サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 358
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043860029

作品紹介・あらすじ

元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を捨てて、南の島に移住することになってしまった。行き着いた先は沖縄の西表島。案の定、父はここでも大騒動をひき起こして…。-型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、新時代の大傑作ビルドゥングスロマン、完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 元過激派の父が起こす破天荒な振る舞いを息子二郎の目線で語るストーリー。東京ではだめんずだったのが沖縄ではたくましい父に。
    心にとまったフレーズ
    「おまえはおとうさんを見習わなくていい。おとうさんの中には自分でもどうしようもない腹の虫がいる。それに従わないと自分が自分じゃなくなる。要するに馬鹿なんだ」

    自分の価値感を確立できれば周りに振り回されず生きていける。周りを振り回してばかりになればやりすぎだけど。

  • 2018.8.11
    面白かったー!一郎さん最高!
    欠点を一発で打ち消す魅力にホレボレしました。
    負けや孤独を恐れず、自分の気持ちに正直に戦い続けると人としての魅力を磨けるのだろうか…
    成長する二郎を通して、様々な感情になれるとても良い本でした!!ありがとう!

  • 2006年 本屋大賞 2位作品

    青春小説のよう、少年漫画っぽい「おもしろい!」
    ではなく
    読んで、心があらわれるような
    なんだかそんな作品

    良かった

  • 痛快!爽快!
    こんなに楽しい物語を読んだのはいつ以来かな?
    上下巻合わせて600p超のボリュームを一切感じさせない傑作。
    物語のスピード感、展開の意外さ、スケール感、そしてムチャクチャながらも愛すべき登場人物たち。
    紆余曲折を経てたどり着いた地で改めて問われる家族の絆。
    父親に振り回される少年が逞しく成長してゆく過程は「北の国から」を彷彿とさせ、タッチは軽いながらも色々と考えさせられる、実に奥深い物語でした。オススメ!

  • 下巻です。
    そう、下巻を読んだんだよねー。
    上巻と場所の設定が違うので、別の本を読んでた気になってた。でも、上巻から続いている長編。
    普通の長編よりも何だかお得な感じ。(笑)

    西表島には行ったことないけど、沖縄には3年住んでたことがあるので、読んでてあの沖縄の感じをいっぱい思い出して、幽体離脱したような感覚で読めた~。
    ああ、ちょっと帰りたくなったな~。

    どこの国にいても、その国の法律の元で生活をするのは義務であるのだけど、その前にその土地の歴史や仕来り、言い伝えを大事に、型に染まらない人間になることを忘れちゃいけないのね。
    二郎のおとうさんは、ホント極端だけど、人間がいかに人間らしく生きていくか。そんなことを考えないさせてくれた。

    二郎の両親が自分の子供たちを残して去ってしまうとこは、ちょっと信じがたかったけど、おとうさんとおかあさんの生き方は正にアカハチの生まれ変わりみたいだと最後納得した。

    この本を読んで、自分に羽が生え、自分も西表島の住人になったような感覚で読めた。
    読み終った今、自分が現実の自分の世界に戻ってきた感じ。

    面白かったー。

    それよりも、御嶽どうなったのかな~。

  • 最高に面白かった。二郎目線で進む物語は爽快でテンポよく、くすっと笑ってしまう。その中にも、二郎をはじめ子供たちの成長がしっかりと見られ、父も母も生き生きしてくる。最後には家族が絆でしっかりと結ばれた。想像を越えたあり得ないストーリーなのに、非現実感を感じさせない、綺麗事で終わらない、なのにほんわか胸があったかくなる。奥田英朗ファンになってしまった!!

  • 沖縄本島から石垣島へ渡り、そこから船で行った先にある西表島に一家で移り住む事になった二郎。簡単に東京に逃げ帰ることすら出来ない場所で、電気もとおっていない廃墟で、父は田畑を耕し始め、更には学校にも行く必要はないという。

    ずっと一緒だった友達もいない、家族と島民との暮らしの中で家族の形が少しずつ、且つ、極端に変わって行く。

    変わり者の父と、二郎と、家族の物語。



    上巻はふせんがいっぱいで、この家族どうなっちゃうんだろう!?
    と不安でいっぱいでページがどんどん進むのですが、
    下巻はもうそういうの超えてこの家族どこまでやっちゃうんだろう!?
    と期待でいっぱいでページが進みました。

    本当極端で、こんなオヤジ無理!!!と初めは嫌いでしたが、下巻は信念を持って自分の正しいと思う事を見極める父の姿が本当にかっこいい!!

    モノの見方・考え方・立場によって正義の定義は異なるし、何が正解で何が間違いかなんて、その人が決めればいい事だな。と改めて考えさせられた。

    あの父親の様に極端にはなりたくないけど、心に残る素敵な言葉が沢山です。

  • 主人公は小学6年生の長男「二郎」。
    元過激派の父が繰り広げる様々な騒動が描かれてる。
    この父親、言っていること・やっていること、すべて滅茶苦茶・・・
    でも、すごくカッコイイ!!
    何故かって言うと、一本図太い筋が通っているから。
    僕がとても共感した父の台詞、
    「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ。」
    「集団は所詮、集団だ。ブルジョアジーもプロレタリアートも、集団になれば同じだ。権力を欲しがり、それを守ろうとする。」
    「個人単位で考えられる人間だけが、本当の幸福と自由を手にできるんだ。」
    映画を観に行きたくなった

  • 沖縄に住みたくなる。
    何もない生活は何もかもある生活より自由だろうなぁ。

  • またいつか読みたい本
    2012.1

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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