殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫 あ 45-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.22
  • (49)
  • (164)
  • (200)
  • (86)
  • (30)
本棚登録 : 2280
感想 : 176
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043855056

作品紹介・あらすじ

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!'90年代のある夏。双葉山に集った"TCメンバーズ"の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。-グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジェイソンや!(13日の金曜日)
    ブギーマンや!(ハロウィン)
    スプラッターや!
    ほんまに、問答無用で殺されるやん。
    それも、「痛い!痛い!痛い!」ってやり方で…
    手、足千切られて…最後は…◯◯◯千切られる…(−_−;)
    何か殺人鬼の正体とか以前にエグいわ。
    普段から、猟奇殺人系の読みまくってるとはいえ…^^;
    何かミステリー要素もあったらしい。伏線があったと、人は言う…
    私の中では、手とか足とか頭とかが、飛び交うだけにしか見えなかった…
    もう一回読もか!
    いやいや、逆襲篇(続編)が待ってるから、ムリ!
    …間髪入れずに、こんなの読むか(⌒-⌒; )

  • 和製ジェイソン。死亡フラグの立った人物を、期待を裏切らずに殺害する。スプラッタ作品です。
    もちろん嫌いでは無いので作品としては楽しめたのだが、もうお腹いっぱいです。
    と言いつつ、続編おかわりしました。

  • 痛い、痛い、痛い、痛いッッ!!
    エグいわッッ!!(°∀°)ヒィィィィ

    もう笑うしかない笑ꉂ(ˊᗜˋ*)
    綾辻行人、本人も『残酷描写という点ではそこまでたいそうな代物でもない気がする。』と言っているが…
    だいぶグロいよ!何言ってんの?と
    ツッコミを入れるほどに残虐きわまりない
    描写の数々…に絶叫すること間違いなし!(ჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)

    TCメンバーズ一行が合宿するために
    双葉山に赴くのだが、、、、、(; -᷅ ̫̈-᷄ )ゴリランコ

    まるでジェイソンを見ているような感覚なのだが
    ジェイソンより酷い…(;´༎ຶД༎ຶ`)
    ジェイソンが良心的に思えてきた。笑笑
    残虐!残虐!残虐!
    正直これは人を選ぶかも……
    僕はというと痛い、痛い、痛い、と言いながら
    笑ってた。笑 狂ってきたかもしれん!笑笑

    そして本作にはある仕掛けが施されており
    冒頭のはしがきで『勘の鋭い読者ならばおそらく、随所に何かしらの違和感を覚えられるに違いない。』と若干…いや、中々の煽り文句がある
    そらぁ〜火が着きますよね!
    やったるぞと!
    しかし終わってみると…わからなかった…
    マジか!?やられたーーーーー!!
    といつもなら言いたくなるのだが
    一切!ならん!!
    なるわけないやん!!
    それどころじゃあねーつっーの!!笑
    あんな激しいグロ描写を読みつつ
    違和感どころじゃあーねーつっーの!!笑
    無理やろ!笑
    まあ〜でもミステリー作家らしい仕掛けだったので思わず苦笑いしたのだかね!
    きっちり楽しんで読むことができた!
    面白かったです!!٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ᗜ ᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧わぁ~ぃ


  • どうなるかなと読み進めてましたが、終始スプラッター。
    ラストの驚きはしっかり作ってくれましたが、ほぼほぼグロ描写…

  • ヤバい話ですねー
    描写も残酷でグロくて、思わず文字なのに目を背けてしまいましたーー
    最後はよくわからなくなり混乱

  • めちゃめちゃグロかったです。
    私は館シリーズが1番好きなのですが、途中、綾辻行人作品だよね?と思ったほどグロい。
    ただ、トリックに引っかからないよう、メモや、意味ありげなセリフなどを記憶しつつ、スプラッタな表現を顔を歪めながら読み進めました。
    スプラッタ趣味なんですね。
    ジェイソンもフレディも大好きなので、途中までは13金をイメージしながら読みました。
    ラストは、このままホラーだけでは終わらない所がさすがです。
    綾辻さんの少し謎めいた嗜好のミステリーがホント好きです。
    逆襲編も楽しみです。

