眼球綺譚 (角川文庫)

  • 角川書店 (2009年1月24日発売)
3.50
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784043855032

作品紹介・あらすじ

大学の後輩から郵便が届いた。「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿がおさめられていて……珠玉のホラー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • どなたか(多分辻村深月さん。違ったらごめんなさい。)のエッセイに出てきてメモしておいた本。グロ・ホラー系だったのでちょっとびっくり。7つの短編からなる短編集。あとがきによると、綾辻さん初の短編集らしい。
    由伊という人物がどの話にも出てくるけど、同一人物ではなさそう。

  • いかにもグロテスク表現がふんだんに盛り込まれていそうな、奇怪なタイトルに惹かれて。

    短編集はこれまでいくつか読んだが、いまいちどれも刺さらず、
    それならばと個人的"ハズレ無し作家"である綾辻行人の短編集を読んでみた。

    特徴としてはどの短編にも「由伊」という名前の女性が登場するが、すべて別人である(と解釈できる)。そしてその女性の近いところ、あるいは女性自身に事件が起こる…といったところ。

    話に繋がりがありそうで無い、みたいなモヤモヤ感のせいか、いまいちのめり込めず。
    結果的に私の短編への苦手意識がより高まってしまう形に…

    そろそろ『暗黒館』に手を出すか…

  • 大事に本棚で寝かせてあったとっておきを。
    身近で深泥ヶ丘を読んで、嬉々として語る人を見て我慢できずに。
    それはもう大満足の一冊でした。

  • 気色わる〜!
    タイトルが気になって読んだけど、結構、グロいのある〜!
    ホラーにミステリーテイストが付いてる感じ。
    短編7編、全部のストーリーにユイがててくる。どういう意味かは、読者が考えて欲しいとの事。
    で、私には分からん(涙)
    特に『特別料理』が…こんな美味しいそうな料理が食べれるなんて!多分、食べたら…私なら…((((;゚Д゚)))))))

  • 7話の短編作品で、すべての作品に「由伊」という名の人物が出てきます。
    綾辻行人のこだわりなのだろうか、すべてが同一人物ではなく、話により美しく、妖艶で、性格も年齢もそれぞれだ。
    恋人や夫婦愛、親子愛、動食物愛。
    眼球奇譚の中の一文、「お食べなさい。噛み砕いて、味わって、飲み込みなさい。消化して、吸収して、そして排泄しなさい。」ゾクゾクするが、身体の奥底も一体になれそうな快感と愛を想像してしまいました。
    ホラーではなく、どれも独特の世界観の中の、美しく奇妙な愛の話と感じられました。

  • 何かに対する異常な愛をテーマに
    「由伊」という女性とその関わりを描く

    先日Rawというカニバリズムの映画を観たので
    最近はこんなのばかりになった。

    誰かの一部なのか、はたまた違う生物への愛なのか
    愛ゆえの行動なのか。

    艶かしくリアルな描写がキモいと言えばキモいけど、
    これがまた癖になる。

  •  少しずつ少しずつ、訳の分からない奇怪な世界に引き摺りこまれるような感じでした。あとがきで綾辻先生がおっしゃるように「謎→解決」の構図で作られたホラーなので、ひとつの作品を読み終えるとそしたらあれってこういうことなのかというわかるけどゾワッとする感覚がすごいです。風間さんの解説も読み応えがあり、その視点で本書を振り返るとなるほどそういう見方もあるのか……と別の楽しみが見いだせてよかったです。
     個人的に表題作の眼球綺譚が本当に騙された…と強く感じ入りました。

  • ホラー短編集だけど女性の名前が共通してるのが面白い。
    奇想だけどシンプルで読みやすい話が多い。「特別料理」の気持ち悪さは映像化は出来ないだろうけどやって欲しい。

  • 綾辻行人先生の怪奇譚。

    背筋がゾッとする話の連続。

    ホラーとは何か違う、怪奇譚。

  • 綾辻行人氏の初めての短編集、怪奇幻想短編小説を7篇収録。
    全篇を通して「咲谷由伊」という女性が登場するが同一人物では無さそうだ。しかしあとがきで綾辻氏は「普通に読めば彼女らが同一人物だとはとうてい考えられないはずである。」とあるが、読み方によっては違う考え方があるのかもしれない。
    おどろおどろしい不気味な物語に引き込まれ背筋がゾクゾクする。「再生」は最後にハッとさせられ、「呼子池の怪魚」ではホッとさせられた。「特別料理」ではゾワゾワが止まらない。ホラーは苦手だが、程よい怪奇幻想作品集。
    ★★★✩✩ 3.0

