- 角川書店 (2008年4月4日発売)
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感想 : 111件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784043865017
作品紹介・あらすじ
とある港町、運河のほとりの古アパート「霧笛荘」。誰もが初めは不幸に追い立てられ、行き場を失ってここにたどり着く。しかし、霧笛荘での暮らしの中で、住人たちはそれぞれに人生の真実に気付き始める――。
みんなの感想まとめ
運河のほとりに佇む古アパート「霧笛荘」を舞台に、7人の住人たちの人生が描かれています。彼らはそれぞれ不器用ながらも誠実に生きており、時に悲しみや驚きに満ちた物語を織り成します。この作品は、浅田次郎の独...
感想・レビュー・書評
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運河のほとりの奇妙な古アパート「霧笛荘」に関係する7人の物語です。
濃い霧のたちこめる運河の畔に佇む古い霧笛荘の6つの部屋に住む、6人の住人たちの様々な人生と、その霧笛荘を地上げしょうとした不動産会社の営業課長の物語を描いています。この7人は、不器用だけれど、誠実に生きてきましたが生きて行くということは難しいものだと……。
7話の物語にちりばめられた感動と、驚きと、悲しみの物語です。
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霧笛荘夜話《大活字本》
2009.05埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
2023.05.19~06.19音読で読了。★★★★☆
港の見える部屋、鏡のある部屋、朝日のあたる部屋、瑠璃色の部屋、花の咲く部屋、マドロスの部屋、ぬくもりの部屋、の連載短編7話。
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【音読】
2023年5月19日から6月19日まで音読で浅田次郎さんの「霧笛荘夜話」を大活字本で読みました。この大活字本の底本は、2008年4月に角川文庫から発行された「霧笛荘夜話」です。本の登録は、角川文庫で行います。埼玉福祉会発行の大活字本は、上下巻の2冊からなっています。
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これぞ浅田文学。天切り松、壬生義士伝等、数々ある名著に並ぶ名作だと思います。この時代背景と切ない人間模様を描かせたら比類ない作家です。
浅田さんのエッセイは当たり外れはありますが、鉄道員他、一連の短編を読まれていない方は、強くお薦めします。読了するのが惜しいと感じました -
浅田さんの紡ぐ物語は読後も余韻に浸れるので心地よいです。そして物語の内容の大半を忘れた頃に、ふと一つのシーン、一つのセリフが何故か鮮やかに脳裏に蘇ったりします。今回は、どのシーンになるのかな?
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無敵荘の住人それぞれの個性的な生き方がオーナーである纏足の老婆から語られていく。地面を削り込んだ半地下とはんぱな高さの中二階でできている無敵荘を読みながら常に想像してしまう。最後は纏足の老婆の人生も知りたくなる悲しくて楽しい不思議な物語だ。
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なるほど。それぞれの人生を知るおばあさんの想いを住人も大切にしてるってことだね。
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人それぞれに悲しみを抱えて生きている、ということを読みながら感じ、ちょうど今の自分と同じだな、と思った。
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言い方が良くないが安易な感動話。時系列が解りづらく混乱した。良くも悪くも「イイハナシダナ〜」という感じ。
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霧笛荘とは、一見洋館風の風変りなアパート。本書はこのアパートの住人がそれぞれ主役の短編物語集である。 複雑な人生を背負ったホステス2人、オナベ、元やくざ、ロックバンドのギタリスト、自称元船乗り、このアパートを地上げのために買い取ろうとする不動産屋、そしてこのアパートの管理人兼所持者。それぞれが独特の人生観の中で、独特の物語を持っている。彼らの人生がこのアパートで複雑に交差し、シンクロする。 読み進めていくと、ある種の焦燥感が湧き出てきて、気が重くなった。とはいえ読む速度が鈍るわけでもなく逆にこの焦燥感に押されて一気に読み終わった。 読み終わって見て、この焦燥感が澱のようなものへと変化し、自分の中になにか沈澱していく様を感じた。 成熟したワインには澱はつきものである。きっと自分が精神が一歩成熟に近づいたのだろうと思った。
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【最終レビュー】
図書館貸出。
オフィスキュー・公式サイト:スタッフダイアリーより
〈I本部長(12/20付:男性・今年最後の更新内容=最近発刊された『新装版の表紙』)〉
http://cue.digiadv.net/pip/129580/pp1/SNB20171220/index.html
を通しての一押し紹介著書。
浅田さん作品は、以下のオムニバスエッセイ以来。
《うっとり、チョコレート:オムニバスエッセイ》
◆既読レビュー 17.5.31
http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4309025374
―目次―
