三毛猫ホームズの無人島 (角川文庫 あ 6-231)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 266
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043870066

作品紹介・あらすじ

炭坑の閉山によって無人島となった〈軍艦島〉に明かりが灯った。そしてかつての住人たちに招待状が――。困惑しつつも、懐かしさとともに島へと集まるかつての島民たちだったが……。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745791

  • もしかしたら前に読んだことあったかも。でも楽しいし、ホームズがかわいいから何度読んでもおもしろい。

  • 【あらすじ】
     軍艦島閉山から10年。
     ある夜、対岸に住む池永父娘は、軍艦島に火がともっているのを発見する。
     翌朝、死んだはずの江川哲也から、軍艦島で同窓パーティーを開くという招待状が関係者に届く。
     実家の遺産を相続した江川真子が夫の死因を究明するために企画した出来事なのであった。
     島の古い発電機を動かし、街灯や通路灯を点灯し、町の広場にテントを張り、飲食会場とした。
     パーティー冒頭で真子は、夫の死因の情報の提供を呼び掛ける。そして調査の監視として、なぜか三毛猫ホームズレギュラー陣も呼ばれていたのであった。
     池永祈子は、パーティー会場を抜け出し、かつて住んでいた住居を訪れる。
     そのような中、佐田と桜井の喧嘩騒ぎの後、桜井の自殺未遂事件が発生。斉藤良一が刺殺される。
     そして三毛猫ホームズの活躍により、明らかになった真相は……?
    【感想】
     軍艦島の同窓パーティーなんて、面白い企画ですね。
     実際に行われたことあるのでしょうか。
     それで、本作品はミステリー小説なので、殺人に関係する過去があるわけです。
     本作品は面白くて一気に読みましたが、よく考えればおかしな点も。
     しかしネタバレになるので、ネタバレブログの方で検討していきます。
     決してケチをつけるわけではありません。あら探しもミステリー研究の楽しみの一つ、私の楽しみの一つ、ということでお許し下さい。
       
    SF KidなWeblog
     三毛猫ホームズの軍艦島殺人捜査パーティー
      http://sfkid.seesaa.net/article/418143514.html
        
    少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
     三毛猫ホームズの無人島 ネタバレ感想会
      https://sfklubo.blog.jp/archives/12884338.html

  • 読書録「三毛猫ホームズの無人島」2

    著者 赤川次郎
    出版 角川文庫

    P8より引用
    “山倉は、ポケットから携帯電話を取り出して、一一〇番通報し
    た。”

     目次から抜粋引用
    “三毛猫ホームズの放火
     三毛猫ホームズの無人島
     三毛猫ホームズの雪合戦
     三毛猫ホームズのキューピッド”

     警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
    族を主人公とした、短編ミステリー小説集。人気シリーズ第31弾。
     事件解決のお祝いの帰りにスーパーで、ガラスが割れる音を聞
    いた主人公・片山義太郎と若手刑事・山倉。不審に思い調べてい
    たところ…。

     上記の引用は、ガラスの割れる音に対しての行動。初期の作品
    だと公衆電話からかけるであろう場面なのではないでしょうか。
    初出は解説によると1997年とのこと、時代の流れとともに登場す
    る小道具も変わって来ているようです。
     表題作の舞台は軍艦島とされています、実在する軍艦島をモデ
    ルにしているのでしょうか。時代の流れとともに、世の中で必要
    とされる資源も変化し、それに伴って人も流れざるを得ないのか
    もしれません。鉱物資源は枯渇してしまうというのも、辛い所で
    す。

    ーーーーー

  • 10年前、炭鉱の閉山によって無人島となった“軍艦島”に明かりが灯った!翌朝、かつての住人たちのもとに招待状が届いた。困惑しつつも、懐かしさとともに島へと集まる、かつて島で暮らした人々。船の中には、彼らと共に島へ渡るホームズたちの姿が。島で待っていたのは思わぬ出来事、そして予期せぬ殺人―。ホームズが明らかにする10年前の哀しき真相とは?表題作他、3編収録の短編集、ますます好調シリーズ第31弾。 (「BOOK」データベースより)

    三毛猫ホームズの放火
    三毛猫ホームズの無人島
    三毛猫ホームズの雪合戦
    三毛猫ホームズのキューピッド

    赤川次郎作品にはまっていたのはいつ頃だったろう?
    中学生かなあ?
    なのですごく久しぶりに読んだ赤川作品でした。

    うーん、こんなだっけ?
    短編のせいかなあ、なんか物足りない。

    色々書くとネタバレになっちゃうんだけど、「放火」は事件はありえないくらいむごいものなんだけど、いきなり刑事を辞めた潔い山倉さんと涼子さんの恋がさわやか。
    本書タイトルにもなっている「無人島」は軍艦島が舞台のお話。
    なんかスッキリしないというか矛盾を感じるんですよねえ。
    「雪合戦」は包帯交換をそこまで嫌がる人いるかなあと本筋とは関係ない変なところにひっかかったり(笑)。
    「キューピッド」はなんか結末を良く覚えていないけど(笑)、家族でバーベキューとかいいなあ、それも別荘で。

    読みやすいのは確かですが、あの頃は夢中で読んでいたのになあと思ってしまいました。

  • 放火、無人島、雪合戦、キューピッド

  • 十年前、軍艦島で起きた事件の真相を解明するために上陸した片山刑事一行。短編だけど、閉山された炭鉱を巡ってのドラマが凝縮されていて、読み応えありました。キューピッドや雪合戦もですが、第三者視点で描かれる三毛猫っていつもと違う雰囲気で面白い。今回は四篇ともちょっと切ない仕上がりでした。放火の妹二人は仲良くなって欲しいな。晴美を加えて三人で妹会とか。雪合戦の石津くんがちょっとカッコよかった。

  • 棄霊島につづいて軍艦島上陸記念。
    赤川次郎
    中学生ぶりに読んだからなつかしかった。

  • 無人島での殺人というと、アガサクリスティを思い出してしまう。
    無人島ではないかもしれないが、似たような話は推理小説でも多い。

    三毛猫ホームズの無人島での大きな違いは三毛猫ホームズの役割だろう。

    あるときは、犯罪の手がかりを、あるときは最後の犯罪を阻止する役割を担っている。

    ps.
    人気の三毛猫ホームズのシリーズは、なぜ、レビューが少ないのだろう。
    楽に読めてしまうので、他人のレビューが必要ないのかもしれない。

    通勤電車や旅行の乗り物での時間つぶしに読むのによく、
    他人の感想など必要ないのかもしれない。

    登場人物の片山刑事、妹の晴美さん、三毛猫ホームズ、石津刑事を、
    容易に理解できるようになる軽妙なる書きぶりによるのかもしれない。

    閉山となった炭鉱の軍艦島は有名で、舞台のわかりやすさもよいのかもしれない。

  • 軍艦島に明かりがともるシーンを見たいかたは、B'zの MY LONELY TOWN のPVをご覧くださいませ(・ω・)ノ

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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