- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043855049
感想・レビュー・書評
-
お名前は知っていたけれど、初めてこの方の作品を。
精神病に絡む3作品。どの作品も読みながら謎解きしたりどういうことだと思ったり、さらっと楽しめた。
とはいえ、私はこういうのが合わないんだろうなあと。
面白いし先が気になるのだけれど読後に特に心に残ることがなかった(多分好みの問題)
こういう雰囲気は好きなんだけど何かが合わなかった感じ。ただ面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
精神科病棟を舞台にしたホラーちっくなミステリー小説。
3篇の短篇から成っていますが、
表題作「フリークス」ではこれまでの物語の基盤すら揺るがす結末が待っています。
こういう暗くて怖い話こそ、綾辻さんの本領ですね。
道尾さんの解説も入っています。 -
異形についての物語。精神病院を舞台にしている点も箱庭の中みたいな感じで良かった。箱庭の中でなされている人形劇みたいな世界観。結構、耽美でもあるかも。遠田志帆さんの絵も好きなので◎
-
2015年8月25日読了。
2015年113冊目。 -
怪奇現象など、外部からの恐怖ではなく、自分の中にもあるかもしれない狂気が、最も恐ろしい。
深泥丘奇譚と系列するが、もっと、踏み外したら転げ落ちる感が、身近な、ソワッとした恐怖感がたまらない。
表紙絵の遠田さんのイラストもいい。 -
今作「フリークス」には、この作品を含む三つの短編が収録されている。そのどれもがホラーチックなミステリー仕立てとなっており、※蒸し暑いこの時期に読むにはピッタリなのではなかろうか。しかし、ホラーと言っても幽霊などそちら方面の怖さを描いているわけではなく、病院を舞台とした、精神病患者視点(途中第三者視点も登場するが)で物語は語られていくため、描かれているのは、何が本当で何が嘘なのか、というような頭が混乱してそれに伴い不安感を覚えるような怖さである。
読了してみて、個人的には二作品目の「四〇九号室の患者」が好きな話だと感じた。ネタバレ防止のためかなり大雑把にあらすじを明記するなら、不慮の事故で夫や自分の記憶、さらに脚までも失い、顔には重度の火傷負ってしまった女性が、入院している病院で自分は何物であるのかを少しずつ紐解いていく…という話である。ただ、他の作品においてもそうだが、最後には綾辻氏特有の大どんでん返しが待っているため、これからこの作品群を読む方々には、このあらすじすら疑ってかかってほしいということは言わずもがなである。
最終的に、人間こそが畸型種(フリークス)なのではないか、というような少し哲学的な要素も加わってくるが、ミステリー作品として十分楽しめるものに仕上がっているのではないだろうか。
※2015年(平成27年)8月18日投稿 -
三篇の短編集、あるいは三連作。表題作『フリークス 五六四号室の患者』の気持ち悪い世界が何とも言えず好きです。
総合して言うと可もなく不可もなく、かなあ -
うーん、いつもの綾辻さんって感じですかねぇ。
夏らしいものを選んで読んでるんですが(笑)
あー、館シリーズの新作が読みたい!! -
精神病患者がテーマの三作品。少し、ワンパターンな感じを受けてしまった。この手のものは、続けて読むといまいちなのかもしれない。