  • 普通のグロ系の殺人ホラーかと思ったら、トリックのある話やった。
    なんか登場人物の名前とか服とかおかしいなーとずっと違和感あったけど、全員双子でそれぞれ話が別々に別れてて進行してたとは!
    トリック分かってもちょっと分かりにくかった。

    殺し方はまあグロい系だけど、別に普通だったが逆さに吊られて、自分の腸を食べさすシーンが良かった!!笑
    こんなグロシーン、映画でも見たことないし「うわー」と思えて良かった!!!

  • 殺す、殺す&殺すの連続。

    グロい表現との噂で敬遠していたのですが続きが気になり即読了。オチまで読んで再読したいとも思いました。

    綾辻先生の入門にはおすすめしません、館シリーズ、囁きシリーズ等の後にお楽しみください。

  • とにかくグロデスク。
     
    この作品の肝である、何かの条件をずっと考えていたが、ツインというのは予想できなかった。

    予想もできないトリックと自分が追われているような感覚に陥るスピード感。殺人方程式を思い出す。

    グロさは一級だが、そのグロさが頭を支配してしまい、面白いと思う感覚が奪われてしまった。

  • 単なるスプラッタホラーで終わらないところが綾辻さん。とは言えミステリ的な仕掛けはオマケ。ジェイソンも真っ青?ただただ凄まじい殺戮描写が衝撃的。何でそこまで…というのは、あとがきで少し納得できます。

  • グロに耐性が無いと目を逸らしてしまいたくなるような描写の連続。
    読み終わったあとも傍に置いておくのが怖くて自室に持ち込めなかった。
    わたしは推理小説で犯人が判明すると、それまで得体の知れない者に対して感じていた背筋の寒くなるような恐怖が、犯人の人間らしさを見ることで、実態が分かることで薄れるのがいつものパターンだった。
    しかしこの本はすべてが明らかにされたあとも恐怖から解放してもらえない。
    夜道や電気のついていない部屋が恐ろしくなる。
    たぶんもう読み返せない。

  •  これも十年以上振りの再読。下の「眼球綺譚」と同じシリーズの文庫。
     これを読んだことある人は必ず、「絶対に他人にはお勧めしない本」と答えると思う。うん、勧めない、絶対に。十年以上ぶりに読んでもやっぱりグロかったです。
     何だろうなぁ、ただただ気持ち悪い描写、おぞましい描写があるだけでなくて、その音だとか匂いを感じさせるような文章、被害者の混乱、恐怖、狂気性が伝わってくるからこそ、尚更怖くてグロくなるのかなぁ、と。ほら、ただのスプラッタって映像ならともかく文章ならさほど怖くないじゃん。「腹を裂いて内臓を引きずり出す」だとか「目玉を抉る」だとか。それを具体的に読み手に想像させるポイントを的確に盛り込んでるから、グロい、他人には絶対に勧めない(褒め言葉)ってことになるんだと思う。
     まあ要するに上手ぇなぁ、と。
     抜粋。
     理性はもはや、かけらもない。ただ衝動だけが、彼の支配者である。
     なんだろうね、どこかの殺人鬼集団も嫌いではないんだけど、本物の殺人鬼はここにいると思った。
    12.06.15

