誤算 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 248
感想 : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043866014

作品紹介・あらすじ

前夫のために蓄えも職場も失った看護師、川村奈緒は、資産家の老人・鬼沢の住み込み看護師となる。財産を狙い鬼沢の死を望む一族を冷ややかに傍観する奈緒だったが、鬼沢との結婚話が持ちかけられ――

感想・レビュー・書評

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  • 松下麻理緒『誤算』角川文庫。

    第27回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞受賞作。東京女子大学心理学科を卒業した同期の女性2人が共同執筆した作品。

    テレビの2時間物のサスペンス・ドラマに有りがちな陳腐なストーリー。横溝正史ミステリ大賞の本賞ではなく、テレビ東京賞受賞というのも頷ける。年老いた資産家の遺産相続を巡る骨肉の争いと殺人事件を描いたミステリー小説である。すんなり読めるが、納得出来ない展開があったり、苦笑する程の歯切れの悪い結末とミステリー小説としてのレベルは低い。

    35歳の看護師・川村奈緒は一時の気の迷いで結婚した敏也が借金を作り、行方をくらましたことから、勤め先の病院を退職し、敏也の借金を清算、住んでいた部屋を引き払う。行き場が無くなり、働き先を探していた奈緒は資産家の鬼沢丈太郎という76歳の老人の家で住み込み看護師となる。

    鬼沢家は丈太郎が厳しく支配し、成人した娘や息子は丈太郎の遺産を当てにして暮らしていた。さらには丈太郎の妾の子供、西山恵太が奈緒に財産目当てで丈太郎との結婚をそそのかすなど、丈太郎の莫大な遺産を巡る一族の骨肉の争いが描かれる。

    本体価格640円(古本7冊で127円)
    ★★★

  • 扉の解説から結末はなんとなく予想できるのだが、それでも主人公の置かれた立場がのっぴきならない状況になるところは先が気になってあっという間に読んでしまった。

    それにしても、もし主人公の誤算がなかった場合の展開を想像すると、ちょっとしたホラーより恐ろしい事態になったわけで、わかりやすすぎるストーリーと精密に構成された設定が絶妙の組み合わせになっている。

    非現実的なトリックや無理のある動機で強引などんでん返しを仕掛けるミステリーよりよほど面白かった。

  • まあまあ、だった気がする。最後はボケてあ〜あ言っちゃった。という感じ。

  • 01月-11。3.0点。
    夫に家出され金も持ち逃げされた看護師、ある富豪の住み込み看護師に。
    遺産を狙う娘たち、愛人の子、気の弱い富豪の長男やらに囲まれる。

    2時間ドラマのよう。あっさり読める。
    いろんな「誤算」があり、最後は少しヒネっていた。

  • 2時間ドラマでありそうな内容。タイトル『誤算』から結末を予想しながら読んだけど、ありがちな登場人物に遺産をめぐる思惑…それでもあっという間に読了。

  • じいさん以外全て悪人

    看護師の奈緒はろくでもない男にひっかかり結婚したが全てを失って離婚することになる。住む場所も無く資産家のじいさんの看護を住み込みで看ることに。
    このじいさん体が弱く資産をかなり持っている為身内が遺産を巡って見苦しい争いをしている。
    奈緒は看護を親身になってしていると弱っていたじいさんが日に日に元気になっていく。早く死んでくれと思っている身内にとっては面白くない。
    親身に看護してくれる奈緒にじいさんはプロポーズをする。奈緒は身内から邪な事を吹き込まれていた為プロポーズを受けることに。
    庭の桜が咲いて久しぶりに親しい者を集めて花見をしようと提案。その場で爺さんは奈緒と結婚した事を発表しようとしたのだが発表する前に突然心臓発作で死んでしまう。死ぬ前に入籍していた事がみんなにバレたら遺産目当てだと言われてしまう。奈緒はそんな気ないのに、しかし、身内に預けて提出したと聞いていた婚姻届は出されていなかった。

    やはり金の力って想像以上に強い事がよくわかる。
    他人より身内の方が怖いね。
    タイトルの「誤算」は主人公奈緒に対しての主題なのかもしれないが登場人物全てに当てはまる。そしてじいさん以外全て悪人。

  • テレビの2時間推理ドラマ向けの話。女性の再婚に関する制限は問題ですね。

  • 途中から先が読めた。どんでん返しが弱い。結局、犯人もよー分からん人だったし。

  • よくある話で特に得るところもない。

    登場人物を間違って覚えても、支障はない

    川村奈緒は、もともと遺産を貰うつもりはなく、何が誤算だったのだろうか

  • 遺産相続をめぐって子供らと住み込みで働くことになったいいことのない看護婦との人間模様と策略。展開がころころ変化がありよい。誰が誰と組んでいるのか、看護婦の策はうまくいくのか。最後は看護婦は何も手に入れられないが、代わりに気持ちが晴れてすっきりした感じで終わるので読後感は悪くない

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著者プロフィール

東京女子大学心理学科同期卒の二人による共同執筆。『誤算』で第27回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞を受賞。

「2020年 『偽画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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