*第一話:港のある部屋
*第二話:鏡のある部屋
*第三話:朝日のあたる部屋
*第四話:瑠璃色の部屋
*第五話:花の咲く部屋
*第六話:マドロスの部屋
*第七話:ぬくもりの部屋
〈複雑な環境下、それぞれの境遇を生きてきた、それぞれが訳ありながら、人間味は合わせ持っている、霧笛荘に住みついている男女達〉
〈霧笛荘の管理人の老婆〉を軸にした
ありふれている、ささやかで小さなひとつひとつひとつの出来事。
展開が流れていく中
《ゆっくり、少しずつ、じんわり、溶け込みながら》
『不思議と、いつの間にやら包み込まれていく「優しさと心情」に寄り添う、目には決して見えない「互いの拠り所」』
を通しての
〈程よい距離感のある人間模様〉
昭和のレトロな光景をバックに、深い情緒さと共に絡まり合っていく。
例えるなら
〈朝ドラ・ひよっこ〉
後半の舞台のひとつだった
『あかね荘』だったり
〈映画:DESTINY 鎌倉ものがたり〉
『黄泉の国の光景を通しての「中国の古式の装飾」』
両方が上手く折り混ざっている世界観が漂っている。
『自分自身と重なる場面』や
『相身互い』という『深みあるメッセージ』
『北海道出身者のエピソード(札幌の場面等…)』
『究極に心底から花が大好きな人(北海道出身)の部屋での「花々に囲まれた微笑ましい光景」』
『戦争における見解…』
『馬鹿力』
これらひとつひとつの
重要度の高い要素も、極めて印象深いものがありました。
《普段、忘れ去られている何か》
をふっと、先入観なく、思い起こしていくかのような作風。
今を生きる、我々、現代人にも、何かしら、言葉にはできないメッセージが込められた
『素敵で心温まる、今宵の季節に抜群の著書』
でありました。
I本部長さん、改めて、本当にありがとうございました。 -
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運河のほとりの立地の悪い倉庫街にある、
共同住宅の6人の住人たちの話。
おそらく、横浜か神戸かが舞台。
10年近く前に読んだのを再読。
それぞれが理由は異なれど、
どうにもならない前の自分を捨てるために
自分のなりたい別のものを演じようとする。
皆暮らし向きは良くないはずなのに、
生活を変えられるほどのお金を貰える状況になっても、
自らこの建物を去ろうとしない。
他者の施しや好意だけでは解決できない問題を抱えた、
器用じゃない人たちの話。
前読んだときは節々で
感情移入できなかったのを思い出したけど、
今回読んだら登場人物を
そんなに嫌いにはならなかった。 -
港が見える奇妙な意匠のアパート、霧笛荘。酔狂な男が建てたというそのアパートの管理人は、チャイナドレスを着た纏足の老婆。そんなアパートにやってきた人物に、老婆が空室を一部屋ずつ紹介する形で物語は進みます。
自殺願望があるのに死ねない女、社長夫人だった強烈な美貌の女、お人好しでおつむの足りないチンピラ、ミュージシャン志望の青年、レズのふりをして生きる自称オナベの女、特攻するはずが終戦で死にそびれた男。そして最後に老婆自身のことも明かされます。他人から見れば不幸でも、霧笛荘の住人はみんな幸せだった。
およそ現実とはかけ離れた光景だと思われるのに、老婆が語る住人たちの様子が目に浮かぶよう。湿った空気まで伝わってくるのが凄いです。みんなが幸せに暮らしていた夏のこと。切なさ満載で、もろに好み。 -
幸せとか不幸とかをうっちゃった人間の優しさが、きりりと光る心の温まる小品集でした。決して大作品ではありません、そしていつもの浅田さんのような涙を誘う場面もありません。でも一つひとつの作品から漏れ出す優しさが、何とも言えない良い後味を残してくれます。
いつもこの人にはやられます。 -
2016年12月3日読了
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独特の世界観。
変人なんだろうなあ。
違うかな?
自衛隊にも行ってたっていうし。
て、また怒られそう。 -
初読みの作家の方。読んだきっかけは勤務先の大学生にこの作家の作品が良いと勧められて。霧笛荘にかつて住んでいた住人のエピソードを管理人の老婆が語っていくという話のあらすじ。3話目の任侠に成り損なった男の話と、4話目のスターになった男の話、5話目のオナベになった女性の話がそれぞれ印象に残った。ただ、反面イマイチ作品の良さが解らないまま淡々と読んでしまったのも事実。もう少し有名な作品を探して読んで良さを確認をしたいと思う。
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住人、一人一人のお話は面白いと思ったが、全体としては、時系列が良く分からず感情移入ができなかった。
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わけありで偏屈な住民たちが集まる、運河のほとりの小さなアパート「霧笛荘」。
みんなが不幸を抱えて、行くあてもなく霧笛荘に辿り着き暮らし始めるが、その暮らしの中で、自分の人生の真の在り方に気づき、本当のしあわせを見つけていく。
少しじわっとした悲しみを孕んだ小説ですが、ありきたりのしあわせがすべてではないのだなあとしみじみ。
自分はこんな風には生きられない、という人たちばっかりだった。
本当のしあわせは、本当に不幸を経験したことのあるひとにしか、わからないのかもしれない。 -
霧笛荘に住む変わった人々が短編として登場、最後に待っているのは・・・。
お金で買えないもの見つかるかもしれません。 -
霧笛荘のかつての住人6人のエピソードを綴る連作短編集。どの主人公もとことん不器用で常人離れしたキャラ。解説によれば、「己の生き方に妥協を許さない人間たち」。そんなとんがったキャラに負けず劣らずストーリーもちょっとあり得ない話ばかり。う~ん、なかなか感情移入し難いなあ。。特に、第2話の主人公「尾上眉子」は理解不能。
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