  •  内容は、双葉山にやってきたTCメンバーズの一行。キャンプファイアで行った百物語で、この山には殺人鬼がいるという話が持ち上がる。冗談と一蹴する皆の中、一人の女性のみがその話をしてはいけないという予感をする。そして、その夜から殺人鬼は目覚め――。
     正直言うと初日でリタイアしようかと思った。ホラーだとは知っていたんだけど、ここまで残虐的なホラーだとは思っていなかった。私が読んだホラーは「ジキルとハイド」と同氏の「Another」だけだったため、ホラーに関する知識がゼロに等しく、ホラーは学校の怪談的なお化けや妖怪の類だと思ってた。けど、作品読んでいて気づいたんだけど、ジェイソンもホラーだったんですねー。怖い目を見ました。
     推理小説でも時々、バラバラ殺人とかがあるわけで別にそういうので怖がるということはないと思っていたのですが、綾辻氏の巧みな描写と読んでいて恐怖を感じさせる文章、そのシーンのイメージのしやすさなどが相まって、とても恐怖を感じる箇所が多かったです。具体的に書くとグロテスクなブログになるの必須なぐらい。足と手と首の切断は当たり前、内蔵は飛び散り眼球を切り取るシーンすら巧みに描かれており、想像できずざっと読んだシーンまであったくらいです。
     しかも、そんな作品なのに冒頭のシーンでは官能小説かと思うような(といっても読んだことありませんが)シーンが描かれ、こちらも氏の巧みな描写です。そんなシーンの中に殺人鬼による殺人が行われるわで、天地がひっくり返るような衝撃です。「残酷描写という点ではそこまでたいそうな代物でもない気がする」という氏は後書きで書いてあるのですが、ホラー慣れしてない人には少なくともかなり残酷描写です、これ。
     ただ、何とか読み進めていって呆然とするラストにぶち当たりました。解説に書かれていましたが「不注意な読者は唖然とする」はまさに自分のことでした。いや、言い訳がましいですが、私もトリックの一部には、ん? という感じで気づいていたのですが、あまりにホラー要素が強くてそちらに注意が向いてしまって、そこまで読み取る余力がありませんでした。こんなことあるわけ――と思いますが、ホラーなのでこんなことあるわけが通用するのでしょうか。

     やはり、氏は読者に対して何かを思い込ませ、その思い込みを壊すという作風が得意なのでしょうか。懐疑的な推理小説読者に対して、疑問を散りばめるだけでは犯人がわかりやすくなってしまう(二時間ドラマなど)ので、その部分を思い込ませ(=信じこませ)そこを壊し、どんでん返しを図りますね。この作風好きです。毎回ハマリやられたという感じがまさに推理小説。

     次は、殺人鬼Ⅱ逆襲編を読む予定だったのですが、逆襲編は更に内容が残虐らしいのでこちらは読まないことにしました。今後氏だけではありませんが、ホラー作品だけはちょっと読めそうもありませんね……。

  • 新装版を再読。やっぱりこのパワーは凄まじい! たしかに、残酷な描写が苦手な方にお薦めは出来ないのですが。どうしても無理!というのでなければ読んでほしいよなあ。この驚きは、他にはないかも。

  • その可能性は明らかに提示されていたのに
    違和感がつきまとっていたのに
    なぜ気付かなかった、私…

    グロくても引き込まれ読んでしまう
    綾辻先生恐るべし

  • とにかくグロい。エグい。しんどい。

    TCメンバーズとは何のグループ?というのが分かった時にはなるほどと納得したものの
    描写がグロすぎて細かい部分は流し読み
    伏線回収の頃にはえ?どういうこと?となりました。

    続編の逆襲篇を読むのは期間をおいてからにしよう…しんどい…

  • 「あれ?さっきこの人のことこんなふうに言ってたのに今は違うこと言ってる」って箇所が何箇所かあったけどそれが何を意味してるのか分からなかった。
    最後の「殺人鬼の死体は見つからなかった」は続編書く気満々で嫌だなぁ。そこは死んでおこうよ。

  •  ジェイソンやフレディーなどの、洋物スプラッター映画を日本で文字起こししたらこうなる……。みたいな作品だった!
     ジェイソンはちょっとヤンチャしちゃってるリア充どもをバッタバッタとブチ●す
    「森の風紀委員」だったけど、この作品に出てくる殺人鬼は違う……。
     最初の被害者こそ、夜の山で月が綺麗で君も綺麗だヨ……と合体しちゃってる男女を木の杭でぶち抜いて、脚もいで首切って__ってやってるけど、次の犠牲者からは善良な市民でも容赦なくヌッコロしていきます。

