5年3組リョウタ組 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2010年6月23日発売)
3.87
  • (139)
  • (235)
  • (139)
  • (24)
  • (7)
本棚登録 : 2177
感想 : 162
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784043854059

作品紹介・あらすじ

茶髪にネックレス、涙もろくてまっすぐな、教師生活4年目のリョウタ先生。ちょっと古風な25歳の熱血教師の一年間をみずみずしく描く、新たな青春・教育小説!

みんなの感想まとめ

教育現場のリアルな葛藤や成長を描いた物語が展開され、主人公の熱血教師リョウタ先生が生徒たちと向き合う姿が印象的です。彼は心で人を動かす力を持ち、クールな相棒と共にさまざまな問題に立ち向かいます。物語の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 長らく積読になっていたのを思い出して
    読んで見ました。

    立ち回りが上手ではないけど、心で人を動かす主人公や、クールで何でも出来る相棒、
    著者らしいですね!

    もっと1人1人の背景の深掘りとかそういう部分はもの足らなかったかも。

    でも、著者が伝えたかったこと
    「子供たちも、学校も、きっとだいじょうぶ」ということは、しっかりと伝わりました。

  • ☆4.5

  • 楽しく読むことができました。ただ、新聞連載なので仕方がないのかもしれませんがもう一つ踏み込み不足に思えました。それぞれのエピソードが呆気なく解決してしまうのが物足りない…学校ってそんな単純なところでしょうか。酷いと思ったのは、学年毎に同じ問題のテストを行いその平均点で教師を順位づけするって今の学校では当たり前なのでしょうか?私も私の子どもたちも希望の丘小学校のような学校に入学させられなくて良かったと思いました。子供も含めて主要な登場人物が皆んな明るい人たちなのは好感が持てました。

  • 現代版の「坊ちゃん」でした。
    リョウタ先生は特別にすぐれた先生ではないのですが、とても魅力的な先生でした。
    同じ学年の山岸先生はリョウタ先生の7歳上の女教師ですが、彼女はバイクに乗り、とても魅力的。
    でも、山岸先生 それは・・・。

    石田氏らしい、とても素敵な作品でした。
    大切に手元に置いておきたい本です。

  • 2023/1/25

    小学校で起こる学級崩壊の兆し、先生間のパワハラ疑惑...

    映像化されたのかな?目指したのかな?映像化に向いていそうな作品。

    学校の先生は大変だなぁ、先生には優しく接しようと改めて思った。

  • 先生になりたいって思ってる人みんなに読んで欲しい。学校を題材にした作品の中で一番好き!

  • さわやか~。学校モノはこうじゃなくちゃという感じ。

  • リョウタ先生最高!「子どもと同じ目線で」と言うけど、実際に同じ目線で、ってのは難しいと思います。大人の事情もあるし、学校の事情もあるし、損得とか周りの評価とか後々の事とか、100%純粋に子どもの事を考えるのは難しいのかなあと思ってしまいます。だからこそ、後先も損得も考えないで子どもの為に動けるリョウタ先生は素晴らしいなあ。小学校に通ってたのは何十年も前だけど、こんな先生が居てくれたらよかったなあ。
    この作品に出てくる事は小学校のあるあるなのかなあ。山ほど家に仕事を持ち帰って、書類仕事も保護者とのやりとりもあって、子どもの事もあって、大変だなあ。現役の学生達には、もっと先生を尊敬してほしいなあと思いました。

  • 読みやすかった

  • 先生って、いい仕事だなと感じた作品。
    屋上での青空教室の話が印象的。とにかくしっかりと生徒に向き合うリョウタの姿に憧れる

  • 自分や自分の子どもたちがリョウタ先生に出会っていたら、どんなに良かっただろう。

    教師である前にひとりの人として、ひたむきに真っ直ぐに子どもたちひとりひとりと向き合う姿勢に、胸が熱くなります。

  •  心が温かく、気分が前向きになれる作品に出会えるのも読書の醍醐味。良太先生が一所懸命で良い先生なのはもちろん、染谷も校長先生も素晴らしい。子どもの成長って本当に目覚ましく、昨日できなかったことが急にできるようになったり、こちらの予想外の言動をしたりと親でも日々驚かされるが、そんな気持ちを一緒に共有してくれる学校や保育所の先生はとてもありがたい存在。そんな素敵な先生にたくさん出逢えるといいな。1つだけ良太に不満を挙げるなら、子どもが間違った時はきちんとそのことを指摘してほしい。

  • 良太先生が養護学校で、国語の時間に感情移入して悲しくなって騒いでしまった障碍児の生徒に対して、”確かにシロクマの家族はかわいそうだけど、これは物語なんだ。お話の流れをたのしんで、それから自分だったらどうするかを考える。お話っていろんな人の気持ちになって考えるための練習なんだよ。”て言葉。

    恐怖や痛みを超えるには、そんなものを忘れるほどたくさん心を動かせばいいのかもしれない。
    って言葉。

    5年3組の生徒の兄弟が家に放火してしまった事件についての会見のときの良太先生の言葉。
    ”一生懸命に話をきき、いっしょに考えて、いっしょに感じる。その過程ですこしずつ、子どもの心をほどいていく。それくらいのことしか、教師にできることはないのかもしれません。”

    染谷先生のいう”価値の共有体験”
    教師と子どもたちのあいだで、どれだけ同じ思いをもつことができるか、それが小学校の教育の成否を決めるのかもしれなかった。

    ”この子はなにか胸のなかにたまっていたものを吐き出したがっている。けれど、言葉の多くない子どもだから、時間がかかるのだ。”

