強烈な個性と、奔放な行動力。
どこまでも強く、生き生きと輝く生命力。
残酷な結末を迎えるのに、荒々しく、切なく、読者の心をさらっていく。
人を愛するって、こんなに哀しくて、美しいんだなあ。
ヤコブ病という難病をわたしは知らずにいましたが、Wikipediaで調べると、日本でも発症例があるんですね。作中の美丘と同じく、ドイツ製のライオデュラで。
想像を絶する、絶望を伴う病気だと思います。
自分を自分らしくさせているパーソナリティが、どんどん崩れて崩壊していくのは、いったいどんな気持ちなんだろう…
「時間に永遠はない。わたしたちはみんな火のついた導火線のように生きてる。こんな普通の一日だって、全部借りものだよ。借りた時間は誰かがいつかまとめて取り立てにやってくるんだ」 -
毎度のことながら、巧みな比喩で心象風景を表現してくれる。移ろう季節、 揺れる感情はもちろん、無味乾燥な景色や心理でさえナチュラルに、スタイリッシュに記される。ヤコブ病でカウントダウンとなる愛する人の命、ありきたりの テーマではあるけれど、その文体から新鮮味漂う。最後、もう少し感傷的になるかと思いきや涙腺ゆるまず。
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20140217
美丘かわいかった。
自分の殻を破って弾けて生きるのっていいなぁ。 -
泣けた。
何度読んでも泣いてしまいます。
切ないです。 -
最初、キャラが苦手だなぁと思いましたが、読んでいくうちにどんどん美丘のキャラクターに引き込まれました。“自分“を貫く生き方がカッコイイと思いました。
そして、愛が深いです...
これだけ愛せる人を見つけられたら幸せだろうな。 -
すごく悲しい。切ない恋愛。美丘はとても強い女性だと思う。こんな風には生きられないよ。
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この手の本は感動するけど、感動して良いものかという気持ちになる。セカチューの大学生版といった雰囲気。ドラマのイメージで脳内では吉高さんがまわってしまった。
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最後のシーンは頭の中ですごく映像化された。現実は暗く目を塞ぎたいぐらいだが、ふたりの愛が美しかった。好きな小説の一つです。
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愛と死が深い
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『世界の中心で愛を叫ぶ 』の二番煎じ的な作品かな思っていて、彼女が亡くなってはいはいって作品なんでしょって思ってた。でも、読み進めてゆくうちに、引き込まれていって、「ぼく」と「きみ」の懸命に愛を育んでゆく関係がいとおしくもあり、しかし、それがなくなってしまうのかと思うと、悲しくなってしまう、複雑な感情同士の対峙がもどかしかった。
一応バッドエンドなのだが、読み終わってみると、体がじんわりと暖かくなる不思議な作品だった。もう一度読んでみても楽しいだろう。 -
20130713
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最後の想像はつくんだけど、
言葉一つ一つが丁寧で、深くて、無理に感動させようとしていなくて、
そこがまた切ない。
「相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ」
うむ…。 -
これは柄にもなく泣いてしまった。本です。泣けます。
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ある人に薦められた本。
私も好き。
この本読んで感動するんだあ、って、どこか安心して、嬉しくなったっけ。 -
展開が想像できるありきたりなストーリーだった。かといって読んでいて冷めることはなく、次第に引き込まれていった。
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普通にある大学生活から話がはじまり
す~と馴染んでいく
あ~
ありがちだなぁと思ってしまうんだけど
あ~
こうなっていくんだろうなぁとかも想像が出来てしまうんだけど
目が熱くなってしまった
ライトだけど切なくなるラブストーリーですね
胸に刺青かぁ -
ドラマを見て、本が欲しくなった。
美丘と太一君の恋に読んでいる方もキュンキュンさせられることを期待。 -
石田衣良のラブストーリーは、やっぱり泣ける。
ドラマも感動したけど、その感動と同じくらいに感動できた作品。
どんどん引き込まれていく恋愛の世界を堪能できました。