フリークス (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1756
レビュー : 183
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043855049

感想・レビュー・書評

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  • 精神病院を舞台にしたホラーミステリー短編集。
    表題のフリークスは、何が現実で何が妄想なのか、なんだかはっきりしなくてちょっとモヤモヤ。
    精神を病んでる人物が主人公なので、3作品とも読後感はよくないが、それがいい。
    館シリーズはあまり好みではないので、次はanotherを読んでみよう。

  • この作品世界こそがフリークス(異形)なのではないか。人間の内面が作り出す歪んだ、ある種虚構の世界。自らが作り出した異形の世界で人間はさらに苦悩する。心の闇を描き出す、じわじわくるような恐怖。ラストも意味深さもこの歪んだ世界観を表現するにふさわしい終わり方だったと思う。

  • 程よく狂った感じが丁度良く、面白いの一言に尽きる。

  • 一気読みでした。

    精神病院が関わる話。
    母のお見舞いに来た話、夫を亡くした記憶障害の妻の話、仲良くなった精神科医から手渡された患者の小説の犯人について考える小説家の話。

    けれど、その結末には後味の悪い展開が待っていた。

    日記形式で非常に読み進め易く、先も気になってしまい、あっという間に読了しました。

    後味の悪さは流石綾辻さんと言えるのではないでしょうか。最後の話だけ、疑問が少し残る感じで終わったので、ネットで考察を読みたいと思います。

    遠田さんの絵もとても好きです。

  • 表紙、めっちゃ好き♡ これだけで「買い」の1冊w
    3編とも綾辻さんらしい作品。中でも表題の「フリークス」が一番交錯しているw そして、そこが好きww
    解説は、道尾さん♪
    やっぱりいいなぁ、綾辻さんw

  • 怪奇現象など、外部からの恐怖ではなく、自分の中にもあるかもしれない狂気が、最も恐ろしい。

    深泥丘奇譚と系列するが、もっと、踏み外したら転げ落ちる感が、身近な、ソワッとした恐怖感がたまらない。

    表紙絵の遠田さんのイラストもいい。

  • これが綾辻行人の作品かぁ……良い!

    ・総評
    何気に綾辻先生の初読作品になります。アニメの影響でanotherは持っているのですが、まだ積読状態です。
    綾辻先生の作品は、最後のどんでん返しがすごいとよく評判で聞きますが、こういうことか、と今作で自分も納得した次第です。今後も先生の作品は、優先的に手に取るようにしたいと思います。


    ・内容について
    (重要な所は伏せ字にしますが少しネタバレ有)

    サスペンス短編3作です。共通点は精神病院を舞台にしている事でしょうか。あまり意識的に読んだ事はないのですが、サイコサスペンスというものだと思います。
    表題作のフリークスよりも、個人的に好きだったのは「四〇九号室の患者」です。
    と言いますのも、最後のオチを読んだ時、予測は出来なかったものの、「なんとなくな予感」を感じたのが、印象的だったからです。
    つまり「語り部が○○」ということです。しかもこれを私は、登場人物の紹介の前に感じたのです。
    もしも、これを綾辻先生が意図的にやったとするのでしたら、本当に凄い事と感じます。

  • 【目次】
    ・悪魔の手-三一三号室の患者-
    ・四〇九号室の患者
    ・フリークス-五六四号室の患者-

  • 精神科病棟を舞台にした短編集。
    ホラー要素を含んだミステリー。
    結末の意外さよりも、内容、雰囲気のおどろおどろしさの方が印象的。特に三本目の「フリークス」はかなりの不快感を感じる(誉め言葉)。

  • ミステリというか、ホラーというか。
    気持ち悪い感じのミステリ的な短編集。
    江戸川乱歩が好きな人はきっと好き。

    精神病院の患者によるミステリ。
    だいぶグロい表現もあったりするので、軽く読んでみてちょっと後悔した。
    各々の話がどんでん返しで終わるので、とりあえずもう一回読み返してしまった。


    どこからが正常でどこからが狂気なんだろう。
    真実ってなんだろう。
    それにどれほど価値があるんだろう。
    全く「正常」な人なんていなくて、どこかしこ狂っているといいよね、って思った。


    狂気な話に惹かれる人にオススメ。

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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