    教育とは何か、教師とは何か、共感できることが多かった。
    生徒と同じ気持ちを共有することが大切だってこと、何かをする時、嫌な思いをしている子がいてまでやる価値があるのかきちんと天秤にかけるべきだってこと。

  • あまり先生っぽく無い教師のクラスの物語。色々な事件が起きるのは学園ものならでは。生徒と真摯に向き合う姿が頼もしい。同僚の先生との恋心も楽しかった。

  • コロナ禍の中で
    子どもたちに会えない中で
    悶々としていました。

    そんな中
    この本に出会い

    石田衣良さんのメッセージ

    子どもも学校もきっと大丈夫


    この言葉に涙しました。


    私にできることを考えて
    日々を過ごしたいと
    思いました。

  • 朗らかな物語は、いいものである。

    行き当たりばったりで生きているということは、そのときその場を精いっぱい「生ききっている」ということにつながるのかも知れない。あたふたしながらも自分を飾らず、自分に正直な言動をすることが、結果的には人々の心を動かしていく。
    先生とか医者とか専門的な職業を扱った作品は、本当にその職業の人が読むと、リアリティに乏しすぎて鑑賞に堪えないことがあるのではないかとよく思う。この小説がどうなのかは、私は教師をやったことがないのでよくわからないけれども、爽やかな読後感はとても気に入った。

    いけすかないヤツかなと思っていた人物が意外といい人間でしかも苦労人だったり、新しいタイプの悪人が登場したり、小説として面白い。「2008年版『坊っちゃん』」とオビに書かれていたが、確かに漱石のあの作品と同じ目線で描かれていると思う。

    作品は4つのエピソードに分かれていて、それぞれに「読ませる」。

    私がいちばん印象に残ったのは、主人公たちが、障害児の通う養護学校を訪れたときの、瀬戸校長の言葉。

    “「おれはときどき不思議に思うよ。なんのために、あの子たちに授業なんか受けさせてるんだろうって。働くこともむずかしい、読み書きだって怪しい。それどころか、大人になることさえ期待できないかもしれない。それなのに、なんで学校なんか必要なんだろう」
    (中略)立野が必死の顔つきでいった。
    「瀬戸先生はどんなこたえをだしたんですか」
    ヒゲ面の教師は豪快に笑った。
    「こたえなんかあるかよ。おれには毎日、あの子たちがこの学校にきて、なにかたのしい思い出をもって帰ってくれたら、それで十分なんだ。糞(くそ)を漏らそうが、給食を吐こうが、そんなことはなんでもない。勉強だって、どうでもいい。あのこどもたちの多くは、おれやあんたよりもずっと早く死んじまう。人生がなにかもわからずにひたすら苦しんで、恋だのスケベだのと空騒ぎもできずに、この世界からおさらばする。おれは去年の八月、子どもの葬式に四回もいったんだ。それには理由なんかなんにもない。教師にできることなんて、なにひとつない。親といっしょに泣いてやることしかできないんだ。ほんとにいい子だった。天使みたいだった。つぎに生まれてくるときは、もっと幸せになってくれ。そんなしょうもない決まり文句を、葬式のたびに繰りかえしてな」”

    次に、主人公の同僚教師の言葉。

    “「ぼくは思うんだけど、世間の人たちはあまりにも自分のもっているイメージだけで、教育のことを語りすぎているんじゃないかな。昔はよかった、今の子どもは道徳がなってないなんて、このごろ流行のめちゃくちゃな意見にはぜんぜん確かな理由がないよ」
     それは良太も感じることだった。げんだいではたいていの子どもはおとなしく、従順で、逆にまじめすぎるぐらいである。
    「政治家や文科省の偉い人たちだって、現場を見ないで自分の信じる理念だけを押しつけようとしている。親や祖先や国への尊敬なんて、小学校で教えられるものではないはずだ。そういう気もちは社会全体がそうなっていれば、自然に生まれてくるだろう。大人が号令をかければ、子どもたちは都合のいい方向にどんどん成長する、なんてね。子どもたちはビニールハウスの野菜じゃないんだ。そんなに都合よくは育てられないさ。そういうのは安全な場所にいる人間だけが信じてる妄想だ」”

    それから、もうひとつ学んだことがある。
    「みんなで頑張ろう!」というありきたりの言葉が、とんでもなく残酷な意味を含んでしまうことがあるということ。

  • 面白かった!
    久々の石田衣良作品だったが、 爽やかでよかった。

    少しだけ教育に関わっていたことがあったので、どのエピソードも興味深く、そしてとても心に響いた。
    親や、先生方にも読んでほしい一冊だ。

    新聞連載ということを読後に知った。
    正直、終盤で染谷先生が殆ど空気のようなかんじになってしまっていたのが残念。山岸先生との話も必要であったかと思うが、染谷先生との繋がりがラストで急に薄くなったように感じる。

    2014.09.03

  • #9奈良県立図書情報館ビブリオバトル「チーム」で紹介された本です。
    2011.11.12
    http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-700.html?sp

  • 現場で起こる悲喜交々と、
    そこで子どもたちと向き合う
    「普通」の教師の奮闘が、
    全てとは言わないまでも
    限りなくリアルに描かれていた。
    作者のエールを有難く受け取って、
    私もまた子どもたちと向き合いたいと思える。

  • こりゃ子供達はリョウタ先生好きだわ。最初は疑心暗鬼の周囲の人たちもついてくるだろうなぁ。

    若干古い話なのかな?今だとNGだろってところもあったけどそれを含めてそーゆーとこできる先生っていいなと思った。

全146件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×