オリンピックの身代金(下) (角川文庫 お 56-4)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043860050

感想・レビュー・書評

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  • うーん、こりゃ全く面白くない本だな、、、この作家は楽しめると認識していただけに落差が激しい。
    テーマパーク的小説であること自体悪くないとは思うけれども、個々のアトラクション=オリンピック開催当時の日本社会が魅力的に描かれていなければどうしようもないもんです(まぁ当方はテーマパークに興味がないとも言いますが)。
    サスペンス的な緊迫感もイマイチだし、構成も作家のしたり顔が浮かぶようで何だかなぁ。
    あまりにも薄口で軽い読み物としても納得感なしです、はい。

  • 奥田さんの作品とは思えない切なさ、悲しさが伝わる本でした。奥田氏の本はいつも、プッと笑っちゃうようなものが多かったのに、今回は一切のおふざけなしです!また東京オリンピックっていうのが、また近々迫っているだけ、ものすごくリアルに感じた。見に行ってみたいなーこんな混雑大変なんだろうけど、体験してみてもいいよなーと、そんなふうに思いました。

  • 途中までは面白かったが、段々と無茶な展開になり最後は安っぽい終わり方をしてしまった。前半の巧妙なプロットや心理描写が見る影もなく、何を言いたいのかも全く分からない。
    前半が楽しめただけに残念。

  • 東京オリンピックで沸き立つ東京を舞台に、格差社会を描こうとしたのでしょうが、私には東大生がひたすら破滅していく物語にしか見えませんでした。

    何のすくいもなく、一縷の希望も見いだせない本作は、読んでいて辛くなるばかり。残念ながら、私にはあいませんでした。

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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