  • ちょっとグロめの短編集。
    特に、「特別料理」の気持ち悪さは圧巻です。ちょっと妻がアホすぎないかという気はするけれども。雫井侑介さんと同じく、文章に変なクセがないので読みやすいです。

  • 深泥丘綺談の方が先に読んでいるので、似ていると書くのは少し違うかもしれないけど、(深泥丘綺談の方が後に出ているため)似ていた。
    結局どういうことなのかよく分からないまま終わるのでゾワゾワする。
    ・再生
    由伊は再生する特別な力を持った女性だと信じた主人公が、首を切り落として再生を待つも結局再生はしなかった。
    ・呼子池の怪魚
    池で釣った魚を持ち帰り育てるも、鳥になる?
    ・特別料理
    珍味をとどまることを知らない、自分の指を切断して食べるというなかなかグロテスクな話
    ・バースデー・プレゼント
    誕生日の前日に恋人を惨殺した?自分の元にも惨殺された自分が届く?乳母車に乗せて家に帰る
    ・鉄橋
    偽の怖い話が現実になってしまう
    ・人形
    歳をとる旅に人形となり棺が増えていく?
    ・眼球綺譚
    表題作、自身の出自が、小説として届く話
    目玉を抉りとるのは話であっても痛い

  •  常識ではありえない出来事に遭遇し、その背景には『由伊』という名前の女性が関わってくるという怪奇と幻想がふんだんに詰め込まれた短編集で、おどろおどろしさは勿論、登場する『由伊』は全編別人だけど偶然とは思えないような含みを持たせるような描写が不気味だった。特に『特別料理』『眼球綺譚』が面白かった。

  • 内容は少しグロめのことが多いかもしれないです。
    場面場面の表現が生々しく、自分が体験したことも見たこともないけれど、すごく想像が出来ました。個人的にはぶっ飛んだ発想と豊かな表現が読んでいて面白かったです。

  • 「再生」と「呼子池の怪魚」が好きだった。
    「特別料理」は食事中に読まない方がいい。

  • 世にも奇妙な物語のようなガチガチのホラーではないが、背筋がゾクッとする短編が収録された小説。
    気持ち悪かったのはゲテモノ料理を提供するYUIという店に通うカップルの話。特別料理として寄生虫、人肉、最後には自分の指が提供されるという狂気。
    タイトルにもなっている眼球綺譚も良かった。読んでください、夜中に一人での意味がよくわからなかったが、見事な伏線回収だと思った。

  • タイトル最高。だって眼球よ

  • ホラーであり、世にも奇妙な物語のよう。スターシステム的に存在する「由伊」を軸に時空が捻じ曲がって繋がる、つまり理屈で説明できない何か繋がりがある短編集。でも、結末が全て恐怖で終わるわけではない。特に好きなのは「呼子池の怪魚」。これがほんとに祝福と生誕の奇跡。ただ「特別料理」は苦手。最後に、何故急にそんなことを言いだしたのか。嫌な想像(その子供を……)をして恐くなった。そうではないと願いたい。「人形」のループ感も面白かったけど、「バースデー・プレゼント」と「鉄橋」は結末がよく分からなかった。奇妙

  •  まさに日本のホラーという感じの短編集だった。

     作品を通して同じ名前の人物が登場するのだが、その人物は果たして同一人物なのか、全くの別人なのか、もう一つの可能性として並行世界の存在なのか、とも考えたが答えは出なかった。

     いくつかの並行世界のその人物が影響を与え合い、その性質が集約されていったものが最後に位置する作品「眼球綺譚」に登場するその人のようにも思える。

     不思議で怪奇的で猟奇的な、とてもおもしろい作品だった。


  • ”咲谷由伊”とは一体…
    「特別料理」が特に印象に残った。対象を食べる=愛するということか…
    どの話も不気味、ホラーな感じ

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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