美丘 (角川文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 5488
レビュー : 632
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854028

作品紹介・あらすじ

美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 感動です。

  • 読了。随分前にドラマ化された小説らしい。ドラマは見ていない。クロイツフェルト・ヤコブ病に侵された女の子を見守る彼氏の話。小説は男の子の回想て話は進む。病気が主題の話は読んでいてつらい。若い時にこんな経験をしたら、この先この男の子はどうなるだろうか?と思ってしまう。当たり前に明日があるわけじゃないということを考えさせられた。

  • 兎に角読んでみてください。久しぶり感動した。

  • ※本作、及び『君の膵臓をたべたい』のネタバレ注意

    本作は、ヒロインが不治の病である点で、キミスイと似ている。
    しかし、本作ではヒロインが病気により死に至るのに対して、キミスイのヒロインは病気により死ぬ前に突然に刺殺される。
    読者としては、ヒロインには医者から宣告された余命があると想定して読み進めるだけに、意外性という点では、本作よりキミスイの方が優っている。
    また、両作をヒロインの短命との関係で、生の貴重さ、ないし現在の大切さを描く作品として読むならば、期待された余命さえも全うできないキミスイの方が、死がいつ訪れても不思議ではなく、したがって目の前にある今がいかに貴重かを浮彫にすることに、より成功しているといえよう。

  • 昔読んで衝撃を受けた『美丘』。本気で生きる美丘にまた会いたくなって、再読。世の中には不義理だとか非常識だとか言われることがたくさん存在するけど、そんなのまったく気にせずに、大事なのは自分がそれをしたいかどうかただそれだけだという美丘。賛否両論あるだろうが、あまりにも弱くて孤独で寂しい少女が、恐怖に打ち勝つために考え抜いた末のこのハチャメチャさ。
    よく生きなくてもいいから、しっかり生きたいと思った。美丘、決して楽しい話ではないし読了後はなんとも言えない苦しさに襲われるのだが、またいつか読もう、読まなければいけない時がくると、そう思わされる作品。

  • 数日かけてやっと読み終わった。
    気持ちいいくらい今を生きる美丘は、見ていて真似したくなる。

    悲しい物語と言うひともいるが、学ぶことが多いし、こうゆう女性を目指したいと思えるステキな本だと思う。読了後、すかさず読み返したくなる程スキだと感じた本は久しぶりだ。出会えて良かった。

  • 美丘。石田衣良さんの不朽の名作。私は小説を読んで泣くことは基本的にはないのだが、自然と涙が溢れてきてしまった。
    私は、人間ははある程度遊ぶことに慣れていくにつれて、純愛を経験することに対してもはや難しいのではないか、もしくは純愛を求めることが出来ない精神を持つようになるのが真理なのではないか、という風に考えるようになっていた。そのような中で、主人公の太一に感情移入してしまったのだろう。
    悲劇のヒロインでありながら、それをおくびにも出さずに強く振舞い生きた美丘と、それにより自分を根本から見つめ直し、本気で人を愛した太一。恐らく私はその両方に惹かれていたんだと思う。
    設定自体は単純化されていて理解しやすく、情景描写は非常に繊細かつ丁寧で、特に季節が進むにつれて頭の中でも独特な表現技法がシミュレートできるようになっていくという、読むにつれて世界観どころか石田衣良さんと共感できるようなそんな不思議な文章であった。

  • 美丘はまさに吉高由里子のイメージで、読みながら動きが見える感じだった。
    でも最初から振り返り振り返りの語り口が面倒くさい…。
    石田衣良ってもっと上手じゃなかったか。

    この病気、ストーリーとか関係ないところで、今は認知症とか、自分がなくなっていくというシチュエーションを考えたとき、自分のできることがどんどん少なくなっていったら、一体何が残るんだろう、何が自分を形成しているんだろうwhat makes me ‘me’?を考えてしまった。

    太一、でっかく生きろよ!

  • 不治の病にかかる美丘と、太一の大学生の恋愛もの。

    とても悲しいが、短くも濃い時間を二人で過ごす話で、よくあるパターンかもしれないが、こういうのには弱いので良かった。恋愛ものを読みたい人にはオススメかも。

    でも、内容を知った上でもう一度読みたいかと言われると、多分読まないので★4つで!

  • ありがちなのに嫌じゃなかった
    相変わらず激しいけど芸術だなーって感じ
    意外と病気になってからの部分は少なくて、ぜんたいてきに御涙頂戴じゃないところが良かった
    美丘みたいになりたいかも(なれない

  • 大学時代に美丘みたいな子と出会いたかった

    美丘、好きや

  • よくある展開なのに、号泣


  • じわりと涙腺が熱くなって大切な人の顔が浮かんだ

    押し殺していた自分をもっと解放して
    子供の頃ように全力で命の火を燃やしたいと思った

    病気にかかってお涙ちょうだい系の物語はあまり好きじゃないけど「美丘」はよかった


    細く長い蝋燭じゃなくて
    太く短い蝋燭になりたい

  • 恋人が難病になってしまうという切ない恋愛のお話です。美丘が可愛すぎて読みながら恋しそうになります。結末は想像できるのですが、そこに至るまで美丘と太一がものすごく幸せでステキな時間を過ごしているんだと感じました。
    ドラマ化もされてるみたいで、動画で見てみたら、美丘役を吉高由里子がやってました。最初は、どうかなぁと思いましたがそれはそれでありだなと思って最後まで見ました。テレビは、原作に比べてだいぶマイルドな感じです。小説の方が良かったのですが、ドラマもそこそこいいなと思いました。