     ミステリーの大御所の綾辻さんはあとがきで「僕は暴力は嫌いなんです」と言ってますが、大声で「嘘だろ!」っと突っ込みたくなるような見たこともない●しの数々。

     自分的に一番厭だったのは、沖本というオタク青年が、逆さ吊りにされて内臓と目をくり抜かれて、自分の口に無理くり捩じ込まれたあげく、「食ったら助けてやる」と言われたシーンですね……もう、鬼かと……あ、殺人”鬼”か!

     とにかく、こんなスプラッターも書けるんだ!そして映画だけでなく、文字で読んでも面白いんだ!と第三の目が開いた作品でした。とても面白かった。
     また、B級ホラー映画ファンとしては本文中に「バンボロ」の名前が出てきたことが嬉しかったですね。ジェイソンやフレディーに比べて忘れられがちなので……。

     ラストにある叙述トリックだけは……正直、あってもなくても良かったし、トリックとしてはイマイチでした。でも、どうだったら正解なのかは、私もわかりませんでした。スプラッター小説のラストって難しいですね。

     やっぱり綾辻行人は外さないわ〜。安定の面白さ。

     続編も楽しみっ!

  • 発想は面白いけれどストーリー性はほぼなし?

  • ただグロいだけ。
    趣味小説なのかも。

  • 残虐性、双子ネタとも面白いんだけど、後に残るものがあまりないかな、

  • ホラーミステリー
    あんまミステリー要素ないやんって
    思ってあんま何も考えず
    読み進めたんがあかんかった
    綾辻さんやもん
    そりゃあるよね
    ちゃんといろんなとこに疑問もって
    読み進めるべきやった
    最後まで読んで
    もう一回いろんなとこ注目した読みたいって思った

  • 痛い! 怖い! エグい! グロい!(※褒めてます)
    切断される手足、抉られる目玉、零れ出る臓物、生首、生首、生首。
    描写がうまいだけに体をすくめてハラハラしながら読んだ。終盤で、!?となったが顛末は次巻らしい。気になるけど、これよりエグいのを読む勇気を充填してから……。

  • 某名作ホラー映画より、殺害描写は残酷に執拗く描かれてる
    綾辻行人先生ならではのトリックもあるけど、ミステリー楽しみたい人向けでは無い
    グロ描写に耐性がありホラーを求める人に勧めたい
    オチはかなりあっさりしてたけど、それ以外で胃もたれする位描かれてるから良いかなって感じ

  • 迫力が凄い オチはショボい

  • スプラッターホラーの残虐シーンにトリックを埋め込んだ仕掛け作品。 気づく人はすぐ気づくし、最後にビックリする人もいると思う。

  • 新潮文庫版読んでからの角川文庫版での再読。相変わらずのスプラッタホラーである。以前初めて読んだときは最後まで仕掛けに気づかなかったが今回読むのは二回目であるので、少しじっくり不思議に思ったところは、振り返りつつ読んでみると、そことなく仕掛けに気づくことができた気がする。スプラッタ系は全然大丈夫なので、仕掛け等々、そういう部分で楽しんで読めた。

  • グロい描写には慣れてるつもりだったけど、それでも読んでて思わず顔を顰める程度にはグロかった…

  • グロい...
    ミステリかと思って読み始めたら、ホラーというかスプラッタ…スプラッタ自体初めて読んだので衝撃。
    最後まで読んだけど、殺されまくって終わった。夢見そう〜。

  • ああ、グロかった…。グロいのが苦手な私にはこれぐらいでも結構きついものがあった…。でもオチが気になって読み進めてしまった。途中で「もしや…」と気付いた通りのオチだったけれど巧妙に伏線が張られていてパッと見では気付かないなぁ。

全176件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綾辻行人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
綾辻 行人
高野 和明
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×