りはめより100倍恐ろしい (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 86
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043863013

感想・レビュー・書評

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  • 中学時代いじられる側だった主人公が、高校ではいじる側になろうと奔走する話。社会人の今の自分が読んだら下らないことだが、高校生のときはクラスの立ち位置を巡る争いは大事だったかもしれない。

  • 【本の内容】
    中学時代「いじられ」続けた羽柴典孝は、高校入学と同時に一念発起し、バスケ部に入部する。

    そこでは「おな中」の澤村一城の協力もあって、うまいこと「いじる」側にまわることができたのだが…。

    ―巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。

    「いじり」は「いじめ」より100倍恐ろしいものなのだ。

    各紙誌書評で話題を集めた、第1回野性時代青春文学大賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ずばり、面白い。

    タイトルの意味がよくわからなかったので、あまり期待もせずになんとなく読み始めた…と思ったら、読み終わっていました。

    口語体特有のリズム感や文章の流れにさほど嫌味も感じなかったのが、「一気読み」できた最大の理由でしょう。

    ここ数年の「お笑いブーム」は、私たちの日常に「ボケ」と「ツッコミ」を浸透させました。

    飲み会や合コンなどのくだけた感じの席で、「すべった~」とか「…で、オチは?」なんて言葉、よく聞きますよね。

    人前で面白いことをすることは、もはや、マナーにまでなりつつある昨今、ひとりひとりが個性(キャラクター)を打ち出していかなければ学園生活も日常生活も楽しめない。

    「いじり」「いじられ」の力関係を正面から描いたこの作品は、旬モノであると同時にこの先もずっと読み継がれていくのではないかと思います。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • いじめ・いじりの恐ろしさ…というより、無意味さを感じさせる一冊。

    仕返しとか、憎むとか、まさに時間の浪費。

    でも他人事じゃないかもな。


    って思いました。

    古賀ちゃんみたいに自分の時間を無駄にせずに生きていきたいです。

  • サクサクと、それこそ学生時代のポンポンとやり取りされる会話そのままに、文章を目で追うことができますが、笑えない話でした。でも、うまく話したい、気のきく奴と思われたい、いじられたくない、からかわれたくない、などといった思いは誰でも少しは覚えのあることだと思います。どちらかというとそういった感情を美化したり、本当はそうありたかった(大親友がいて、打ち込めるものがあって…など)姿を描いたりしたお話が多い中、この本の主人公はどこまでも自分自身を守るべく計算し、ずるく動いています。笑えなかったし、怖かったけど、この話の方がリアルにそこら辺にあることかもしれない、と思いました。

  • 最高にコワイ小説。

    あとがきにもあったけど、バトルロワイアルよりずっとコワイ。

    最初の書き出しから最後の終わりまで一瞬たりとも気が抜けなかった。


    ホラー映画が見たくなったら
    代わりに読もう。

  • 題名が気になって読みたかった本。

    りはめより恐ろしいのかも。
    途中これはめじゃない?って思ったけど。
    高校生が書いたらしくリアル。

    後味はめっちゃ悪い。そして怖い。
    でも嫌いじゃない。

  • 途中から虫食い読み。
    相手の言動から心理を読み取ったり、自分の行動が他人にどう見られているかを考えたりするのが難なくできる(もしくは無意識にしている)高校生の話。

  • 2010.12.07 読破

  •  一見何のことかわからないタイトルだけど、「いじめ」と「いじり」である。
     「いじり」は、レベルの低い番組のお笑い芸人のような扱いのこと。うんと単純に言えば「犯罪性」に乏しい分「いじめ」より悪質になり得るってことだ。もっともこの本に描かれているのは僕にはいじめとしか思えず、そういう意味での衝撃はなかった。
     「のぶたにプロデュース」を読んだ高校生が、こんなもんならもっと上手に本当を書ける、と思って書いた物語ような感じである。よくある感じの文体なんだけど、今まで読んだ中では一番違和感が無くて、気持ちよく物語の中に入っていけた。
     それにしても、マスコミはこの小説についてさまざまな切り口で取り上げているけれど、バラエティ番組のある要素が、確実に子どもたちに悪影響を与えてるって視点だって、もっともっと取り上げて欲しいと思うのだ。うんとシリアスに、大人が考えなければいけない何物かを、この物語は告発しているように思う。

    2006/4/15


  • ストレートに面白かった第一回野生時代青春文学大賞受賞作。

    いじ「り」はいじ「め」より100倍恐ろしい。

    「すべてがケータイで書かれた世界初の小説」と銘打たれただけあって、驚くほど読みやすい。

    (とか言うと、「あんたケータイ小説嫌いじゃん」とか絶対言われるんだけど、いや、だから私は、ケータイ小説が嫌いなんじゃなくて日本語が好きなのー。これ以上の説明はいらないだろ?☆)

    細部の言葉一つ一つまで拾って、誇張でなく普通に、声出して笑ったし「○○!(←キャラ名)」って言ったし、戦慄した。


    馬鹿騒ぎしてる高校生も意外と色々考えてんだな、攻防戦が繰り広げられてるんだな、

    と、思わせるようでいて、


    一周回って実は、

    やっぱり幼く滑稽。


    古賀ちゃん素晴らしい。

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