  • 圧倒的な光を感じました。どこまでも強さがにじむ物語でした。

  • 再読。
    数年前のドラマを思い出しながら。
    美丘の話す言葉がすきなのに、その言葉が失われていく。
    みらい、きぼう、じんかく。
    美丘の強さ、明るさ、決意に涙。
    太一君も自分が思うよりずっと強い。

  • 切ない恋愛小説が読みたくて選んだ本作。
    切ない。切なすぎる。だけど、幸せが溢れている作品。
    あらすじは知っていたので、重い内容だと心構えをして読んだけれど、始終優しく温かい雰囲気に包まれていた。それは悲劇のヒロインであるはずの美丘が、そうは感じさせない程真っ直ぐで、強くて、ユニークだったからだと思う。

    こんな素敵な恋に出会いたいと思える、純粋な恋愛小説。

  • ありがちだなと思ったけど、書き手が読書家なのでところどころの描写が素敵だった。最後は切ないが切なさをそんなに思わせない淡々とした書き振り。控えめで素敵だった。

  • 恋人の死ぬ話は本当に嫌だ。悲しければ喚けばいいのだ。受け入れるなんて私には到底無理だ。彼らは強すぎて意味がわからない。ただただ泣いた。

  • 週末に一気読み。最初は、よくある大学生の恋愛もつれかと思っていたが、途中から『あれっ?あれっ?』て感じに話は進む。あんな約束頼まれたときに自分はできるのか?なんとなく似た感じの境遇になった事があったので、自然に目がうるうるしてしまいました。オススメ。

  • ロマンスのある物語は好きなのですが、ザ・恋愛小説!はあまり好きではありません…。でも何故かこの本を読みました。(何で読んだのか忘れました…)
    感想は、うん、あまり恋愛小説は好きじゃないな。という感想でした。でも感情移入もしたし、純愛に感動もしたし、最後まで冷めずに飽きずに読みました、いちお。

  • 久しぶりに号泣。
    クロイツフェルト=ヤコブ病という爆弾を抱えて生きている美丘。
    人生に限りがあることを実感しながら生きることはとても苦しいと思うけど、凝縮され、充実した、濃厚な一生となると思う。
    生き方について考えさせられた。
    ーーー
    美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた……平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

  • 石田衣良さんの作品は、数年前に「約束」を読んでちょっと苦手かも…と敬遠していました。でも、レビューが良かったからと読んでみて正解。印象としては、約束よりもクセがない、くどくないという感じ?(過去の記憶なので違ったらすみません)ですっと入ってきた。美丘の強さ、主人公の想いのまっすぐさに後半ずっと泣かされました。心が通じ合える人に出会えてよかったね…。

  • 希望と勇気に満ち溢れた声。
    あともう一歩、先の世界まで、私たちを連れて行ってくれる。活字の中だけにある、豊かな孤独の世界へ。目覚めたまま、この物語の続きを夢見ていたい

  • 何度となく読み返している小説。
    設定も結末もありがち…なのに、ずっと涙が止まらない。著者の言葉の選び方、描写の仕方、特に生と性の熱とか豊かさとか、心の琴線に触れてしまう。そう分かってるのに泣いてしまう。

  • 美丘。

    美丘、きみはとてもまっすぐで
    「いま」を生きているんだね。

    時は永遠なんかではないことを
    時は平等に与えられてなんていないことを

    ぼくはきみに教わったよ。


    僕はいったい「いま」をどれくらい生きているんだろう。
    心のあるままにどれくらい生きてきたんだろう。


    季節は廻る。
    けれど、きみと過ごしたあの季節は永遠に廻ってくることはないんだ。

    過去とか未来とか今とか泣くとか笑うとか、いろんなことを考えながら読んでいた。そうやって読めるのはいい物語なんだと思う。

  • 高校生の時に手にしてから、何度この作品を読んだだろう。人生の辛い時に自然と読みたくなる。そしていつの間にか手に取っている。
    「人を愛する」「安楽死」「愛する人を失う」「人の感情は複雑である」それが何なのか。答えはここにある気がする。

  • 読後切なさを感じた
    約束が残酷

  • やるせなさや悲しさをたどる物語りなのに、溢れんばかりの幸せを感じられる作品でした。

    際立つ二人の「強さ」がその温かな幸せをつくっているのだと思います。


    しかし、二人のような強さを私は恐らく持っていない。

    「誰かを呪ったこともある。怒りにまかせたこともある。」

    太一は強く立派でしたが、まさしくこの経験をしたときに、私は自分の弱さを知りました。そしていつだって当事者のほうが強いということも。美丘のように。


    いろいろ思い出してしまったので、個人的には読まなければよかったという気もしますが、解説で小手鞠るいさんが「本当に素晴らしい物語というのは、私たちを泣かせない」と言うとおり、涙以外の大切なものを感動からもらえる作品だと思います。

  • なんか全体的に太一がなんかスカしてて気に入らなかったけど(笑、切なさの表現の仕方とかがほんと読んでて胸が苦しくなった。美丘がドラマ見てたから吉高ゆりこちゃんで再現されて感情移入しやすかった。途中から終わりまではずっと切なくて押しつぶされそうな気持ちで読んでたけど、読後感はなんかすごく暖かい。なかなか余韻から抜け出せなかった。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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