オリンピックの身代金(下) (角川文庫 お 56-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043860050

感想・レビュー・書評

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  • 結末は分かっていても、あるいは分かっているから、国男に肩入れして読まずにはいられなかった。

    現在の日本を国男に見せたら、なんて言うだろう?

  • テンポが今いちだったけど、オリンピックの頃の東京とそこが抱える闇を良く理解できる小説だった。格差っていあ厳しい現実は今も歴然と存在してるよなぁ。

  • 感想は上巻にて。

  • 途中 止められないほど読ませる割にはあっさり終焉。

  • 昭和39年10月10日、東京オリンピック開会式、国立競技場、村田留吉、スリ、米村、ユミ、キン。時系列行ったり来たり。島崎と村田が強く結びつくのが理解できず。東京と地方の格差。もやもや。

  • ヒロポン、BG、人夫...平成生まれの自分には新鮮な言葉がたくさんあった。私が30になる年、また東京でオリンピックが開催される。どんなドラマが待っているのだろう...
    内容としては、徐々にのめり込めるかんじ。最初は、時系列がずれて読みずらかった。クライマックスは、早く読みたくて仕方なかった。
    あとは、ラストの国男の心情が気になって仕方ない。

  • オリンピックの為に建てられた今もある建造物のそばを通るとき、島崎さんや人夫さんのことを想うようになった。

  • う〜ん、期待したほどの結末ではなかった。
    やっぱり島崎国男の動機や目的は一切理解できなんだ。一般人には理解できん、それがテロリストって言うやつなんかな。

  • すごく面白くて、珍しく二日で読んでしまった。
    東京オリンピックという輝かしい国の一大イベントの裏に、苦しくて救いのない未来もない労働者が犠牲になっていたという事実を知ると、私が知っているのは歴史のほんの一部分に過ぎないんだな。

  • 時代や場所を問わず発展する裏側には犠牲になる人間がでる。しかも犠牲になる人間の殆ど米村を初めとする肉体労働者。身を粉にして働けど搾取されるのはどこも同じなんだね。。しかも、犠牲になる階層の人間以外には犠牲者がいたという事実すら臭いものに蓋をするように隠蔽されてしまうのだな。。。。
    しかし、犠牲なしの繁栄などありえないのも事実として受け止めるべきなのだろう。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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