オリンピックの身代金(上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1560
レビュー : 164
  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043860043

作品紹介・あらすじ

昭和39年夏、東京はアジア初のオリンピック開催を目前に控えて熱狂に包まれていた。そんな中、警察幹部宅と警察学校を狙った連続爆破事件が発生。前後して、五輪開催を妨害するとの脅迫状が届く。敗戦国から一等国に駆け上がろうとする国家の名誉と警察の威信をかけた大捜査が極秘のうちに進められ、わずかな手掛かりから捜査線上に一人の容疑者が浮かぶ。圧倒的スケールと緻密なディテールで描く犯罪サスペンス大作。

感想・レビュー・書評

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  • 最初なかなかストーリーに入り込めなくて、、挫折しそうになった。
    でも奥田サンだし絶対に面白くなるはず!って思って、がんばって読んでたらやっぱり面白くなってきた。
    下巻でどう収束するのか楽しみ。

  • 2020年の東京オリンピックを控えた現状の中で読むと、フィクションなのにフィクションとしてあまり感じなくなる感覚に。本当にこういうことあったのかもとか、今度のオリンンピックでこういうことあったらどうしようとか。次巻が楽しみ。

  • 奥田英朗作品久しぶりに読みました。ゆるい作品が多いですが、今回は本格派でいつもと雰囲気が違うので驚きました。テンポよく複数の登場人物が絡み合っていくのは特色がよく出ていて面白かったです。

  • ちょうど10/10に読了。これはすごい。東京オリンピックを舞台にしたクライムサスペンス。犯人サイドの視点と警察サイドの視点を行き来する構成、犯行に至る経緯と時代背景のリンクに引き込まれた。特に時代背景の部分は繰り返し出てくる「変化」って言葉、時代を象徴するような固有名詞、変化を自分たちのものとして受け止めていく人と戸惑う人、東京と地方の差がこれでもかってくらいに書き込まれていて圧巻。

  • 東京オリンピックでのテロを盾に身代金を要求するという事件。犯人側と警察側、そして犯人の知り合いでもあり警察幹部の息子でもある第三者の視点。3つの視点からの物語が章ごとに展開する。時系列が行ったり来たりするが、視点が明確なのでわかりやすかった。犯人や手口がわかっているのに、犯人と警察との攻防戦がはらはらドキドキしておもしろかった。

  • たまに東京オリンピックの映像をテレビで観ると、華やかさをすごく感じる。
    テレビがカラー化したり自家用車を持ったりし始める人間が出てきたりと、本当に戦後の貧しさはどこ行った?的なイメージがある。
    ただ、その裏で虐げられ奴隷の様な生活を送っている人間がいる事を初めて知った。今も格差社会と言われているが、この当時はもっとひどかったんだろうと、本文を読んで思った。
    この時代の光と闇を炙り出した良い作品。

  • 東京オリンピックの光と影。華やかなイメージしかありませんでしたが、過酷な労働者によって支えられてたんですね。下巻が楽しみです。

  • 物語の最初はミステリー風だが、時々刻々と展開していくストーリーのエンターテイメント性に引き込まれた。作者は東京オリンピックの頃はまだ小学生にもなっていない年齢だろうが、細かく具体的な描写が臨場感を作り上げていく。早く下巻が読みたい!

  • 2018.4.12読了
    いわた書店選書

  • 社会格差にあまりの理不尽さを感じ、オリンピックを妨害しようと試みるマルクス主義の学生。
    本人の視点と、警察・友人の視点が時系列をずらして描かれている。このことが下巻の展開に何か効いてくるのかも?

    本人の視点は、上巻のおわりでいままさに具体的な行動を開始したというところ。ここからの展開が楽しみ。

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プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

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