殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.19
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本棚登録 : 1386
レビュー : 134
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043855056

作品紹介・あらすじ

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!'90年代のある夏。双葉山に集った"TCメンバーズ"の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。-グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • めちゃめちゃグロかったです。
    私は館シリーズが1番好きなのですが、途中、綾辻行人作品だよね?と思ったほどグロい。
    ただ、トリックに引っかからないよう、メモや、意味ありげなセリフなどを記憶しつつ、スプラッタな表現を顔を歪めながら読み進めました。
    スプラッタ趣味なんですね。
    ジェイソンもフレディも大好きなので、途中までは13金をイメージしながら読みました。
    ラストは、このままホラーだけでは終わらない所がさすがです。
    綾辻さんの少し謎めいた嗜好のミステリーがホント好きです。
    逆襲編も楽しみです。

  • 和製ジェイソンです。
    死亡フラグの立った登場人物を期待を裏切るまでもなく殺戮し続ける描写が続きます。
    ミステリーとしてのストーリーもあるにはあるのですが、論理的では無い部分もあり
    ただのスプラッタ作品といった感覚でした。
    もちろん嫌いでは無いので作品としては楽しめましたが、オチを期待してしまった分残念さが倍増してしまったかなと思います(´•ω•`)
    もうお腹いっぱいです。
    と言いつつ続編も読んだ私です←

  • グロに耐性が無いと目を逸らしてしまいたくなるような描写の連続。
    読み終わったあとも傍に置いておくのが怖くて自室に持ち込めなかった。
    わたしは推理小説で犯人が判明すると、それまで得体の知れない者に対して感じていた背筋の寒くなるような恐怖が、犯人の人間らしさを見ることで、実態が分かることで薄れるのがいつものパターンだった。
    しかしこの本はすべてが明らかにされたあとも恐怖から解放してもらえない。
    夜道や電気のついていない部屋が恐ろしくなる。
    たぶんもう読み返せない。

  •  これも十年以上振りの再読。下の「眼球綺譚」と同じシリーズの文庫。
     これを読んだことある人は必ず、「絶対に他人にはお勧めしない本」と答えると思う。うん、勧めない、絶対に。十年以上ぶりに読んでもやっぱりグロかったです。
     何だろうなぁ、ただただ気持ち悪い描写、おぞましい描写があるだけでなくて、その音だとか匂いを感じさせるような文章、被害者の混乱、恐怖、狂気性が伝わってくるからこそ、尚更怖くてグロくなるのかなぁ、と。ほら、ただのスプラッタって映像ならともかく文章ならさほど怖くないじゃん。「腹を裂いて内臓を引きずり出す」だとか「目玉を抉る」だとか。それを具体的に読み手に想像させるポイントを的確に盛り込んでるから、グロい、他人には絶対に勧めない(褒め言葉)ってことになるんだと思う。
     まあ要するに上手ぇなぁ、と。
     抜粋。
     理性はもはや、かけらもない。ただ衝動だけが、彼の支配者である。
     なんだろうね、どこかの殺人鬼集団も嫌いではないんだけど、本物の殺人鬼はここにいると思った。
    12.06.15

  •  内容は、双葉山にやってきたTCメンバーズの一行。キャンプファイアで行った百物語で、この山には殺人鬼がいるという話が持ち上がる。冗談と一蹴する皆の中、一人の女性のみがその話をしてはいけないという予感をする。そして、その夜から殺人鬼は目覚め――。
     正直言うと初日でリタイアしようかと思った。ホラーだとは知っていたんだけど、ここまで残虐的なホラーだとは思っていなかった。私が読んだホラーは「ジキルとハイド」と同氏の「Another」だけだったため、ホラーに関する知識がゼロに等しく、ホラーは学校の怪談的なお化けや妖怪の類だと思ってた。けど、作品読んでいて気づいたんだけど、ジェイソンもホラーだったんですねー。怖い目を見ました。
     推理小説でも時々、バラバラ殺人とかがあるわけで別にそういうので怖がるということはないと思っていたのですが、綾辻氏の巧みな描写と読んでいて恐怖を感じさせる文章、そのシーンのイメージのしやすさなどが相まって、とても恐怖を感じる箇所が多かったです。具体的に書くとグロテスクなブログになるの必須なぐらい。足と手と首の切断は当たり前、内蔵は飛び散り眼球を切り取るシーンすら巧みに描かれており、想像できずざっと読んだシーンまであったくらいです。
     しかも、そんな作品なのに冒頭のシーンでは官能小説かと思うような(といっても読んだことありませんが)シーンが描かれ、こちらも氏の巧みな描写です。そんなシーンの中に殺人鬼による殺人が行われるわで、天地がひっくり返るような衝撃です。「残酷描写という点ではそこまでたいそうな代物でもない気がする」という氏は後書きで書いてあるのですが、ホラー慣れしてない人には少なくともかなり残酷描写です、これ。
     ただ、何とか読み進めていって呆然とするラストにぶち当たりました。解説に書かれていましたが「不注意な読者は唖然とする」はまさに自分のことでした。いや、言い訳がましいですが、私もトリックの一部には、ん? という感じで気づいていたのですが、あまりにホラー要素が強くてそちらに注意が向いてしまって、そこまで読み取る余力がありませんでした。こんなことあるわけ――と思いますが、ホラーなのでこんなことあるわけが通用するのでしょうか。

     やはり、氏は読者に対して何かを思い込ませ、その思い込みを壊すという作風が得意なのでしょうか。懐疑的な推理小説読者に対して、疑問を散りばめるだけでは犯人がわかりやすくなってしまう(二時間ドラマなど)ので、その部分を思い込ませ(=信じこませ)そこを壊し、どんでん返しを図りますね。この作風好きです。毎回ハマリやられたという感じがまさに推理小説。

     次は、殺人鬼Ⅱ逆襲編を読む予定だったのですが、逆襲編は更に内容が残虐らしいのでこちらは読まないことにしました。今後氏だけではありませんが、ホラー作品だけはちょっと読めそうもありませんね……。

  • 新装版を再読。やっぱりこのパワーは凄まじい! たしかに、残酷な描写が苦手な方にお薦めは出来ないのですが。どうしても無理!というのでなければ読んでほしいよなあ。この驚きは、他にはないかも。

  • グロい...
    ミステリかと思って読み始めたら、ホラーというかスプラッタ…スプラッタ自体初めて読んだので衝撃。
    最後まで読んだけど、殺されまくって終わった。夢見そう〜。

  • 単なるスプラッタホラーで終わらないところが綾辻さん。とは言えミステリ的な仕掛けはオマケ。ジェイソンも真っ青?ただただ凄まじい殺戮描写が衝撃的。何でそこまで…というのは、あとがきで少し納得できます。

  • ああ、グロかった…。グロいのが苦手な私にはこれぐらいでも結構きついものがあった…。でもオチが気になって読み進めてしまった。途中で「もしや…」と気付いた通りのオチだったけれど巧妙に伏線が張られていてパッと見では気付かないなぁ。

  • グロい。
    ホラー要素の強いミステリー?
    こちらが最初のほうなのかな。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ・ゆきと)
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。’87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2018年度第22回ミステリー文学大賞を受賞。464

「2021年 『黄昏の囁き 〈新装改訂版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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